歌い方・発声

【合唱のコツ】きれいなハーモニーの作り方【3つの練習法を紹介】

201118ハーモニーポイント
女の子
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合唱初心者です。どうやったらきれいにハモれますか。ハーモニーの作り方・練習方法を教えてください。

ハーモニーは合唱の大きな魅力のひとつです。

ですが「なんだかきれいにハモれないなあ…」とお悩みの合唱団もあるのではないでしょうか。

そんな疑問にお答えすべく、この記事では次のことについて解説しました。

  • ハーモニーの作り方【3つの練習法】
  • 一番大切なのは「よく聴き合う」こと【最重要】
  • よりよくハモるための【3つのポイント】

パート練習やアンサンブルで取り入れてみてください。あなたの団のハーモニーが1段階レベルアップすると思います。

ハーモニーの作り方【3つの練習法】

ハーモニーの作り方・練習法として、次の3つを紹介します。

  1. 各パートの音を確認する
  2. 和音を積み上げる
  3. ハンドサインを使う

簡単なものから順に並べています。できそうなものから取り入れてみてください。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
次から詳しく解説します!

練習法1.各パートの音を確認する

「きれいにハモらないなあ」という場合には、まず各パートが正確な音を歌えているかを確認しましょう。

そのためには全員がいっぺんに音を出すのではなく、1パートずつ音を出して確認します。

このとき、ピアノやキーボードなど楽器を使って音を確認するようにしてください。

正しい音が出せたら再び全員で歌ってみてハーモニーを確認します。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
間違った音を出しているときれいにハモれません。

練習法2.和音を積み上げる

難しい和音を練習しているとき、「和音の完成形」つまり、最終的にどんな和音になるのかが分からないということがあります。

こうしたときに有効なのが和音を積み上げる方法です。

和音を積み上げる手順

この方法では低い方のパートから音を伸ばし、それに次のパートの音を重ねていきます。

例えば混声4部合唱の場合だと次のようになります。

  1. バスが音を伸ばす
  2. それを聴きながらテノールの音を重ねる
  3. 以後、アルト、ソプラノの順に音を重ねる
  4. 全体の響きを聴きつつ、ハーモニーを整える
えすた@指揮者
えすた@指揮者
低いパートの音から音を重ねていきましょう。

低いほうから重ねる以外に、

  • 根音
  • 第5音
  • 第3音
  • 第7音・第9音

といった順番で重ねていく方法もあります。

和音を積み上げるメリット

難しい和音の場合、全パートがいっぺんに音を出すとなにがなんだか分からなくなってしまうことがあります。

この方法ではこれらのことが分かりやすく整理できます。

  • 最終的にどんな和音になるか
  • パート間の音の関係
  • 音が不安定なところ

和音を積み上げるときのポイント

4.「全体の響きを聴きつつ、ハーモニーを整える」というステップは重要です。

ここでお互いの声を良く聴き合い、溶け合わせるようにすることで美しいハーモニーが生まれます。

練習法3.ハンドサインを使う

ハンドサインを使うことで、和音を構成する音のイメージを正確につかむことができます。

一番大切なのは「よく聴き合う」こと【最重要】

ハーモニーを作る上で一番大切なのは「お互いの声をよく聴き合うこと」です。

普段の練習でどのくらい耳を使うことを意識しているでしょうか。

  • 周りの音を聴くとつられてしまう
  • 自分が声を出すことに一生懸命
  • なんとなくでしか聴けていない

このような状態の方も多いと思います。慣れないうちは大変ですよね。

それでも合唱をやっていく上で「周りの声を聴く」ということは外せないところです。少しずつ慣れていきましょう。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
先ほど紹介した3つの練習法に関しても、普段より「耳を使う」ことを意識して取り組んでみてください。

よりよくハモるための【3つのポイント】

女の子
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「聴き合うのが大事」ということは分かりました。でもどんなことに注意して聴いたらよいのか分からないです。

