こんな疑問に答えます。
付点がつくともともとの音符の長さの1.5倍になります。
この記事では長さの計算方法を譜例を使って詳しく解説します。
またリズムの取り方が分かるように音源も用意しました。
付点音符がマスターできると楽譜がスラスラ読めるようになると思います。
もくじ
付点音符の意味【長さを1.5倍にする】
付点音符はもともとの音符と比べて長さが1.5倍になります。
1.5倍するには「もともとの音符の長さの半分を足し算」すればOKです。
長さの計算方法
次の手順でやってみましょう。
- 付点がつく前の音符を考える
- 半分の長さの音符を考える
- 2つの音符を足し算する
具体例として付点2分音符で考えてみます。長さは何拍になるでしょうか。
ステップ1.付点がつく前の音符を考える
まずは付点がつく前の音符を考えます。
今回は付点2分音符ですので、元の音符は2分音符です。
ステップ2.半分の長さの音符を考える
次の2分音符の半分の長さの音符を考えます。
2拍の半分は1拍。1拍分の長さを持つ音符は4分音符です。
ステップ3.2つの音符を足し算する
最後の2つの音符を足し算します。
音符は次のようにタイで繋ぐことができます。
これが最初の付点2分音符と同じ長さとなります。
- 2分音符…2拍
- 4分音符…1拍
なので、足すと3拍ですね。つまり、付点2分音符は3拍分伸ばせばよいということになります。
付点音符のリズムの取り方【聞いて慣れよう】
ここからは3種類の付点音符を紹介します。
これらのリズムがマスターできれば簡単な曲ならばほとんど読むことができるはずです。
リズムの取り方をつかむには実際に聞いてみるのが一番良い方法かと思います。
付点2分音符(3拍)
付点2分音符と4分音符のセットです。
打楽器の音は4分音符となっています。
付点4分音符(1.5拍)
付点4分音符と8分音符のセットです。
楽譜でもかなりよく見かけるパターンです。
付点8分音符(0.75拍)
細かくて難しそうですが、慣れれば大丈夫。
6/8拍子での付点音符
6/8拍子では付点4分音符を1拍として感じるので少し感覚が変わります。
これも慣れれば大丈夫なので聞いてみましょう。打楽器は8分音符を叩いています。
6/8拍子での2連符
6/8拍子の曲で2連符が登場するときがあります。
2連符は次のように付点8分音符で書くこともできます。
また音符を4連符が使われることもあります。難しそうですがみんな同じリズムです。
まとめ:いろいろな楽譜を見て、聞いて慣れるのが1番の早道
まとめです。付点音符の計算方法を振り返っておきましょう。
- 付点がつく前の音符を考える
- 半分の長さの音符を考える
- 2つの音符を足し算する
最初は難しいかもしれませんが、慣れればスラスラと読むことができるようになると思います。
楽譜の読み方に関しては【詳説】楽譜の読み方完全ガイド【初心者~上級者まで必見】でまとめていますので、あわせてご覧ください。