今回のリクエストは合唱曲『いつまでも』です。歌い方のコツや演奏するときのポイント、練習方法のアドバイスなどを、合唱歴10年以上の筆者が詳しく解説します。
本曲は情感豊かで懐かしさを感じさせる曲調の作品。作曲された若松歓さんも次のように語っておられます。
唱歌「ふるさと」と同様に、現代版”ふるさと”とも言えるこの曲にも、何年たっても何世紀たっても変わらないでいてほしい日本の風景や故郷、変わることのない故郷や両親への思いをこめた。
引用:教育芸術社『MY SONG 7訂版 クラス合唱用』
技術的な観点では、シンプルながら乗り越えるべき課題が多く、やりがいのある曲となっています。作り込み次第で仕上がり・完成度にかなり差が出る作品とも言えるでしょう。
[更新情報]
- 2023/08/27 ピアノパートのコツについて追記しました。
もくじ
『いつまでも』の練習番号について
練習番号は今回参考にしている楽譜(MY SONG 7訂版に収録)にあらかじめに付されていますので、そのまま利用します。
練習番号を利用するメリットは大きく次の2点。
1点目は練習をスムーズに進められること。次は「今日は【C】の練習をします!」「【E】の手前から復習しましょう」などといった感じです。
2点目は曲全体の構成の理解に役立つこと。場面ごとの役割や繋がりを理解・把握するための手がかりとなります。
構成を理解することは、緻密な音楽表現をしていく上でとても大切です。練習番号ごとの解説でも登場する内容ですので、意識しなら読み進めてみてください。
『いつまでも』の全体練習(アンサンブル)のポイント
それでは早速、練習番号に沿って詳しく解説していきたいと思います。
【冒頭】1小節~
冒頭はピアノパートによる前奏となっています。
なにげないようで、実は作曲者のこだわりあふれる場面となっています。
この部分の解説は少々難しい内容となっていますが、重要なポイントになりますのでトライしてみてください。
テヌートで「タメ」をつくろう
前奏の4小節のうち、ぜひ表現したい記号が2箇所のテヌート。1小節目アウフタクトと、3小節目アウフタクトにつけられています。
テヌートがついている8分音符は、少しだけタメをつくる(≒音を引き伸ばす)ように弾くと良いと思います。ただし、機械的に伸ばすのではなく、音楽的な表情が乗るようにしてください。
感覚的には、フレーズの重心がテヌートの音に乗るようなイメージです。
その意味では2つ目の8分音符についている1小節目アウフタクトと、最初の8分音符についている3小節目のアウフタクトでは重心の位置が変わるということにも配慮が必要です。
つまり、テヌートのつく位置によってメロディーの弾き方が変わるということです。
大変抽象的な解説になって申し訳ありませんが、テヌートというのはそういった意味合いを含む記号なので、ご容赦ください。
こちらの記事(テヌートの意味とは?| 歌い方・振り方・他の記号との違いを解説!)でかなり詳しくテヌートについて語っているので、そちらもヒントになるかもしれません。
フレーズと歌詩をリンクさせよう
ピアノパートの前奏の音形は合唱パートが歌うメロディーが元になっています。対応関係と登場箇所は次の通り。
- 1~2小節目…”ふるさとよ”(【C】などの最初)
- 3~4小節目…”いつまでも”(【C】などの終わり)
当然、ピアノパートは歌詩を歌うことはありませんが、頭の中に思い描きながら弾くと、このフレーズの持つ叙情性がより引き立つようになるはずです。
合唱で”ふるさとよ”や”いつまでも”などと歌う場合、言葉を伝えるのに大切なのは”ふ”や”い”といったの語頭の発音になります。
もしもピアノパートの前奏と歌詩を完全に対応させるならば、テヌートがつくべき場所は語頭に対応する1つ目の8分音符になるはずです。
ところが、”ふるさとよ”のフレーズはそうなっておらず、2つ目の8分音符がテヌートになっています。
こうなっているのは「メロディーの重心となる音符と日本語の歌詩を伝える上で大切な音符は必ずしも一致しない」ことが理由。
もしもこれらが常に一致するならば話は簡単なのですが…。実際のところ、そうでないことも多いのです。
メロディー・歌詩のうちどちらを優先させるべき、という決まった答えはありません。場面場面で常にバランスを考えながら音楽を作っていく必要があります。
ついでに言っておくと、メロディーと日本語の歌詩の両立というのは合唱団だけでなく、作曲家も頭を悩ませている問題だったりもします。
余談の余談ですが、外国語の歌を歌うときは、メロディーの重心と言葉の重心(多くの場合アクセントが置かれる)は一致するように曲が作られるので、両立がしやすいと言われます。
【A】5小節~
この【A】は、実は超重要な場面。
盛り上がるところと違い、ついサラッと歌ってしまいがちですが、こだわって欲しいポイントがたくさんあるので解説します。
pのユニゾンを超!繊細に
まずは音量の指示に注目しましょう。p(ピアノ/小さく)となっています。
当然この部分を小さく歌うことは必要ですが、あわせて考えたいのが曲全体を通して見たときのpの位置づけです。
