『言葉にすれば』はNコン高校の部2007年度の課題曲。
ゴスペラーズの安岡優さんと作曲家の松下耕さんが共同制作された混声四部合唱作品となっています。
この記事では練習・演奏のポイントを詳しく解説します。かなり難しい曲です。練習のサポートになるように心がけて書きたいと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
『言葉にすれば』の練習番号について
Nコンの課題曲だった頃に出版された『言葉にすれば』の楽譜にはもともと練習番号が付されていたと思うのですが、今回「ぷりんと楽譜」にて入手した楽譜にはありませんでしたので、あらためて練習番号を付しました。
- 【A】1小節 “Ooh”
- 【B】11小節 “ことばにすれば”
- 【C】19小節 “Ah”
- 【D】27小節 “ふるえるこえで”
- 【E】35小節 “まるですなの”
- 【F】43小節 “ことばにすれば”
- 【G】53小節 “だれもみな”
- 【H】63小節 “みみをすませば”
- 【I】71小節 “こころにひとつ”
- 【J】79小節 “そらをわたる”
- 【K】87小節 “ことばにすれば”
- 【L】95小節 “あなたというなの”
練習番号は全体の構成を把握したり、途中から練習する際の指示出しに便利です。『言葉にすれば』はやや長い曲になるので、かなり役立つと思います。
質問への回答
今回リクエストの際にいくつか質問をいただいていますので、まずはそれらについて回答したいと思います。
【B】のソロパートは何人くらい?
人数について
【B】にはSolo or Soliの指示があります。Soloはソロ、SoliはSoloの複数形で、通常2~3人で歌うことが多いです。
もう少し多くするにしても最大5人くらいが良いのではないでしょうか。なぜかというと、【B】とその次の【C】で対比を作りたいからです。
- 【B】…少人数でしっとり
- 【C】…大人数で盛り上げ
【B】を歌う人数をあまり増やしてしまうと【C】との違いがだんだん曖昧になっていってしまいます。クラスや合唱団の人数によって状況は変わると思いますが、1パートの半分くらいの人数を最大として考えておくと良いと思います。
逆に【B】全体をソロ(=1人)で歌ってももちろんOKですが、フレーズも長く歌い切るのが大変だと思いますので、結論としては3~5人程度で挑戦してはどうでしょうか。
パートについて
【B】の場面は人数だけでなくパートも自由となっています。
ずっと同じ人が歌ってもいいのですが、いろいろ工夫が考えられるところです。
一例を考えてみたので参考にしてください。
“ことばにすればぼくたちがめぐりあい” … 男声 2~3人
“かぞえきれないみらい” … 女声 2~3人
“ずっとはてしなく” … 女声+男声 4~6人
“ゆめをみていたい” … 女声(or 男声) Solo
男声・女声のSoliで交互に進め、”ずっとはてしなく”では音域が高くなるのにあわせて人数を増やして盛り上げます。
“ゆめをみていたい”は女声または男声のソロとし、しっとりと。その後の”Ah”との対比をはっきりつける意図です。
【K】の部分のパート分けは?
【K】の部分は女声が3パート、男声が3パートで合計6パートに分かれます。
分け方としては次の3パターンが考えられますが、おすすめは2番目のパターンです。
- 楽譜通り
- 3div.【おすすめ】
- ①②混合
1. 楽譜通り
楽譜通りに分かれるパターンです。
つまり、【K】ではアルトが2つに分かれ、【L】ではソプラノが2つに分かれます。
男声も同様にベースが分かれます。
この方法のメリットは、div.があるところでもメロディーの人数は変わらないこと。一番目立つべきメロディーをしっかり聞かせることができます。楽譜がこのように書かれているのもそのような意図かと思います。
デメリットは、分かれたパートの人数が半分になってしまうこと。音も難しいところですので、やや不安が残ります。
2. 3div.
