相澤直人

合唱曲『友 ~旅立ちの時~』|曲想の読み取りと歌い方・指揮のポイント

『友~旅立ちの時~』解説
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『友 ~旅立ちの時~』はNコン中学の部2013年度の課題曲。

ゆずの北川悠仁さんが作曲、それを合唱作曲家の相澤直人さんが編曲した作品です。

この記事では歌い方のポイントとあわせ、楽譜の読み取り方や指揮の振り方に関しても詳しく解説しました。

ぜひ最後までご覧ください。

練習番号と曲の構成について

練習番号に関しては楽譜にあらかじめつけられているものを使用します。※(楽譜によって練習番号が数字の場合、アルファベットの場合がありますので、この記事では両方記載しています。)

練習番号を用いて、曲全体の構成を分析したものが以下の通り。

『友 ~旅立ちの時~』の練習番号と曲の構成
  • 【冒頭】…前奏
  • 【1(A)】…Aメロ(1回目)
  • 【2(B)】…Bメロ(1回目)
  • 【3(C)】…Aメロ(2回目)
  • 【4(D)】…間奏
  • 【5(E)】…Bメロ(2回目)
  • 【6(F)】…サビ
  • 【7(G)】…Aメロ(3回目)
  • 【8(H)】…Aメロ(【7(G)】の続き)

前奏と間奏を除くと、Aメロ・Bメロ・サビの3つの場面に大きく分けることができます。

Aメロは合計3回歌うことになります。それぞれ最初・真ん中・最後のAメロと覚えておくと良いでしょう。同様にBメロは2回歌うことになります。

何度も同じフレーズを繰り返すときには、それぞれの違いに注目です。『友 ~旅立ちの時~』ではその違いが曲想を表す様々な記号で示されています。違いをどこまで見抜けるか、どう表現するかがこの曲を演奏する際のキーポイントとなります。

指揮者のやるべきこと

記事リクエストの際に次の質問をいただいています。

[質問内容]
指揮をするのが初めてです。基本的なことから、どんな曲想なのか、また曲想を表す指揮をどうしたら良いのか教えてもらいたいです。

楽譜をしっかり読み取ろうという気持ちが伝わる良い質問ですね。

楽譜からどのような曲想を読み取るのか、そしてそれを指揮者としてどのように振るのかは、最も頭を悩ませるべき問題です。

ここではまず、そもそも指揮者はどんなことをやるべきなのかを確認しておきたいと思います。

[指揮者のやるべきこと]

  1. 楽譜を読みとる
  2. 演奏のイメージをふくらませる
  3. 指揮の動きを通じてプレイヤーにイメージを伝える

ちょっとくどい書き方ですが、音楽のイメージを持つことが大きな役割であることが分かるかと思います。

難しいのは③のところ。

強弱やテンポに関してはある程度、「こういうふうに振ると良いよ」というアドバイスができます。

一方で、今回の質問にあるような曲想の表現に関しては、残念ながら「こういう動きをすればOK」というものはなかなかありません。結局のところ「イメージを持って振って!」というアドバイスになってしまいます。

ただ、それだけだと初心者の方は困ってしまうと思うので、練習番号ごとの解説にて、なるべく具体的に説明したいと思います。ちょっと大味な説明になると思いますがご容赦ください。

なお、基本的なバトンテクニックなどに関してはこちらの記事(【まとめ】初心者のための指揮法完全ガイド|合唱指揮者が基礎から解説)にまとめてあります。ぜひご参照いただければと思います。

演奏・指揮のポイント

ここからは練習番号ごとに解説していきます。

説明の流れは次の通り。

  1. 楽譜の読み取り
  2. 演奏のポイント(=演奏のイメージ)
  3. 指揮のポイント(=イメージの伝達)

先ほど説明した[指揮者のやるべきこと]の①~③に対応させて書いています。

【冒頭】原曲の雰囲気をイメージして

楽譜の読み取り

まずは冒頭に書かれているAndantino lirico ma poco ritmicamenteの意味を確認しましょう。

分解すると次のようになります。

  • Andantino(アンダンティーノ)…Andanteよりやや速く
  • lirico(リーリコ)…叙情的に
  • ma(マ)…しかし
  • poco(ポーコ)…少し
  • ritmicamente(リトミカメンテ)…リズミカルに

