楽譜の読み方

【音楽記号】allarg.の読み方と意味|演奏のコツと解釈を譜例で解説

音楽記号_allarg

allarg.の読み方と意味

【allarg.】
・読み方…アラルガンド
・意味…だんだん遅くしながら、だんだん強く
・他の書き方…allargando

allarg.はテンポを遅くしながら、だんだん強くしていく記号です。

イメージとしては、rit.+cresc.になります。

曲の終盤で大きく盛り上げたい場面で使われることも多いです。

似た記号との違い

rit.

【rit.】
・読み方…リタルダンド
・意味…しだいにゆっくりと

rit.もテンポを遅くする記号です。

allarg.ではそれだけでなく、音量をアップする意味が付帯します。

組み合わせて使われる記号

molto allarg.

【molto】
・読み方…モルト
・意味…非常に、いっそう

moltoは一緒に使われる記号の意味を強める効果があります。

molto allarg.ならば「よりいっそうallarg.して」という意味になります。テンポを落とす度合いとクレッシェンドする度合いをより強くします

曲のクライマックス部分で大々的に盛り上げたいときに使われるイメージです。

poco allarg.

【poco】
・読み方…ポーコ
・意味…少し

pocoは組み合わせて使われた記号の意味を弱めます。

なのでpoco allarg.は「少しだけallarg.して」という意味になります。

歌い方のコツ

allarg.は曲のクライマックスで使われることが多いので、そこを一番盛り上げるつもりで歌い上げると良いことが多いです。

指揮の振り方のコツ

allarg.が使われる場面では、単なるrit.+cresc.という意味だけでなく、感情的な熱さも伴うことを想定しておくと良いと思います。

図形の大小だけでなく、腕の緊張感や体の状態によってもイメージを伝えられると効果的です。

譜例と解釈

実際の楽譜を見ながら、どのように演奏すればよいか考えてみましょう。

輝かしい曲調が魅力の『Let’s Search For Tomorrow』を例に取ります。

allarg._『Lets Search For tomorrow』堀徹作詞・大澤徹訓作曲『Let’s Search For tomorrow』54~55小節を参考に作成。

曲のラストでallarg.が登場し、曲のクライマックスを作ります。

合唱はロングトーンですので、音を伸ばしながらクレッシェンドしていきます。単純に声量を上げるだけでなく、曲のラストに相応しいよう、ハーモニー・響きが会場いっぱいに満ち満ちるようなイメージを持ちましょう。

allarg.ではテンポを落としていき、重厚感を生み出すことも大切です。その役割をメインで担うのがピアノパート。右手の8分音符がテンポ感をつくります。

小節が変わったところの1小節目までallarg.は続いています。ピアノパート右手の16分音符の動きは、焦らずに、落とした状態のテンポで弾きます。アクセントもついているので、輝かしい音のイメージを持って弾きましょう。あっさりし過ぎ内容にするのもポイントです。