3div.つまり、女声・男声をそれぞれ均等な3グループに分けるということになります。
仮に合計40人で歌っていると考えます。通常のSATBで分かれているとき、並び方は次のようになります。(実際の人数やパートバランスにあわせて調整してください。)
ここから次のようにして3div.を作ります。
[3div.の方法]
- ソプラノ&アルト … 3人ずつメゾソプラノへ
- テナー&ベース … 3人ずつバリトンへ
その結果下図のようになります。
メゾソプラノとバリトンの人は、【K】【L】では分かれたときの真ん中のパート、つまり、【K】ならアルトの上・ベースの上、【L】ならソプラノの下パートを歌います。
3div.の場面でメゾ(バリトン)にチェンジする人は、SATBの時からあらかじめソプラノとアルト(テナーとベース)のパート際に並ぶようにしておくとスムーズです。
この方法のメリットは、分かれたときにそれぞれのパートの人数がガタッと減らないこと。音の難しいパートもある程度まとまった人数で歌えることがあります。
また、【K】【L】を同じパート編成で歌えるので練習しやすく、覚えやすいということも挙げられます。
デメリットはメロディーの人数が減ることで響きが薄くなってしまう可能性があること。特に【L】ではアルトのメロディーをしっかり聞かせたいところですからね。
3. ①②混合
【K】を3div.で、【L】に入ったら楽譜通りソプラノが分かれる方法です。
【L】のアルトのメロディーに人数を割いてしっかり歌うことができることがメリット。
ただし、ソプラノのパートチェンジが煩雑になりそうなのでおすすめではありません。
総合すると「2. 3div.」の方法が一番おすすめです。
どのように並べば良い?
結論から言うと、普通のSATBで並ぶのが良いと思います。先ほど図で示した並び方ですね。
女声・男声の順で歌うところが多いので、視覚的にも交互に歌っているような効果が得られることが理由です。
3div.を採用したときもパートの場所が分かりやすいですしね。
また【L】のところ、歌詩がしりとりのようになっているところの効果もしっかり伝わると思います。
『言葉にすれば』練習・演奏のポイント
ここからは練習番号ごとにコツ・ポイントを詳しく解説します。
【A】アカペラのコツはタテとヨコ
『言葉にすれば』はアカペラ(ピアノ伴奏無し)で曲が始まります。
タテとヨコを意識してアカペラ部分を攻略しましょう。
タテのハーモニー
混声四部でしっかりハモるのはなかなか難しいです。ポイントとなることはたくさんありますが、ここでは1点に絞って解説します。
そのポイントというのは別のパートの同じ音をしっかり聴いて、ぴったりと合わせること。自分以外のパートを意識することになるので、「楽譜をタテに読む」ということになります。
混声四部合唱ではパートが4つあります。一方で和音は、通常3つの音からできています。(三和音と言います。)
3つの音を4つのパートで歌うことになるので、常にどこか2つのパートは同じ音を歌っていることになります。
次の表にアカペラ部分のパートそれぞれの音とコードネームをまとめました。下線部が同じ音です。(※簡略化のため、1・3拍目だけ示しています。)
小節 | 1 | – | 2 | – | 3 | – | 4 | – |
Sop. | シ | レ | ド | シ | ミ | ラ | ソ | ファ♯ |
Alto | ソ | ラ | ソ | ソ | ド | ド♯ | レ | レ |
Ten. | レ | レ | ド | レ | ソ | ミ | シ | ラ |
Bass | ソ | ファ♯ | ミ | レ | ド | ラ | レ | レ |
コード | G | D/F♯ | C/E | G/D | C | A | G/D | D |
小節 | 5 | – | 6 | – | 7 | – | 8 | – | 9 |
Sop. | シ | レ | ソ | ソ | ド | レ | レ | ソ | ソ |
Alto | ソ | ラ | ソ | ソ | ソ | レ | レ | レ♭ | レ♮ |
Ten. | レ | レ | ド | ド | ド | レ | レ | シ♭ | シ♮ |
Bass | ソ | ファ♯ | ミ | ミ♭ | レ | レ | レ | ミ♭ | ソ |
