楽譜の読み方

【楽譜の読み方】タイの意味と弾き方を解説【スラ―との違い・必要性】

タイの意味
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男の子
男の子
楽譜を見ていたらタイが出てきました。これはどうやって弾けば良いですか。スラ―との違いも知りたいです。
女の子
女の子
付点音符と同じ長さになるときもありますよね。タイで書く必要あるんですか?

こんな疑問に答えます。

タイは楽譜を読んでいるときにかなり良く出てくる記号です。弾き方・歌い方に関わるのでスラスラと読めるようになりたいところですよね。

そこでこの記事ではタイの意味やスラ―との違いなどを楽譜の例を用いてまとめました。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
分かりやすく解説します。

誰かに教えてもらわなくても楽譜が読めると音楽がより一層楽しめますし、上達できるはず。

ぜひ最後までご覧ください。

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タイの意味と弾き方【同じ高さの音を繋ぐ】

タイは「2つの同じ高さの音を繋げて演奏する」という記号です。

同じ音というところがポイントです。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
音を繋ぐという事は音が伸びるということになりますね。

タイの具体例1.【後ろの音は弾かない】

タイの例(2分音符+4分音符)

具体例を見てみましょう。

これは2分音符と4分音符をタイで繋いだ場合の楽譜です。

  • 2分音符…2拍
  • 4分音符…1拍

なので、合計3拍伸ばせばOKということになります。

タイで繋がった後ろの4分音符は弾きなおさなくても大丈夫です。

タイの具体例2.【シャープ・フラットを使う場合】

タイの例(異名同音)

次はこの場合を見てみましょう。

1つ目の音はファのダブルシャープですので、実際に引く音はソの音です。

2つ目の音はソなので、2つの音は同じ音となります。

同じ音なのでこれはタイ(=音を繋げて弾きなおさない)となります。

表記が違う同じ音のことを「異名同音」と言います。

タイではない例

スラーの例(シャープ)

一方でこちらの場合、1つ目と2つ目は異なる音(ソとソ♯)ですのでこれはタイではありません。

次に出てくるスラーとなります。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
フラットやダブルフラットが出てきたときも同じように考えることができます。

タイとスラ―の違い・見分け方

タイとよく似た記号にスラ―というものがあります。

意味を比較してみましょう。

  • タイ…2つの同じ高さの音を繋げて演奏する
  • スラー…2つ以上の異なる高さの音をなめらかに演奏する

タイは「同じ高さの音」、スラーは「異なる高さの音」につくというところがポイントです。

タイの場合

具体例を出して見ます。

タイの例(2分音符+4分音符)

これは先ほど示したタイの例です。

同じ音が繋がっていることが分かります。

スラーの場合

一方でこちらはどうでしょうか。

スラーの例(2分音符+4分音符)
  • 1つ目の音…ソ
  • 2つ目の音…ファ

なので、違う音ですね。つまりこの記号はスラーとなります。

音が連続している場合

このような場合はどうでしょうか。

スラーの例(4分音符の連続)

同じ音が繋がっているようですが、3つ以上音符が並んでいます。

この場合はスラーになります。そのため音を3回弾く必要があります。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
1本のタイは2つの音を繋ぐことしかできません。

3つの音を繋げて演奏したい場合にはこんな感じで書くことになります。

タイの例(連続)

タイとスラーが両方使われている場合

より難しい場合の例も出してみます。

タイとスラーの例(両方)

これはタイとスラーの両方が使われている場合です。

  • 1拍目~2拍目…同じ音なのでタイ
  • 1拍目~3拍目…異なる音を含むのでスラー

なぜタイを使う必要があるのか

タイは音を繋いで長さを伸ばす記号ですが、付点音符を使って書くこともできます。

例としては次のような場合です。

タイの例(2分音符+4分音符)タイで書いた場合
付点2分音符付点音符で書いた場合

これらはどちらの3拍分伸ばすことになりますので、意味としては同じになります。

ですが別の場合ではタイを使う必要が出てくる場合もあります。

小節をまたいで音符を繋ぎたいとき

タイの例(小節をまたぐ場合)

2~3つめの音符が繋がっていますが、間で小節をまたいでいます。

このような場合はタイで書く必要があります。

このリズムは「ヘミオラ」と言って3拍子の曲で出てきます。

タイの方が書きやすい・読みやすいとき

タイの例(書きやすさ)

この例ではタイを使わないとリズムを書き表すのが難しいです。

付点で書ける場合でも、タイを使った方が分かりやすい場合にはタイを使うことがあります。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
もしタイが使えないと、とても読みにくい楽譜が出来上がってしまいます。

まとめ:タイがスラスラ読めると上達スピードアップ

タイとスラーの意味を合わせて振り返っておきます。

  • タイ…2つの同じ高さの音を繋げて演奏する
  • スラー…2つ以上の異なる高さの音をなめらかに演奏する

タイのポイントは2つの同じ音を繋ぐという点でした。

タイは非常によく出てくる記号ですので、慣れれば楽譜をスラスラ読めるようになると思います。

楽譜を読めるようになると音楽の力を伸ばすことに繋がります。

【詳説】楽譜の読み方完全ガイド【初心者~上級者まで必見】でまとめていますので、あわせてご覧ください。

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