まとめると「Andanteより速い叙情的なテンポで、しかし少しリズミカルに」となります。が、このままではまだどう演奏して良いか分からないと思いますので、もう少し噛み砕いてみましょう。

まず「Andanteよりやや速く」のAndanteは「歩くような速さで。歩くような進行感を持って」といった意味。のんびりとではなく、かと言って急ぐでもない、ある程度流れのあるテンポ感です。通常クラシックではどちらかといえばゆっくりとした音楽に用いられます。今回はポップス作品ということで、それよりもやや速いAndantinoという指示になっていると考えることができそうです。

次にliricoの「叙情的」というのは、”感情や気持ちなどが、じんわりと外に現れるような雰囲気や文章などを表す言葉”(『実用日本語表現辞典』より引用)です。気持ちを込めて、あるいは今風に言うなら「エモく」となるかもしれません。

後半の「しかし」以降は「あまりゆったりとしすぎず、ポップスらしいビート感を感じて」というただし書きです。

以上から、Andantino lirico ma poco ritmicamenteを私なりに意訳すると、「しっとりと気持ちを語るように、ただしポップスらしいビート感・ノリを忘れずに」となります。

この複雑な指示は、原曲の雰囲気を楽譜上に表現するために編曲者が頭をひねった結果なのではないかと思います。

演奏のポイント

メロディーを優しく、またスラーを表現してなめらかに弾くのがポイントです。

1~3小節にかけては、テヌートの音符に向かってクレッシェンドも書かれていますのでうまく利用しましょう。

その他、4小節目の最低音のライン「シ→シ♯→ド♯」や、7小節目3拍目の和音などが「エモい」ポイントです。

指揮のポイント

曲を始める際には、ピアノパート右手のメロディーラインを自分で歌うような気持ちでブレスを取りましょう。

全体としては、メロディーラインの滑らかさを意識して、指揮の動きもなめらかに。

また、流れのあるテンポ感になるよう積極的に曲を前に進めることを意識しましょう。

2小節目で2/4拍子が入るので、ここでずれないように振り方を考えて。

【1(A)】しっとりと気持ちを語るように

楽譜の読み取り

【1】の場面はAメロです。

練習番号は変わりますが、【冒頭】のAndantino lirico ma poco ritmicamenteは継続です。前述した意味と編曲者の意図を頭においておきましょう。

演奏のポイント

強弱はmp(少し弱く)です。ここで控えめにすることで【2】のmfとの対比が生まれます。

しっとりと語るように、歌詩とそこに乗せられる気持ちを大切に歌いましょう。

音量より丁寧さ重視で歌うのがふさわしい場面です。

指揮のポイント

mpなのであまり大振りにならないよう、必要最小限の動きで振れると格好良いです。

男声 → 女声とメロディーが引き継がれるので、担当のパートにキュー出しをできると良いと思います。そのパートの方を向いて振ったり、アイコンタクト(視線)という方法もあると思います。

【2(B)】確固とした強さを持って

楽譜の読み取り

まずは音量がmf(少し強く)になります。

あわせて注目したいのがpoco marcato(ポーコ マルカート)。pocoは少し、marcatoは固いタッチでという意味。

【1】の場面とは対象的な指示となっています。

演奏のポイント

“たしかなこたえなんて なにひとつないたびさ”というフレーズを力強く歌ってほしいということで、poco marcatoがつけられているように思います。

“たしかな”のt子音、”こたえ”のk子音を強調すると力強さを表現できると思います。

ずっとpoco marcatoで歌うのではなく、”こころゆれて”、”いつもそばに”といったフレーズでは、歌詞のニュアンスに合わせて歌い方を変えられるとさらに良くなります。