実は『いつまでも』全体でpが登場するのはこの【A】の場面だけなんですね。そのため「他の場面とは違うんだぞ」というアピールの仕方が必要になってきます。
記事の構成上【A】を最初に解説していますが、必ずしも頭から順番に練習していく必要はありません。
一度曲の最後まで練習し、全体像をつかんでから【A】にあらためて取り組むのも良いと思います。
全体の中でのこの場面の役割や位置づけを捉え直すことに繋がるでしょう。
同時に、【A】ではunis.(ユニゾン/2つ以上のパートが同じ音を歌う)が明示されていることも頭に入れておいて欲しいポイント。
曲の後半で出てくるdiv.(ディヴィジ/1つのパートが分かれて歌う)の記号に対応するものです。
unis.は普段省略されることが多い記号です。なぜかと言えば、あえて書かなくても楽譜を見れば同じ音を歌うべきことは簡単に分かるからです。
ですがその記号がここでは明示されています。言い換えるとわざわざ書かれているということ。すなわち、「全員が同じ音を歌うことがことさら強調されている」と読み取ることもできるかと思います。
pでかつユニゾンの場面はメロディーの美しさや言葉の輪郭が際立つ場面。音量の違いを際立たせ、そして繊細なタッチで歌うこと。また言葉をこの上なく大切に。ささやくように歌っても良いでしょう。
「ささやくように」歌う場合、息を混ぜて、ヒソヒソ話をするようなイメージです。やり過ぎは禁物ですので、バランスを見ながらチャレンジしてみましょう。
unis.を書くか書かないかは作曲者の意図によるものというよりは、楽譜の書き方のスタイルという側面のほうが大きいと思われます。
そのため、この部分の解説に関してはちょっと深読みのきらいもありますが、音楽の作り込みの手掛かりにするのはアリかなと思います。
【A】歌詩の伝えるときのポイント
先ほど歌詩の伝え方が重要であることをお伝えしました。具体的にどうすればよいか、5つのポイントを、具体例も交えて解説します。
- 語頭の子音の先出し
- 母音始まりでの準備
- 鼻濁音
- 母音の質(音色)
- 言葉のつながり
言葉の処理に関しては、この先繰り返し説明することになるかもしれないですが、この曲においては歌詩の表現をかなり大切にしてほしいため詳しく説明しておきます。
他の場面でも同じように(とは言っても場面ごとの情感も考えながら)練習してみてください。
1. 語頭の子音の先出し
歌詩を伝える上で真っ先に大切なのが子音(k, s, t, n, h, mなど)です。
特に語頭(言葉の最初の文字)の子音は重要。ここをしっかり発音するだけで歌詩はかなり聞き取りやすくなります。
具体例を挙げてみます。
- “わすれられない”のw
- “かおり”のk
- “しょうじょだった”のsh
子音を出すタイミングは音符の前。音符が書かれているタイミングでは母音(a,i,u,e,o)が響いている必要があるからです。
【A】では裏拍始まり(うらはく/8分休符や16分休符の後で歌い始める)であるところが多いので、この休符の間に子音を先出しするのがポイント。”わすれられない”、”しょうじょだった”などが該当します。
一方表拍(おもてはく/拍子と同じタイミングで歌い始める)で重要な子音を歌わなければならないときは、その直前の音符が短くなることになります。”かおり”などが該当し、この場合は直前の”の”の音符を短く歌います。
2. 母音始まりでの準備
言葉の頭に子音がない、つまり言葉が母音で始まる場合もありますね。
- “あの”のa
- “あなた”のa
このようなパターンでは語頭の母音の音色が汚くなってしまったり、ピッチが不揃い・不安定になってしまうことが多いです。
そうならないためには歌う前の準備がとても重要です。例えばa母音で始まる言葉を歌うときはaの口を開けた状態で準備し、丁寧に入ることを心がけましょう。必要以上に当たってしまう(アタック感がつく)場合は、直前に息を流すことを意識しても良いと思います。
もう一つ、フレーズの途中で母音始まりの言葉が来ることもあります。
- “あのうみ”のu
- “およいだうみ”のu
“あのうみ”というフレーズでは、”うみ”という単語が非常に聞き取りにくくなります。なぜなら”の”のo母音と”う”のu母音が繋がって”うみ”の語頭が埋もれてしまうからです。
このようなパターンではu母音を意識的に響かせて、硬めのタッチで歌うことが必要になります。
“およいだうみ”のuも同様で、何も意識しないと直前のa母音のほうが響きやすいため、やはり”うみ”の語頭が埋もれてしまいます。
3. 鼻濁音
ガ行の言葉はそのまま歌ってしまうと汚い響きになってしまいます。
そこで必要になるのが鼻濁音。これはガ行の言葉の直前にn(ん)を入れることで、響きを柔らかくするテクニックです。
- “あなたが“のga → nga
注意点としては、あまり極端にnを入れないこと。やりすぎると本当に「んが」と聞こえてしまいます。
はっきりと分からない程度、「隠し味」のようなイメージで入れると良いと思います。
なお、言葉の頭がガ行のときには鼻濁音は必要ありません。
一方で必須になるのが助詞の「が」(”あなたが“)。この「が」は文章の中で目立つ必要はない言葉のため、鼻濁音が効果を発揮します。
4. 母音の質(音色)
