こんな疑問に答えます。
楽譜を読めるようになるには次の2ステップが必要です。
- 音の高さが読める
- リズムが読める
この記事では、リズムがテーマです。基本的な音符・休符の長さについて解説します。
譜例と音源を使って説明するので初心者の方でも分かりやすいはずです。
楽譜が読めるようになると音楽が一層楽しめますし、上達も早くなります。
もくじ
【一覧】基本的な音符と休符の読み方
はじめに基本的な音符と休符を紹介します。
標準的な合唱曲を歌いたい場合、これらの音符・休符を知っておけばほぼ問題ありません。
最初はなかなか覚えられないと思います。後で詳しく解説するのでここではざっとご覧ください。
拍数 | 音符(音を鳴らす) | 休符(休む) |
4拍 | 全音符 | 全休符 |
2拍 | 2分音符 | 2分休符 |
1拍 | 4分音符 | 4分休符 |
0.5拍(半拍) | 8分音符 | 8分休符 |
0.25拍 | 16分音符 | 16分休符 |
音符の数え方・覚え方
ここからは数え方がより分かりやすいよう、楽譜と音源を使って解説します。
音符の数え方【音源を聴いて慣れよう】
全音符(4拍)
打楽器の音が1拍分です。全音符は4拍なので、4回叩く間に音を伸ばします。
2分音符(2拍)
2分音符は全音符を2分割した長さになりです。
全音符が拍分なので2拍伸ばせばよいということが分かりますね。
4分音符(1拍)
4分音符は全音符を4分割した長さ、つまり1拍分になります。
打楽器の音が1拍分だったので、それと同じタイミングで音を慣らせばOKです。
8分音符(0.5拍)
前半が4分音符、後半が8分音符です。
8分音符の長さは全音符を8分割するので0.5拍(半拍)となります。
小数が出てきて難しそうですが、4分音符の半分と考えると分かりやすいです。
半分なので打楽器を1回叩く間に2回ピアノが鳴っていることが分かります。
16分音符(0.25拍)
4分音符、8分音符、16分音符の順番です。
8分音符をさらに半分にすれば16分音符となります。
1拍の間に4回ピアノの音が鳴っていることが分かると思います。
覚え方【黒い方、旗が多い方が短い】
「音符の種類が多くて覚えられない…」という方のために覚え方を解説したいと思います。
おおまかには次のようになります。
- 白い/旗が少ない→長い
- 黒い/旗が多い→短い
これを知っておけば、なんとなく音符・休符の長さを推測することができると思います。
休符の数え方・覚え方
続いては休符編です。
数え方【音源を聴いて慣れよう】
先ほどと同様に楽譜と音源を使って解説します。
全休符(4拍)
全休符は4拍分休みなので、全音符と同じだけ音を鳴らさない時間があることになります。
2分休符(2拍)
2拍鳴らす、2拍休むの繰り返しです。
4分休符(1拍)
前半と後半でリズムを変えてみました。
- 前半…「音休音休」
- 後半…「休音休音」
8分音符(0.5拍)
8分音符も前半と後半でリズムを変えてみました。
- 前半…「音休音休」
- 後半…「休音休音」
前半では「8分音符+8分休符」の形です。0.5拍+0.5拍=1拍となるので、打楽器を叩く場所とピアノが鳴る場所が同じになっていますね。
後半では逆に「8分休符+8分音符」の形です。打楽器とピアノがずれていることが分かります。ピアノが鳴る場所を「裏拍」と呼びます。
16分音符(0.25拍)
また前半と後半でリズムを変えてみました。後半は今までとパターンが違います。
- 前半…「音休音休」
- 後半…「音休休音」
後半は跳ねるようなリズムになりましたね。
覚え方【シンプルな方が長い】
休符に関しては「シンプルな見た目のものの方が長い」と考えると覚えやすいです。
8分休符や16分休符など、短くなればなるほど見た目がややこしくなっていきます。
【補足】全休符と2分休符の見分け方
全休符と2分休符は見た目がとても良く似ていますよね。
これらの見分け方は「重たい方が長い」です。
全休符は下向きにくっついていますよね。これを「垂れ下がっているから重い、だから長い」という風に考えると覚えられます。
2分休符はそれとくらべて軽い(=短い)ので、線の上に乗っていると考えましょう。
まとめ:いろいろな楽譜を見て、聴いてみるのが上達への道
基本的な音符・休符を紹介しました。
これだけ覚えていれば基本的な部分はOKです。
ただし、リズムにはいろいろなパターン・組み合わせがありますので、実践ではまだまだ戸惑うことが多いと思います。
それはそれで貴重な経験ですので、いろいろな楽譜を見たり聴いてみたりしてパターンを覚えていくのが良いと思います。
今回の音符に加え、付点やタイという記号を用いることでさらにいろいろな長さを表すことができるようになります。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
楽譜の読み方全般に関しては【詳説】楽譜の読み方完全ガイド【初心者~上級者まで必見】でまとめていますので、あわせてご覧ください。