指揮のポイント

poco marcatoは腕に緊張感を持たせ、点(打点)をシャープに振ることでタッチの固さを表現できます。

【3(C)】音量バランスに注意して

楽譜の読み取り

【1】と同じメロディー、すなわちAメロになります。

大きな違いはメロディーを担当するパート。まずはアルト、続いて男声ですね。

音量記号に注目することでもそれが分かります。

34小節の記号も確認しておきましょう。

  • pochiss.(ポキッシモ)…pocoの最上級。ほんの少し
  • riten.(リテヌート)…ここで急に遅く
  • a tempo(ア テンポ)…もとの速さで

riten.はrit.(リタルダンド/だんだん遅く)とは違い、記号が書かれた場所ですぐに遅くする記号です。【4】に入り、a tempoでテンポがもとに戻ります。

演奏のポイント

アルトよりも高い音でハモるソプラノは、音量バランスにかなり注意が必要です。

響きを抑え、アルトが主役として引き立つように歌いましょう。

指揮のポイント

メロディーを担当するパートを強調するために、そちらに向けてキュー出しを行いましょう。

34小節でほんの少しテンポにブレーキを掛けます。

【4(D)】気持ちを高ぶらせてドラマチックに

楽譜の読み取り

【4】は間奏の場面。合唱に目が行きがちですが、ピアノパートに注目すると、前奏と同じメロディーを弾いていることが分かります。

ピアノパートまわりの記号の意味を確認しておきましょう。

  • ben(ベン)…よく、十分に
  • tenuto(テヌート)…音の長さを保って、
  • poco(ポーコ)…少し
  • drammatico(ドラマーティコ)…劇的に、ドラマチックに

よってben tenuto, poco drammaticoは「十分に音の長さを保って、少しドラマチックに」という意味になります。

drammaticoにpocoがついているのは、ここが曲全体のクライマックスではないので極端になりすぎないように、という意図かと思います。

合唱につけられている記号と指示の意味は次の通り。

  • soli(ソリ)…solo(ソロ)の複数形。2~3人で
  • gli altri(リ アルトリ)…solo, soli以外の人
  • vocalise(ヴォカリーゼ)…母音で
  • <>(三善アクセント)…弾力のあるアクセント

ソプラノは35小節のsoliの入りが”このうたを”のフレーズ終わりに重なっているため、このような楽譜の書き方になっています。

vocaliseは母音(ア・イ・ウ・エ・オ)で歌って、という意味になります。特に指示がないため、どれを選んでもかまわないのですが、ここでは明るめの「ア」が良いのではないでしょうか。

アーティキュレーションを表す<>は、通常のアクセント(>)とのような固いアタック感はなく、ボワーンと膨らみを作る感じで、柔らかい弾力感のある音の立ち上がりとなります。