言葉を大切にするには母音の質にも気を使う必要があります。
- “わすれられない“のi
- “あなたが“のa
“わすれられない”の”い”は音域的に低くなっています。そのため、無理に出そうとして汚くなってしまうおそれがあります。言葉の上ではそれほど重要でないので、押し付けないようにしましょう。静かな場面で、ピアノパートも動きが少なく、ユニゾンなので、そろっていれば伝わるはずです。
“あなたが”のgaは口が横に開いて生声っぽいa母音になりがちです。このような助詞の”が”は口を大きく開ける必要はなく、やや曖昧な母音になります。
実際に”あなたが およいだ うみを”という文章を朗読してみてください。”あなた”のa母音と比べて、”が”のa母音はそれほどはっきり発音していないはずです。逆にわざと”が”を強調すると、わざとらしいというか、いやらしい読み方になってしまうと思います。
朗読するときには大丈夫でも、音符がついてメロディーになるととたんに難しくなります。そのため“が”の響きは意識的に調整する必要があるのです。
復習になりますが、gaは先ほど解説したように鼻濁音。また、このa母音を控えめにするとその後の”うみ”が聞き取りやすくなります。
5. 言葉のつながり
歌詩を大切にするためには、言葉としてだけでなく文として伝えることも必要です。
【A】の場面では言葉の合間あいまにロングトーン(伸ばす音)があり、一つ一つ、ぽつりぽつりとつぶやくようなフレーズになっています。だからといって完全に言葉が途切れてしまうのは避けたいところです。
言葉のつながりは次のようになっています。
- “わすれられない” → “あのうみのかおり”
- “しょうじょだったころの” → “あなたがおよいだうみを”
言葉の繋がりを意識しないと、”わすれられない”でフレーズが終わってしまい、忘れられないのは何なのか、聞いている人が疑問に思ってしまうかもしれません。
そうならないために、どの言葉とどの言葉が繋がっているかを思いながら歌うことが重要です。
フレーズ感に関して、場面やテンポによってはブレスの取り方にも工夫の余地が出てきます。
例えば休符の書いてある位置で毎回ブレスを取ってしまうと、そこでフレーズが途切れてしまいやすいです。
休符があってもフレーズ感や言葉の繋がりを途切れさせたくないときは、音のない時間を作りながらもブレスは取らないという音楽の作り方もありえます。
その分、言葉の途切れるところではしっかりとブレスを取ることで、長めのフレーズを歌い切る準備をしながら、言葉の区切れ目を明確にすることができるでしょう。
メロディーの中に隠された山場
【A】の場面の音量は全体的にpではありますが、その中に小さな山場が隠されています。この山場を探す上でヒントになるのは音量変化と音高(高さ)・音程(跳躍の幅)です。
音量変化に注目して探す
まず音量に注目すると、9小節にクレッシェンド、10小節にデクレッシェンドがあります。
このことから、大体このあたりにフレーズの山場がありそうだと分かります。実際に音楽を詰めていく際は、「大体」で決めるより「はっきりここ!」と決めたほうが良いため、もう少し詰めてみましょう。
今回の場合、10小節の1拍目に山と定めるのが良いでしょう。タイで繋がっている音なので、”しょうじょだった”の”た”を歌った後、伸ばす音でほんのわずかに膨らませて山を作りましょう。
このようなパターンはクレッシェンド&デクレッシェンド(クレッシェンド&ディミヌエンド)の典型的なもので、よく登場します。
クレッシェンド&デクレッシェンドの山を探すときはクレッシェンドの終わりや、デクレッシェンドの始まり周辺に定めると良いことが多いです。
音高(高さ)・音程(跳躍の幅)に注目して探す
次に音高・音程に注目して山を探してみます。音高は音の高さそのもの、音程は音と音どうしの離れ具合を表す言葉です。
2小節ごとに区切って分析してみましょう。以下のようになります。
[音高と音程の分析]
- “わすれられない”…最低音「シ♭」、最高音「ラ♭」
- “あのうみのかおり”…最低音「シ♭」、最高音「ソ」
- “しょうじょだったころの”…最低音「ド」、最高音「ド」
- “あなたがおよいだうみを”…最低音「ミ♭」、最高音「ソ」
①と②を比較すると、フレーズの始まりである最低音はどちらも「シ♭」で同じ。異なるのは跳躍先の最高音が「ラ♭」であるか「ソ」であるかです。
②は「ソ」までしか上がらないため、少し落ち着いた印象となります。
①の盛り上がり具合を「中」だとすると、それに対して②は「小」となります。①に対する応答、こだまのフレーズとも言えるでしょう。
次に③を見てみます。まず歌い出しの最低音が「ド」と①②に比べて一段階アップ。また、最高音も「ド」と高まっています。①~④の中では音域が一番高くなっており、盛り上がることが分かります。
あわせて音程にも注目してみます。①の歌い出しは「シ♭」→「ラ♭」の7度の跳躍、②では「シ♭」→「ソ」の6度の跳躍です。どちらもそれなりに幅があり、大変メロディックです。しかし③ではより距離がある「ド」→「ド」へのオクターブ(8度)跳躍となっており、さらに表情豊かです。その後の④は全体的に起伏が少なく落ち着いたフレーズとなっています。