続いてはこんな疑問にお答えしようと思います。

「声を聴く」ときには次の3つのポイントを意識してください。

  1. ピッチ(音の高さ)
  2. 音色(声の質)
  3. 音量のバランス
えすた@指揮者
えすた@指揮者
「なんとなく聞く」のと「ポイントを意識して聴く」のでは効果が全く違います。

ポイント1.ピッチ(音高)

ポイント1はピッチ(音高)。歌っている音の高さのことです。

当たり前のようですがこれがまず大切です。

練習の時には次のことに気をつけて確認してみましょう。

  1. パート内でピッチを揃える
  2. パート間でピッチを揃える
えすた@指揮者
えすた@指揮者
まずはパート内で、それができたら他のパートにも意識を向けてみましょう。

パート内でピッチを揃える

まずはパート内のメンバー同士でしっかり音を揃えていきましょう。

同じ音を歌っているつもりでも、耳を澄まして聴いてみると意外とバラついていることが多いです。

ブレが無いように、澄んだ音に統一していきます。パート内で音が揃っていないと和音全体が濁ります。

パート間でピッチを揃える

パート内で音が揃ったら、次は他のパートにも注意を向けてみましょう。

当然、パートが違っても同じ音はぴったり同じにしなければいけません。

特に注意すべき場合として、例えばソプラノとバスが同じ音を歌っている場合です。

SATBと順番に並んで練習していると、物理的に距離がありますね。

こういう場合には特に意識して聴き合うことが必要です。

アンサンブルの際には同じ音を出しているパートだけを取り出して歌ってみるという方法も有効です。

パート間で同じ音を揃えられると、全体的なハーモニーがずいぶんすっきりとしてきます。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
楽譜全体を見てみると、他のパートも同じ音を歌っているところが見つかります。

ポイント2.音色(おんしょく/声の質)

ポイント2は音色(おんしょく)、すなわち声の質です。

同じピッチで歌えていても、メンバーそれぞれがが全く違う音色で歌っていると美しくハモりません。

音色が違うとは? 母音にもいろいろある

音色が違うとはどういうことか説明しますと、例えば「ア」で歌う箇所があったとします。

「ア」と一口に言っても

  • 大きく口を開けたア
  • あまり口を開けないア

というように口の開け方による違いがあったり、

  • オ母音に近いア
  • エ母音に近いア

他の母音が混ざっていたり、

  • 明るい印象のア
  • 暗い印象のア
  • 幼い(子供っぽい)ア
  • 深い(大人っぽい)ア

といった印象の違いがあるなど、色々な「ア」が存在します。

みんなが思いおもいの「ア」で歌ってしまっているという状態が、音色が揃っていないという状況になります。

パート内で音色を揃える

まずはパート内でいろいろな「ア」が無いようにそろえていきましょう。

ピッチを揃えるときと同じく、周りの声をしっかり聴くことが重要です。

どのような「ア」に統一するのが良いか?

「これが絶対!」というものはありませんが、多くの場合

  • はっきりと「ア」に聞こえる
  • 明るく
  • 良く響く

母音が適しています。

あまりにもバラバラで、どこに合わせたら良いのか分からないという時は、パートの中で一番魅力的だな、と思う人の声を基準にするという作戦もアリです。

全体で音色を揃える

続いては、全体で音色を揃えます。

始めに隣の人の音を聴く、次はさらに隣の人、次は…という風にしていくと聴く意識と耳を鍛える訓練になると思います。

先ほど説明したように「ア」の母音一つとってみても様々な可能性があり、この「ア」が絶対正解! というものはありません。

どの「ア」に合わせるのかは、基本的には先に述べた通りなのですが、より厳密には指揮者のイメージ合唱団がもともと持っている声の質言葉の抑揚演奏曲の様式感目指す音楽などによって決まります。