作曲家の三善晃がよく用いることから三善アクセントと呼ばれます(合唱界でだけ?)。

演奏のポイント

先ほどの記号の中ではテヌートが少し分かりにくい記号です。

辞書的には「音の長さを十分に保って」と書かれることが多いですが、いまいちピンとこないですよね。

テヌートはその音符にずっしりとした重量感を持たせるように、一歩一歩を踏みしめるようなイメージを持つと上手く表現できます。

反対に、テンポが速くなったり、音が軽くなるのは逆方向の表現です。

指揮のポイント

テヌート的な表現のコツは腕を重く見せること。重たいものを持っているようなつもりで、あるいは実際に重すぎない程度のダンベルなどを持って振ってみてください。

逆に軽く振ってしまうと出てくる音が軽くなってします。

深いブレスを取って、ややダイナミックな感じで振るとdrammaticoを表現できそうです。

【5(E)】強弱をしっかりつけてメリハリを

楽譜の読み取り

【5】は音楽の構成的にはBメロの場面です。同じくBメロである【2】との違いがポイントになりますが、特に音量の指示に注目してみましょう。

まずfが初登場。その後”わからないさ”でデクレッシェンドして、mpへ。この落差はかなり大きいです。

“かぜにゆれて”は繊細に。その後再びクレッシェンドしてfへ。ここの差もかなり大きいですね。

“みらいへ”からmfといったん落とし、長いクレッシェンドを経て【6】に続きます。

演奏のポイント

大きな見せ場となるのは47~48小節にかけてのクレッシェンド。

ここでのダイナミクスレンジ(音量の差)をできるだけ大きく取ると、迫力が出ますし、次の【6】の盛り上がりに繋げることができます。

クレッシェンドでは、書かれた場所ですぐに大きくしないこともコツ。前半は「大きくするぞ」という気配だけ見せて、実際に大きくするのは次の小節まで我慢しましょう。

そして後半で一気にクレッシェンドを掛けるようにすると非常に効果的な表現となります。

指揮のポイント

音量を振り分けるためには、シンプルに大きなところは図形を大きく、小さなところは図形を小さくします。

47~48小節のクレッシェンドは左手の活用してもよいでしょう。手のひらを上に向けて、上方向に動かすことでクレッシェンドを表現できると思います。

【6(F)】熱さを持って、エネルギッシュに

楽譜の読み取り

【6】からサビに入ります。

音量がf~ffと一番盛り上がる場面となっています。

またここから短調(嬰ハ短調)になっていることも知っておきましょう。短調は一般に暗い響きを持つと言われますが、ここでは暗さというより情熱的な響きが感じられます。

記号もあわせて確認しておきたいと思います。

  • energico(エネルジコ)…力強く、エネルギッシュに
  • risoluto(リゾルート)…決然として、きっぱりと

演奏のポイント

まずはf系の音量でしっかりと歌うこと。アクセントもしっかりつけることで迫力が出ます。

53小節ではffとなり、さらにワンランクアップ。アクセントも山形(縦型)になるのでよりいっそう際立たせて歌いましょう。

57小節のfffで最高潮になるよう、エネルギーをここに集約させるようなつもりで。

指揮のポイント

この豊かな音量、エネルギー、パワーをどれだけプレイヤーに送れるかがポイント。

f系ですので大きく振るのですが、それだけでは伝わりきらないかもしれません。

そこで腕の緊張感(腕に力を入れる)や体の状態、顔の表情など色々な手段を用いて、やり切ることが必要です。

【7(G)】優しい気持ちを込めて

楽譜の読み取り

再びAメロとなりますが、テンポや音量、ピアノパートの伴奏形がこれまでとは違います。

【6】の熱さとはうって変わって、静かで優しい場面となっています。

記号を確認します。

  • con senti.(コン センティメント)…感情を込めて
  • Un poco meno mosso(ウン ポーコ メノ モッソ)…今までよりやや遅く
  • poco a poco(ポーコ ア ポーコ)…少しずつ
  • animato(アニマート)…元気に、躍動的に

seti.はsentimentoの略。センチメンタルという言葉があるように、繊細な感情を表す言葉です。conはwithなので、そういった気持を伴って、ということになります。

animatoの語源はanima(アニマ/魂)。animation(アニメーション)と同じ由来を持つ言葉です。poco a poco animatoは、「少しずつ気持ちが動き、音楽が前に進み出すように」という指示になります。さらに噛み砕いて平たく言えば、「少しずつテンポアップしながらクレッシェンドして」という意味になります(ちょっと雑な説明ですが)。その延長で【8】まで来てもとのテンポに戻ります。

演奏のポイント

男声の歌い出し、”ともさようなら”、そして女声の”そしてありがとう”はとても繊細に、優しく。決して力みすぎたり、声を張り上げたりしないように。”さようなら”、”ありがとう”という気持ちを込めて歌いましょう。

“ふたたびあえる そのときまで”ではだんだん気持ちを前向きに、力強さも増していきましょう。

指揮のポイント

pの音量、con senti.を表現するために、腕はなるべく柔らかく、力を入れすぎずに振ってみましょう。

ふんわりと、大事なものを手のひらに乗せているようなイメージの動きです。

【8(H)】輝きと広がりをイメージして

楽譜の読み取り

【7】から始まるAメロの後半のフレーズになります。

記号を整理しておきます。

[全体に関係するもの]

  • TempoⅠ(テンポ プリモ)…もとのテンポで

【7】のUn poco meno mossoでテンポが遅くなっています。それをもとに戻す記号です。

[合唱パートに関するもの]