ここまでの話をまとめると、音の高さだけでなく、跳躍の幅に関しても③のフレーズが山であることが分かります。大小で比較するならば①「中」→②「小」→③「大」→④「小」となるでしょう。
ここで言っている大小はあくまでフレーズの山や重心の話なので、意識的にこのように音量を変化させる必要はありません。メロディーの表情を感じながら、自然に盛り上がったり落ち着いたりすると良いでしょう。
音量変化をつける箇所は、明確に指示されている9~10小節のクレッシェンドとデクレッシェンドのみでOKです。とはいっても、ここのクレッシェンド&デクレッシェンドは大げさになりすぎないほうが良いでしょう。
【B】13小節~
【B】は【A】を発展させた場面で、似ているところが多くなっています。
そういったときにはどこが違うのかを把握して、それをアピールするのが大切です。
音量の変化に感情の起伏を伴わせて
【B】が【A】と異なるポイントで、分かりやすいのは音量。pからmpにアップしています。
この曲においては、音量がアップしたらその分感情の起伏も大きくなると思って良いと思います。
15~16小節にかけてのクレッシェンド&デクレッシェンドはより大きな感情の振幅が伴うと良いでしょう。
ちなみに、このフレーズ(=15~16小節)におけるソプラノと男声の山は16小節目1拍目の”ひかり”の”ひ”となります。一方でアルトの山は2拍目裏の”ひ”に定めると良いでしょう。パートごとの山をずらすことで歌詩のズレが引き立ち、立体感が生まれます。
なお、【A】はユニゾンのため全員で1つのメロディーを歌うのに対し、【B】からは分かれた上でのmpなのでバランスに配慮する必要があると思います。
違いが曖昧にならないよう、【A】ではより焦点をしぼったpになるようにし、【B】ではやや積極的にmpを歌いに行きましょう。
4声帯のハーモニーを豊かに響かせよう
すでに説明に登場していますが、【A】はユニゾン主体だったのに対し、【B】ではハモる部分が多くなっていることも違いとして挙げられます。
特に押さえて欲しいのは18小節”まで”と歌うところです。ここで4つのパートに別れます。
ポイントは最低音かつ、和音の根音(こんおん)を担う男声の↓パート。根音というのは和音の土台となる音のことです。
この低音をなるべくしっかりと響かせることで、和音が安定し、響きも充実します。
跳躍の幅(「ソ→ド」=5度)も難しいため、素早く正しい音に降りる練習をしておきましょう。
♭の音に色彩感を感じて歌おう
【B】では【A】と比べて全体的に臨時記号の♭が多く用いられています。
少々比喩的な表現になりますが、臨時記号を使うと音楽の色が変化します。
この場面では17小節目の男声のメロディーにある”あかねいろ”という歌詩にリンクしています。
♭はメロディーだけでなく、和音を担当するピアノパートにも頻繁に登場しています。
[♭がつくコード]
- 15小節…C7♭9
- 17小節…A♭m
ここの♭がつく和音は準固有和音という分類になっており、もっと♭がたくさんつく調から借りてきたものです。
異なる調の和音を用いることで、異なる色彩感が表現されるというわけですね。
【B】歌詩を伝えるときのポイント
歌詩を伝える際のポイントは【A】の解説で詳しく言及しているので、ポイントとなるところだけピックアップしておきます。
1.語頭の子音の先出し
- “やま”のy
- “ひかり”のh
- ”そら”のs
2. 母音始まりでの準備
- “あかねいろ”のa
- “あなたと”のa
a
3. 鼻濁音
- “そらが“のga
- “ながめてた”のga
“そらが”のgaは助詞になりますので、より注意しましょう。
4. 母音の質(音色)
- “きえるまで“のe
5. 言葉のつながり
- “わすれられない” → “あのやまのひかり”
- “あかねいろのそらがきえるまで” → “あなたとながめてた”
【C】21小節~
【C】からは曲のメインテーマ。サビとも言える場面になっています。
作曲者自身が
現代版”ふるさと”と言える
引用:教育芸術社『MY SONG 7訂版 クラス合唱用』
とこの曲を語っていますが、その由縁たる場面です。
たっぷりと豊かに歌うには
再び作曲者のコメントを引用します。
サビの”ふるさ(とよ)~”は、たっぷりと唱うことを心がけてほしい。
引用:教育芸術社『MY SONG 7訂版 クラス合唱用』
「たっぷりと」というのが少々イメージが掴みづらいかと思いますので、もう少し具体的に解説します。
ポイントを次の2点にしぼってみました。
- オクターブ跳躍のニュアンス
- 母音の響きとレガート感
1. オクターブ跳躍のニュアンス
”ふるさとよ”の”ふ”→”る”へは、オクターブの跳躍となっています。
ここが何と言っても肝心。音が上がるときのニュアンスと、上がった先での音の伸び・輝きに、このメロディーの良さが詰まっています。
まずはこの跳躍の距離をしっかり上がりきれるようにしましょう。幅の広い跳躍では、上がった先の音をイメージし、ブレスを深く取って歌い始めるとうまくいきます。
2. 母音の響きとレガート感
たっぷりとした表情で歌うためには、音量的な豊かさも必要です。