コード | G | D/F♯ | C/E | Cm/E♭ | (G/D) | (D) | (D) | E♭7 | G |
同じ音になるところは知っておくと、自分のパートの音を見失いづらくなります。他のパートの音を聴いて、「ここは同じだからそろうはず」「ここは違うからつられないように」と手がかりにすることができるからです。
また、和音の中で同じ音がしっかりそろっていると、和音全体の響きが透き通り、美しいハーモニーになっていきます。
和音は通常3つの音から成ると説明しましたが、4種類の音から成る、より複雑な和音(=四和音)もあります。4パートが全て違う音を歌っている場合が該当します。
その代表格がセブンス・コードです。三和音と比べるとより複雑で、時にはおしゃれな響きを持つのが特徴です。
アカペラ部分では8小節目の3~4拍目のE♭7が該当します。
またピアノパートを見ると曲全体に渡ってかなり高頻度で使われており、曲のかっこよさ、おしゃれさに寄与しています。
ヨコの流れ
先ほどは楽譜をタテに見ていきました。今度はヨコの流れの意識です。
アカペラ部分はピアノ伴奏がありません。合唱においてピアノパートはリズムを刻んで音楽を前に進めてくれる役割を担っています。それが無いということは、合唱パートだけで音楽を進める必要が出てきます。
自分たちで積極的に進める意識を持つことが重要です。
【B】ピアノパートとのアンサンブルを楽しんで
テンポの指示としてはIn free tempo(自由なテンポで)となっています。自由とは言っても、メロディーの良さや流れを失わないため、あまり大きく変化させるべきではないでしょう。アカペラ部分と同じ四分音符=72前後を基準として考えると良いと思います。
また歌のパートには[It should be performed as you speak]と書かれています。「話すように演奏して、歌って」ということになります。力いっぱい歌い上げるというよりは、リラックスして、自然な雰囲気で歌えると良いと思います。
ピアノパートへの指示は[Synchronize with the singer(s)]となっています。「ソロ(ソリ)のテンポ感にシンクロ・同調して」ということですね。メロディーを聴きながら、タイミング注意してアンサンブルしましょう。右手の高音部のフレーズはきらめくような響きで。
【C】【A】との違いを把握して歌おう
【C】は【A】のアカペラ部分と似ていますが、違うところもあるのでそれを把握しておきましょう。
繰り返しでは違いがあることを知って、それをしっかり表現・アピールすることが大切です。
違い1. 歌詩
- 【A】…ややミステリアスな”Ooh”
- 【C】…明るく広がりのある”Ah”
違い2. 音量
- 【A】…p系が中心
- 【C】…f系が中心
違い3. アーティキュレーション
- 【A】…スラー(なめらかに)
- 【C】…with tenuto(一つひとつの音符をしっかりめに)
違い4. ピアノパート
【A】…なし。アカペラ
【C】…あり。合唱のハーモニーと同じ音なのでよく聴いて
【D】ポップスはリズムが命!
リズムの重要性
『言葉にすれば』のようなポップス曲では、メロディーのリズムがとてもとても重要です。
リズムがポップスらしい軽快さや爽やかさ、キャッチーさを生み出すからです。
リズムを正確に、しかしだからといって杓子定規になりすぎずに絶妙の塩梅で歌うことがもとめられます。
こちらの記事(合唱曲『僕が一番欲しかったもの』歌い方のコツ|「ポップスらしさ」を活かそう)で詳しく触れているのであわせてご参照ください。
表拍と裏拍
リズムを語る上で外せないのが表拍・裏拍の考え方。
ざっくりいうと、表拍は4分音符のリズム、裏拍は8分休符+8分音符のリズムです。
ポップスのリズムは裏拍の感じ方が肝心です。
譜例で良い例・悪い例を確認
譜例を使ってもう少し詳しく説明します。まずは良い例から。
『言葉にすれば』のメロディーのリズムに、4分音符の打楽器を加えています。
4分音符の上に赤点線を引きました。これが表拍のタイミングです。『言葉にすれば』はじめ、ポップス曲では表拍と重ならないタイミング、すなわち裏拍でメロディーが動きます。このことが重要。
良い例の楽譜では、1拍目を除いて表拍(赤点線)ではメロディーはタイで繋がれていて動きがないことが分かります。