  • elegante(エレガンテ)…優雅に
  • dolce(ドルチェ)…甘く、柔らかく
  • risoluto(リゾルート)…決然として
  • brillante(ブリランテ)…輝かしく
  • espr.(エスプレッシーヴォ)…表情豊かに(エモく)

これらを明快に歌い分けるのは大変難しいですが、ポイントになるのは歌詞・場面と関係させて考えることです。詳しくは歌い方のコツで。

ちなみに、espr.は「エモい」感じにすごく近いです。(と、私は思います。)

[ピアノパートに関するもの]

  • molto(モルト)…非常に、とても
  • arioso(アリオーソ)…歌うように、オペラのアリア的に
  • en dehors(アン ドオール)…浮き立たせて

【8】に関してはピアノパートは単なる伴奏ではありません。molto arioso、アリア的にということは、そこが主役と考えても良いと思います。

en dehorsでは高音部の動きをしっかり聞かせてほしいという意図。下降していくスケールは「虹」のモチーフ(だと私はそう思います)。

演奏のポイント

まずeleganteの3小節。できるだけなめらかに、柔らかく歌いましょう。そうすることでピアノパートのきらびやかな動きを聞かせることができ、全体で優雅な響きになると思います。先ほど書いた通り、ここはピアノパートを主役と捉えたいと思います。

67小節の”かがやいてる”からは主役が合唱に戻ります。主役と言ってもあくまで優しく歌ってほしい、ということがdolceの指示に現れているように思います。

68小節のrisolutoでは歌い方を変えて、はっきりと力強く。ただし、乱暴にならないように注意してください。一方で女声はppなので、響きを薄めに。男声と女声の強弱の対比には空の距離感を感じさせて。

70小節からは音量がfになります。brillanteは声の輝き・響きが空間に広がるイメージで。できるだけ遠くを思い浮かべ、そこに声を届かせるように歌いましょう。

71小節からのespr.は、この曲で一番気持ちを込めて、大切に歌いましょう。音量は小さめですが、小さな音量の中に思いをギュッと詰め込む、そんなイメージです。

指揮のポイント

歌い方と同じく、これらの記号をすべて明快に振り分けるのは容易ではありません。

どれだけ音楽のイメージを持って振れるかにかかっているところもあるのですが、なるべく具体的に説明したいと思います。

まず63~66小節にかけては合唱のスラーに対してなるべくなめらかに、アクセントがつかないように振ります。そうすることで合唱が必要以上に目立たず、ピアノパートを主役として引き立てることができると思います。

68~70小節では男声のメロディーを引き出すためにやや力強く。さらに余裕があれば、左手で女声のppに対するキュー出しができると良いと思います。このとき強弱の違いを意識しましょう。

71~72小節のespr.に対しては、「どんな音で歌ってほしいか」というイメージをできるだけ強く持ちましょう。イメージを持てばそれが体の状態、腕に必ず現れます。それがプレイヤーに伝わって、そのような音が出てくるはずです。

まとめ:音楽のイメージをふくらませて

ポイントを振り返ります。

  • 【冒頭】原曲の雰囲気をイメージして
  • 【1(A)】しっとりと気持ちを語るように
  • 【2(B)】確固とした強さを持って
  • 【3(C)】音量バランスに注意して
  • 【4(D)】気持ちを高ぶらせてドラマチックに
  • 【5(E)】強弱をしっかりつけてメリハリを
  • 【6(F)】熱さを持って、エネルギッシュに
  • 【7(G)】優しい気持ちを込めて
  • 【8(H)】輝きと広がりをイメージして

『友 ~旅立ちの時~』では、場面ごとに様々な記号が登場します。これらの意味を知るのはもちろんのこと、そこからイメージどれだけふくらませられるか、どれだけ歌声に乗せて表現できるかが、演奏のクオリティを大きく左右すると思います。

歌い方、指揮、どちらについても説明が難しく、曖昧なところも多くなってしまったのですが、ヒントになれば幸いです。

練習を進めて言って、何か気になる点があればまたお問い合わせからご連絡いただければ、補足・追記いたします。

最後までご覧くださりありがとうございました。健闘を期待しています。