ですが、張り上げたようなキツイ発声にならないように、おおらかなイメージを持って歌うことが大切です。
もう少し具体的には、母音をしっかり響かせ、レガートに歌うこと。レガートはなめらかに繋げて、ということで、ここではスラーと同じ意味合いと捉えて問題ありません。
レガートの練習に有効な練習方法が母音唱(ぼいんしょう)です。これは子音を取り払って母音(ア、イ、ウ、エ、オ)だけで歌う方法になります。
例えば”まぶしかったときのひのおもいで”ならば次のようになります。
- “まぶしかった”→「あういあーあ」
- “ときのひの”→「おいおいお」
- “おもいで”→「おおいで」
母音唱をするときには、次の2つのパターンを行き来して繰り返すとより効果的です。
1つ目のパターンは「口を大きく動かして一つひとつの母音をはっきりと発音する」やり方。こうすることで母音をしっかりと響かせるイメージをつかんでください。このときにはレガートにする必要はありません。
2つ目のパターンは「口を大きく動かさず、アイウエオの母音を曖昧にし、なめらかにつなぐ」やり方です。これによってレガート唱法のイメージをつかみます。
両方はいわば母音を響かせることとレガートで歌うことの両者を極端に行う練習になります。実際に歌うときにはこの両者の間でバランスを取ることになります。
この後は楽譜通りに歌詩で歌う練習もしてくださいね。
ブレスの位置を守る
【C】ではスラーによってフレーズのまとまりが示されています。
例えば21小節目からは”ふるさとよ ふるさとよ”が一つのまとまりとなります。この間はなるべくレガートに歌いましょう。その後に休符があるのでそこでブレスを取ることでフレーズが区切られます。
26小節の”いつまでも”の直前にはブレス記号が明示されているので、ここもフレーズの切れ目になりますが、休符はないので瞬間ブレス(なるべく短い時間で息を吸うこと)が必要です。
一方で、”いつまでも”の後の付点8分休符は、これはフレーズの切れ目ではないので、音のない時間を作りながらも、文章として繫っている必要があるでしょう。この休符の「間」に郷愁が感じられますね。
【C】歌詩を伝えるときのポイント
【B】と同様にポイントとなるところだけピックアップしておきます。
1.語頭の子音の先出し
- “ふるさと”のf
- “まぶしかった”のm
- ”ときのひ”のt, h
- “むね”のm
細かな16分音符が登場するため、歌詩を伝える意識をより強く持つべき場面となっています。特にmは意識的に響かせないと伝わらないので要注意。
前述の”ふるさと”はもちろんの大切な言葉になります。
2. 母音始まりでの準備
- “おもいで”のo
- “いつまでも”のi
“おもいで”は直前もo母音のため、少し言い直すようにすると伝わります。
3. 鼻濁音
【C】では鼻濁音は登場しません。
4. 母音の質(音色)
- “おもいで”のe
e母音は響きが潰れやすいので要注意。口をタテに開けるイメージで歌いましょう。
5. 言葉のつながり
- “いつまでも” → “このむねに”
【C】では基本的にスラーでフレーズ感が示されているのでこの通りに。
“いつまでも”の後に休符がありますので、ここで音のない時間を作るのはとても大切です。一方で歌詩は繋がっているので「休符を歌う」ようなイメージで。
【D】33小節~
ここから2番となります。1番との差を把握しておき、アピールするのが大切になってきます。
音量がmpに、音楽はより流れるように変化
【D】と対応する【A】の場面と比較してみましょう。
まず異なるのは音量。pからmpにアップしています。
それに加え、ピアノパートが全音符から16分音符中心の細かなリズムになっています。
私の意見ですが、このピアノパートからはオルゴールのような懐かしさを感じます。また、歌詩に注目すると、「風」を表しているかもしれません。何かしらのイメージを持って歌いましょう。
音量と流れの変化から【D】は【A】と比べ、より積極的な音楽になっていると言えると思います。
39~40小節は掛け合い
39~40小節では男声がずれて歌詩を歌います。
こういった「掛け合い」の場面では、ずれていることが分かるように、後から入るパートはしっかり目に歌いましょう。
歌詩のところでも触れますが、”あなた”はa母音で入るので、十分に準備して入ります。こうしないと入りがぼやけてしまうからです。
この後すぐに男声は女声に追いついて合流(タテがそろうと言います)するので、お互いによく聴き合ってタイミングを取りましょう。
「掛け合い」のとき、後から入るパートのアピール方法として、子音を利用するのも有効になります。
ただ、今回は母音始まりの言葉なので、その手は使えないのでした。
【D】歌詩を伝えるときのポイント
1.語頭の子音の先出し
- “かぜを”のk
- “あすをかたり”のk
歌詩に関しても1番との違いがしっかり伝わると良いと思います。
情景もあわせてイメージしてみましょう。
2. 母音始まりでの準備
- “おかの”のo
- “あすをかたり”のa
- “あなたと”のa
- “あるいた”のa
- “おかを”のo
母音始まりの言葉が多いです。掛け合いの精度にも絡んでくるので要注意です!