続いて悪い例。『言葉にすれば』を歌うときになりがちですが、なってほしくないリズムの歌い方です。
16分音符の「ファ♯」が遅れて、その後の「ソ」が表拍になっていしまっています。
このリズムを聞くと分かる通り、なんだか足取りがフラフラとして、なんだかカッコよくない印象があると思います。
エイトビートを感じて
先ほどの悪い例のようにならないためには、エイトビート、つまり細かい8分音符のリズムを感じながら歌うのが大切です。
先ほどの図の打楽器に8分音符を足したのがこちらの図になります。青点線で裏拍のタイミングを示しました。
これを見ると、裏拍の8分音符のタイミングでメロディーの音が「ファ♯」になっていることが分かると思います。
このように、8分音符のリズム(=エイトビート)を感じて歌うのがメロディーのリズム攻略の糸口になるはずです。
【E】marcatoとlegatoを歌い分けよう
38~40小節に書かれている記号に注目です。
まずはmarcato(マルカート)。これは一つひとつの音をしっかりと固めにはっきりと、という指示。
次に出てくるlegato(レガート)はなめらかにという指示で、marcatoとは反対の指示です。
この歌い分けを明確にするのがポイントです。
【F】四部合唱の充実した響きで
【F】の43~44小節は4パートがそろって歌詩を歌うので、混声四部合唱らしい充実した響きが期待される場面です。
パートごとにコツを解説します。【F】だけでなく、他の部分にも応用できると思います。
ソプラノ
メロディーを担当します。【D】と同様リズムが命! です。
アルト
アルトは同じ音が続きますが、「レ→ソ」「ソ→レ」など幅の広い跳躍(音が飛ぶ)がありますので、その点に注意しましょう。
上がる(下がる)先の音を見据えて歌うのがコツです。
テナー
ソプラノのメロディーの上3度(実際はそのオクターブ下)を歌う、ハモリ担当です。
ソプラノに寄り添うように意識しましょう。
ソプラノ+テノールだけで練習しても良いと思います。
ベース
ベースラインを担当しています。
音はピアノパートの左手と同じなのでよく聴いて手がかりにしてください。
【G】ポリフォニーと転調を攻略しよう
この場面はポリフォニーと転調がキーワード。
合唱らしい良さがあふれる場面でもあります。
ポリフォニー
ポリフォニーとは複数の旋律が絡み合いながら進むような音楽のこと。簡単に言えば、4パートそれぞれがメロディーをずれて歌う場面だと思ってもらって大丈夫です。『カエルの合唱』はポリフォニーの最もシンプルな例です。
【G】ではまずソプラノが”だれもみな”と歌い始め、続いてテナーも”だれもみな”と追いかけます。その後アルト、ベースの順で”みな”と入りますが、その間にソプラノやテナーは次の歌詩である”ちずなきたびに”に進んでいます。
このような複雑な場面では歌詩の頭に◯印をつけると見通しが良くなります。下線部の文字に◯をつけてみてください。
- “だれもみな”
- “ちずなきたびに”
- “てにしたことばあつめ”
こうすることで、ソプラノ → テナー → アルト → ベースの順で歌詩を歌い始めることや、タテのタイミングがそろう部分(アルト・ベースの”たびに”や、”ことばあつめ”など)が分かりやすくなります。
タテがそろうパート同士はお互いによく聴き合って、タイミングがぴったり合うように意識しましょう。
転調
【G】の場面はかなりダイナミックにコードが進み、転調していくことも大きな特徴。
そのため音を取るのがとても難しくなっています。
歌えるようになるためには、まず地道に繰り返し練習するのが一つの手。
もう一つはピアノ伴奏を繰り返し聴いて、コード進行を体に染み込ませる方法も有効です。
コード進行をまとめておきます。
E♭M7 → Dm7 → Cm7 → F →B♭M7 →
A♭M7 → D♭M7 → G♭M7 →
C♭M7 → EM7 → AM7 → DM7 → GM7 →F♯7♭5
【H】【D】との違いを把握して歌おう
ここから後半。【H】は前半の【D】と対応する場面です。
違いを整理・把握して表現しましょう。
違い1. 歌詩
当然ですが歌詩が違います。
違い2. 調
- 【D】…ト長調
- 【H】…ロ長調(音が上がる)
違い3. 強弱
- 【D】…mf
- 【H】…f
違い4. ハモリ
- 【D】…なし(女声・男声のユニゾン)