理想的には、「ここはこの「ア」で歌おう、その理由はこう」ということをメンバー全員で共有し、それを目指して練習していくということになりますが、実際は難しいです。

練習する中で方向性が見えてくることもありますしね。

そんなわけで、「ひとまずは周りの音を聴いてそれに合わせて!」ということになっていくるのです。

それはそれで、全然悪くないと思います。

ポイント3.音量のバランス

ポイントの3つめは音量のバランスです。

正しい音を出し、音色も揃っていたとしても、音量のバランスが悪いとハモりません。

目指す音量を確認しよう

ハーモニーの点での音量を気にする前に、まずはどれぐらいの音量で歌うべきなのかを確認しましょう。

その根拠となるのは楽譜です。

pfなど、音量を指示する記号を探してみましょう。

その指示に準じた音量のもとで和音を作っていくことになります。

ただし、練習の初期段階では楽譜の指示は気にせず、歌い易いmfくらいで和音を作ってみましょう、ということは考えられます。

パート内で音量を調整する

音量に関しても、まずパート内での調整をしてみましょう。

同じパート内である人がとても大きく歌っているのに対し、ある人は小さく歌っているというのは望ましくありません。

声のブレンド(滑らかに混ざり合っているか)の面で、誰か一人が突出するということになるからですね。

先ほど説明したように、音量の記号を良く確認して歌いましょう。

歌っているときに一番良くないのは、自分の音しか聞こえないということです。

そういう場合は自分だけが歌いすぎ、ということが多いです。

周りの音を良く聴きながら声を出す、これは常々大切です。

そうはいっても、どうしても声が出やすい人、出にくい人はいるものです。

大きな声で歌える人はピッチ的にも頼りになる場合がありますので、「その人の声しか聞こえない!」という極端な場合を除けば多少のばらつきはあっても構わないと思います。

ただし、「メンバー全員で協力してpfの音量を作るんだ」という意識は持っておく必要があります。

パート間で音量を調整する

例によって他のパートにも意識を向けて音量を調整してみます。

もし自分のパートが大きすぎるということなら、小さく修正することになります。

このときも誰か一人が声を小さくするというよりは、パート一人ひとりが少しずつ音量を絞るほうが望ましいと思います。

逆に小さすぎれば、もう少し声を出しましょう。

より適正な音量バランス

やや難しいかもしれませんが、入り口の部分だけ触れておきます。

三和音は3つの音から構成されますが、これらの最適な音量バランスはどこなのかというお話です。

実は、ベストな音量はそれぞれの音がすべて同じ音量ではなく、

  • 第五音…中~(やや強)
  • 第三音…弱
  • 根音…強

が良いとされています。

コーヒーに例えて、

  • 第五音…ミルク
  • 第三音…砂糖
  • 根音…コーヒー

なんて言われたりもします。ポイントは第3音が弱めになるということですね。

これは心の隅に置いておいてもらって、それよりも初心者~中級者のうちに意識しておいて欲しいことは、結局のところ周りの音を聴き合うことです。

和音全体がよく聴けていると自然にこのようなバランスになっていくはずです。

逆に、「根音は強めで、第3音は弱めで…」という風に知識が先行し、聴くことをおろそかにするとハモりません。

「根音とか第〇音って何?」という方はこちらの記事を合わせてご覧ください。

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まとめ:よく聴き合うことできれいなハーモニーを作ろう

それではまとめです。

ハーモニーを作る練習法として次の3つを紹介しました。

  1. 各パートの音を確認する
  2. 和音を積み上げる
  3. ハンドサインを使う

これらの練習を行う際には、常にお互いの声をよく聴き合うことが重要になります。

聴き合う際には次のポイントを意識してみてください。

  1. 音高(ピッチ)
  2. 音色(声の質)
  3. 音量のバランス

これらをクリアした上で、最後に「声を溶け合わせる」ようにするとかなり和音が仕上がってくるのではないかと思います。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
うまくハモれるようになりましょう!

お読みいただきありがとうございました。

ABOUT ME
えすた
合唱歴10年以上のアマチュア合唱指揮者です。 合唱団運営などもやっております。