3. 鼻濁音
- “かたりながら”のga
4. 母音の質(音色)
- “わすれられない“のi
iの母音は響きが潰れやすいので要注意。口をタテに開けるイメージで歌いましょう。
5. 言葉のつながり
- “わすれられない” → “あのおかのかぜwo”
- “あすをかたりながら” → “あなたとあるいたおかを”
詩の構成としては【A】の部分と対になっています。
【E】41小節~
1番で言う【B】と対応する場面です。やはり違いが大切です。
男声のメロディーからmfが登場
ここからmfが登場します。1番においては【C】のサビの部分で使われていたことから分かるように、この曲では思った以上に盛り上がる場面で使われている記号です。
mfはなんとなく中途半端な記号に思いがちですが、ここでは積極的に、かっこよく歌いましょう。
mfの始まるタイミングですが、合唱は【E】ちょうどからで問題ありません。ですがピアノパートに関しては【E】のアウフタクト、左手の16分音符「ソファ」から始まります。
たった2つの音ですが、これによって音楽をカチッと切り替えるくらいの存在感があると良いと思います。
続く伴奏の形も、左手の付点4分音符のリズムに前向き感があると思います。
女声のハミングをよく響かせて
男声が主役のメロディーを歌っているとき、女声はハミングを担当しています。
div. (ディヴィジ/分かれて歌う)もあり、ハーモニーが非常に豊かなところ。パートバランス的には、アルトは分かれるので存在感が大切です。少し頑張って歌いましょう。
練習の際には女声だけ取り出して、ピアノパートもお休み(=アカペラ)で行ってみましょう。このとき、ぜひ和音の響きをよく聴き取ってみてください。合唱の良さが感じられると思います。
またクレッシェンド&デクレッシェンドも重要です。ハミングは響きにくいところがあるのでしっかりめに膨らませてOK。男声のメロディーを邪魔してしまうことはあまりありません。このクレッシェンド&デクレッシェンドは44小節目の1拍目に重心が来ます。
ハミングがアルト+男声になったところも同様に、まずはアルトと男声だけで、アカペラで練習して響きを確かめましょう。
男声は混声4部合唱のバスパート的なラインで、コード進行をしっかり支える役割。しっかり目に歌うとハーモニーが安定して、重厚感が出ます。
41~46小節目までのコード進行を書いておきます。2小節区切りです。
- E♭→Gm7
- C7sus4→C7(♭9)→F7
- A♭m→Gm7→C7
アンダーラインは臨時記号としての♭がついたコード(準固有和音)で、前述の通り色彩感や懐かしさの演出に寄与しています。
【E】歌詩を伝えるときのポイント
1.語頭の子音の先出し
- “まち”のm
- ”かわってしまったけど”のk
- ”にじの”のn
- “そら”のs
m,nは伝えるのに時間が掛かる子音です。鼻腔の響きを保ちましょう。
2. 母音始まりでの準備
- “あめあがりに あえた”のa
- “いまでも いろあせはしない”のいi
細かい音符の中で母音始まりが連続しますので、しっかり発音できるように練習を積みましょう。
3. 鼻濁音
- “あめあがり”のga
4. 母音の質(音色)
- “かわってしまったけど”のe
男声のe母音は音が高く、跳躍もあるのでかなり難しいです。なるべく丁寧に歌うことを心がけましょう。
5. 言葉のつながり
- “あのまちもきっと” → “かわってしまたったけど”
歌詩と歌詩との間か大きく空きますが、一つのまとまりとして感じましょう。
【F】49小節~
1番の【C】と対応するサビの場面です。
やはり違いに気をつけながら練習しましょう。
はじめて登場するf
【D】では曲中ではじめてfが登場します。fが出てくるとやはりメインディッシュ感がありますね。
【C】のmfとの違いを際立たせるには、【D】の場面で大きく歌うだけでなく、【C】をある程度抑制しておく作りも必要となってきます。
このことからも音楽の全体感をつかむことが大事なことが分かりますね。
レガート感やアウフタクトの歌い方が大切なのは【C】と同様です。
“いつまでも”で一旦引いておく
55小節目のアウフタクト”いつまでも”の歌詩ではいったん音量を落とします。
音量的にはmfですが、ここでしっかり引いておくことで、音楽的なメリハリをつけることができます。
れこにより、その後のクレッシェンドも際立って、クライマックスへ向かっていけるという効果もあります。
ここで解説した「いったん引いて、盛り上げる」という仕掛けに一役買っているのが、声部数(=パート数)の変化です。