- 【H】…あり(アルト・ベースがハモリ)
違い5. 追加のフレーズ
69小節、バスの”あしたへ”はかっこよく歌いましょう。
70小節の上3声(ソプラノ・アルト・テナー)のfp(フォルテピアノ)は強く当ててから引いて小さくします。そこからクレッシェンドです。
【I】パートの役割を表現しよう
【F】と同じくパートごとのコツを紹介します。
ソプラノ
ソプラノはメロディー担当。
“ちいさなねがい”では響きが薄くなりすぎないように。
アルト
71~72小節は【F】と同じく跳躍に注意。
73小節からはlegato(なめらかに)で。ソプラノをバックで支えるイメージです。
テナー
【F】とは異なり、ソプラノと同じメロディーを歌います。しっかり合わせましょう。
ベース
【F】ではテナーが担当していたハモリを、ここではベースが歌います。ソプラノ・テナーに寄り添うように。
【J】アカペラの見せ場
直前までfで歌ってきたところ、ここで一気にp系にすることで聴衆を惹きつけましょう。
和音を担当する3パートはややアクセントを付けてリズムを立たせるのがポイント。
当然ながらハーモニーも大切なので、アルト・テナー・ベースだけ、ソプラノ・アルト・ベースだけで練習するような方法も取り入れてみてください。
【K】大きな期待感を持って
ここからdiv.(1つのパートが分かれる)があり、音が難しいところです。
ピアノパート右手が同じ音を弾いているのでそれも手がかりにしながら歌いましょう。
記号の意味は次の通り。
- poco a poco cresc.(ポーコ ア ポーコ クレッシェンド)…少しずつ大きく
- sempre(センプレ)…ずっと
長い時間を掛けて継続してクレッシェンドしていきます。大きな期待感を持って盛り上げていきましょう。
念のためですが、強弱記号の大小関係は次の通りになります。
- mf < poco f < f < piu f < ff
pocoは少し、piuはよりいっそう、といった意味になります。
クレッシェンドが非常に長いので、十分に音量差をつけられないときは最初のmfを小さめ(mpくらい)で入ると、ダイナミクスレンジを効果的に見せられます。
【L】引き継ぐ歌詩とメロディーの秘密
最後の場面の歌詩は次のようになっています。
“みらいのじぶんへと”
“とびらをひらこうか”
“かさなるものがたり”
下線部に注目。前のフレーズの最後の文字が次のフレーズの最初の文字になっています。まるで「しりとり」のような歌詩となっているのですね。
これにあわせてメロディーもアルト → テナー → ベースと引き継がれていきます。このメロディーの受け渡しを大事にしましょう。
“さあ”からいったん音量を小さくし、そこからまた一気にクレッシェンドしてcut out!(音を断ち切る)でカッコよく決めましょう。
まとめ:アカペラ・ポップス・合唱のコツを押さえよう
最後に、質問の内容と練習番号ごとのポイントを振り返ります。
質問と回答
- 【B】のソロパートは何人くらい? → 2~5人がおすすめ。
- 【B】のパートはどうする? → 女声・男声で交互に歌うなど工夫を。
- 【K】の部分のパート分けは? → 3div.がおすすめ。
- 並び方はどうする? → SATBが効果的。
練習番号ごとのポイント
- 【A】アカペラのコツはタテとヨコ
- 【B】ピアノパートとのアンサンブルを楽しんで
- 【C】【A】との違いを把握して歌おう
- 【D】ポップスはリズムが命!
- 【E】marcatoとlegatoを歌い分けよう
- 【F】四部合唱の充実した響きで①
- 【G】ポリフォニーと転調を攻略しよう
- 【H】【D】との違いを把握して歌おう
- 【I】パートの役割を表現しよう
- 【J】アカペラの見せ場
- 【K】大きな期待感を持って
- 【L】引き継ぐ歌詩とメロディーの秘密
『言葉にすれば』は無伴奏のアカペラ、ポップスらしいリズムのメロディー、合唱らしいハーモニー・ポリフォニーの要素を含んでいます。
それぞれで大切になるポイントを押さえつつ、練習に取り組んでみてください。
生徒中心で取り組む合唱コンクールにおいてはかなりチャレンジングな選曲かと思いますが、健闘を期待しています。
「もっと詳しく解説して欲しい!」といったリクエストがありましたらお問い合わせから、お気軽にご連絡ください。