【C】の”いつまでも”は全員で歌っていましたが、【D】ではソプラノだけになっっています(アルトは歌わないことに注目!)。
“この”はソプラノ+アルトの2声、さらに”このむねに”で男声が合流して4声となります。
こうした声部数の変化にも作曲者のこだわりや意図を感じ取ることができますね。
【F】歌詩を伝えるときのポイント
1.語頭の子音の先出し
- “ふるさと”のf
- “やさしかった”のy
- “はは”のh
- “むね”のm
やはり”ふるさと”の歌詩をしっかり伝えたいですね。
2. 母音始まりでの準備
- “おもかげ”のo
助詞の”の”と”おもかげ”の”お”が繋がらないように少し言い直すイメージです。
3. 鼻濁音
- “おもかげ“のge
4. 母音の質(音色)
- “おもかげ“のe母音
“げ”はガ行であることもあわせて汚くなりやすいです。
5. 言葉のつながり
- “いつまでも” → “このむねに”
後から合流するパートの人も言葉の流れを感じながら入りましょう。
【G】57小節~
【F】の繰り返しとなりますが、より一層盛り上がる場面となっています。
テヌートはしっかりタメて
まずこだわりたいのはやはり【G】アウフタクトの”ふるさと”でしょう。
アクセントとテヌートがつけられており、表現しがいがあるところです。
アクセントは固すぎるタッチの表現にならないようにしてください。攻撃的な感じが曲にふさわしくないのは分かると思います。ここで欲しいのは“ふるさ”の母音一つひとつのたっぷりとした響きです。
アクセントで響きの豊かさを、テヌートでタメ感を表している楽譜の書き方と捉えても良いかもしれません。
アクセントの表現について補足説明をしたいと思います。
この記事で母音唱について説明したとき、次の2パターンを行き来すると良い旨解説しましたね。
- パターン1…一つひとつの母音をはっきりと発音して響かせる
- パターン2…アイウエオの母音を曖昧にし、なめらかに繋ぐ
この両者のバランスで歌い方が決まります。レガート感を重視したい場合はパターン2寄りになるというわけです。
今回はアクセントの表現なので若干パターン1に寄せるのが良さそうです。
やりすぎるとやはり攻撃的な感じになってしまうので、練習を繰り返しながら適切なバランスを見つけることになるでしょう。
メロディーの変化をアピールしよう
61小節目の”ふるさと”は微妙にメロディーが変化しています。
ここで曲の最高音である「ファ」が登場します。これが印象的になるよう歌ってほしいと思います。
ここでは若干のタメを作っても良いでしょう。ただし、楽譜にはテヌートが明記されているわけではないので、やり過ぎには注意です。
63小節のロングトーンには解釈の余地あり
63小節目のロングトーンは、楽譜上に指示はないので基本的にはfをキープしてロングトーン。
ただし、自然に音楽が落ち着くようにデクレッシェンドするという解釈の余地があると思います。
その場合でも、すぐに音量がしぼんでしまうのではなく、63小節3拍目のピアノパートのアルペジオ(ジャラ~ンという和音)が響くまではキープして、その後フェルマータで伸ばす間にデクレッシェンドすると良いと思います。
この場合、せわしない印象にしないためにも「間」が必要と思いますので、フェルマータの長さを十分に取りましょう。
デクレッシェンドするときには、メンバーそれぞれが思い思いに小さくするのではなく、どこまで小さくするのか、どれくらいのペースで小さくするのかを練習を進めながらすり合わせておきましょう。
その後、音を切るタイミング(=ブレスのタイミング)はしっかり合わせたいところ。指揮者の動きも大切になります。
このロングトーンでの合唱がつくっているコードはGdim7です。
ピアノパートのCの低音と合わせるとC7(♭9)となります。
合唱が「ソ・シ♭・レ♭・ミ」の和音を作るところは他にもあるので探してみましょう。
dim(ディミニッシュコード)については【作り方と使い方】ディミニッシュコード(減三和音)【ベースラインに特徴あり】で解説しています。
【G】歌詩を伝えるときのポイント
1.語頭の子音の先出し
- “ふるさと”のf
- “まぶしかった”のm
- “とおき”のt
2. 母音始まりでの準備
- “おもいで”のo
3. 鼻濁音
該当なし
4. 母音の質(音色)
- “おもいで“のe
5. 言葉のつながり
スラーで示されているフレーズ感を守りましょう。
【H】64小節~
【H】は【G】から続く場面で結びつきが強くなっていますので、関連させて読んでいただけると良いと思います。
“いつまでも”のテヌート
【H】のアウフタクトでは、”いつまでも”にテヌートが3つつけられています。やはりタメ感を作りましょう。
26小節や54小節の”いつまでも”とはテヌートのつきかたが異なることに注目すると、これまでの場面とくらべて、一文字一文字をさらに大切にするイメージで歌ってほしいと思います。
【H】に入ってからはpoco meno mosso(ポーコ メノ モッソ/これまでより少し遅く)にしても良いと思います。【G】の終わりでデクレッシェンドした場合は、自然に音楽が落ち着いてくるからです。
『いつまでも』の作曲者である若松歓さんは、あまりうるさく(細かく)音楽記号をつけられない印象です。
その分いろいろ工夫の余地があり、比較的自由な解釈を許す書き方になっていると思います。
とはいうものの、あまりに楽譜の記述から逸脱しないように留意したいところです。
肝心なのは楽譜と正反対のことをしないこと、作曲者がイメージするの音楽の方向性と矛盾しないようにすることです。
今回の場合、「音楽の方向性としては落ち着いていっている」→「書いてないけどデクレッシェンドやmeno mossoはあり」という判断をしています。
段階的にデクレッシェンドして終わりに向かおう
“いつまでも このむねに”と繰り返しますが、音量がmf→mpと小さくなっていきます。
曲の終わりに向かって、音楽を収束させていくための段階的なデクレッシェンドにしましょう。
ピアノパートのクレッシェンドはしっかり目に
71小節目、ピアノパートの後奏のクレッシェンドはしっかり目に。
消えるように終わるのではなく、力強く曲を締めくくりましょう。
【H】歌詩を伝えるときのポイント
1.語頭の子音の先出し
- “このむねに”のm
2. 母音始まりでの準備
- “いつまでも”のi
同じ言葉を繰り返しますが、毎回気持ちを入れ直し、丁寧に歌いましょう。
3. 鼻濁音
該当なし
4. 母音の質(音色)
- “このむねに“のi
67小節目のi母音のロングトーンはメンバー全員の音色をできるかぎり統一しましょう。
5. 言葉のつながり
- “いつままでも” → “このむねに”
繰り返しの場合、なんとなく惰性で歌ってしまいがちです。
そうならないよう、詩を噛み締めながら歌ってみてください。
『いつまでも』ピアノパートのコツ
ここからはピアノパートのコツです。本文の解説ではちょっと難しいことに立ち入りすぎてしまい、結局どうしたら良いのか分かりにくくなってしまったので整理しておきたいと思います。
こちらの記事(合唱のピアノ伴奏3つのコツ【歌い手と上手にアンサンブルする方法】)もあわせてご覧ください。
【冒頭】前奏のポイントはテヌート・歌詩・スラー
【冒頭】では次の3点を意識して弾いてみてください。
- テヌートをたっぷりと、若干のタメを作る
- 当てはまる歌詩を思い浮かべながら
- スラーのまとまりを意識する
【A~B~C】聴き合いながらタイミングを図ろう
【A】は動きが少ないので合唱パートとテンポ感を共有するのが大切です。
例えば5~6小節は次のような流れになっています。
ピアノのアルペジオ → “わすれら” → アルペジオ → “れない” → 右手
ピアノ・合唱がお互いに聴き合い、タイミングを図りながら進めていきましょう。
【B】【C】も同様に、合唱とタイミングが合うところ、ずれるところを意識しながら引くと良いと思います。
【D】16分音符を流れるように
ここからは伴奏の形が変わります。
細かい音符が流れるようにイメージしましょう。
ピアノパートが雰囲気をガラッと変える場面です。
【E~F~G】左手に力強さを
ここで再び伴奏の形が変わります。
左手の付点音符のリズムを力強く、前向きなイメージで。
【F】【G】はリズムは同じですがオクターブになり、より力強い印象になります。
【H】rit.とクレッシェンドを効かせて
【H】の最後の部分、71~72小節にはrit.とクレッシェンドの指示があります。
ちょっとした力強さが感じられる終わり方にできると良いと思います。
allarg.的なイメージで。
まとめ:合唱曲『いつまでも』演奏のポイント
最後までご覧いただきありがとうございます。
『いつまでも』全体を通しては、ぜひ言葉を大切に歌ってほしいと思います。
【C】【F】などのサビ的な部分では”ふるさと”の歌い方が肝になります。叙情的なオクターブ跳躍を美しく歌えるよう、挑戦してみてください。
楽譜はある程度自由に解釈の余地がある書き方になっているので、自分たちなりの演奏を目指してみてください。
この記事が良い演奏・良い音楽の助けとなれば幸いです。
補足が必要な場合は、お問い合わせフォームなどから連絡いただければ対応いたします。