楽譜の読み方

【初心者向け】基本的な音符と休符の読み方・数え方|楽譜+音源で解説

基本的な音符・休符
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
男の子
男の子
楽譜を読めるようになりたいのですが、音符の長さが覚えられません。まとめて教えてください。

こんな疑問に答えます。

楽譜を読めるようになるには次の2ステップが必要です。

  • 音の高さが読める
  • リズムが読める

この記事では、リズムがテーマです。基本的な音符・休符の長さについて解説します。

譜例と音源を使って説明するので初心者の方でも分かりやすいはずです。

楽譜が読めるようになると音楽が一層楽しめますし、上達も早くなります。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
ぜひ最後までご覧ください。
この記事が「良いね!」と思ったらtwitterなどで広めていただけるとうれしいです。

【一覧】基本的な音符と休符の読み方

はじめに基本的な音符と休符を紹介します。

標準的な合唱曲を歌いたい場合、これらの音符・休符を知っておけばほぼ問題ありません。

最初はなかなか覚えられないと思います。後で詳しく解説するのでここではざっとご覧ください。

拍数音符(音を鳴らす)休符(休む)
4拍全音符

全音符

全休符

全休符

2拍二分音符

2分音符

二分休符

2分休符

1拍四分音符

4分音符

四分休符

4分休符

0.5拍(半拍)八分音符

8分音符

八分休符

8分休符

0.25拍16分音符

16分音符

16分休符

16分休符

えすた@指揮者
えすた@指揮者
次からはより詳しく見ていきます。
3拍分は「付点音符」を使って表します。詳しくは【楽譜の読み方】付点音符の意味【長さの計算方法とリズムの取り方】をご覧ください。

音符の数え方・覚え方

ここからは数え方がより分かりやすいよう、楽譜と音源を使って解説します。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
数え方を覚えるには聴いてみるのが一番分かりやすいです。
音が出ますので音量に注意してください。

音符の数え方【音源を聴いて慣れよう】

全音符(4拍)

全音符の数え方


打楽器の音が1拍分です。全音符は4拍なので、4回叩く間に音を伸ばします。

2分音符(2拍)

2分音符の数え方

2分音符は全音符を2分割した長さになりです。

全音符が拍分なので2拍伸ばせばよいということが分かりますね。

4分音符(1拍)

4分音符の数え方

4分音符は全音符を4分割した長さ、つまり1拍分になります。

打楽器の音が1拍分だったので、それと同じタイミングで音を慣らせばOKです。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
4分音符をリズムの基準として捉えると分かりやすいです。

8分音符(0.5拍)

8分音符の数え方

前半が4分音符、後半が8分音符です。

8分音符の長さは全音符を8分割するので0.5拍(半拍)となります。

小数が出てきて難しそうですが、4分音符の半分と考えると分かりやすいです。

半分なので打楽器を1回叩く間に2回ピアノが鳴っていることが分かります。

16分音符(0.25拍)

16分音符の数え方

4分音符、8分音符、16分音符の順番です。

8分音符をさらに半分にすれば16分音符となります。

1拍の間に4回ピアノの音が鳴っていることが分かると思います。

1拍の間に3回音を鳴らす「3連符」という音符もあります。【もう怖くない】3連符・2拍3連のリズムの取り方|分かりやすく解説をご覧ください。

覚え方【黒い方、旗が多い方が短い】

「音符の種類が多くて覚えられない…」という方のために覚え方を解説したいと思います。

おおまかには次のようになります。

  • 白い/旗が少ない→長い
  • 黒い/旗が多い→短い
旗…音符から伸びている「にょろっ」とした部分

これを知っておけば、なんとなく音符・休符の長さを推測することができると思います。

休符の数え方・覚え方

続いては休符編です。

数え方【音源を聴いて慣れよう】

先ほどと同様に楽譜と音源を使って解説します。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
音符の復習にもなると思います。

全休符(4拍)

全休符の数え方

全休符は4拍分休みなので、全音符と同じだけ音を鳴らさない時間があることになります。

2分休符(2拍)

2分休符の数え方

2拍鳴らす、2拍休むの繰り返しです。

4分休符(1拍)

4分休符の数え方

前半と後半でリズムを変えてみました。

  • 前半…「音休音休」
  • 後半…「休音休音」
えすた@指揮者
えすた@指揮者
4分休符が連続しているところは注意です。

8分音符(0.5拍)

8分休符の数え方

8分音符も前半と後半でリズムを変えてみました。

  • 前半…「音休音休」
  • 後半…「休音休音」

前半では「8分音符+8分休符」の形です。0.5拍+0.5拍=1拍となるので、打楽器を叩く場所とピアノが鳴る場所が同じになっていますね。

後半では逆に「8分休符+8分音符」の形です。打楽器とピアノがずれていることが分かります。ピアノが鳴る場所を「裏拍」と呼びます。

打楽器を叩いている場所が「表拍」です。
えすた@指揮者
えすた@指揮者
後半のようなパターンを「裏打ち」などと言ったりします。

16分音符(0.25拍)

16分休符の数え方

また前半と後半でリズムを変えてみました。後半は今までとパターンが違います。

  • 前半…「音休音休」
  • 後半…「音休休音」

後半は跳ねるようなリズムになりましたね。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
いろいろなパターンを知っておくと楽譜が読みやすくなります。

覚え方【シンプルな方が長い】

休符に関しては「シンプルな見た目のものの方が長い」と考えると覚えやすいです。

8分休符や16分休符など、短くなればなるほど見た目がややこしくなっていきます。

【補足】全休符と2分休符の見分け方

全休符と2分休符は見た目がとても良く似ていますよね。

これらの見分け方は「重たい方が長い」です。

全休符
全休符
2分音符
2分休符

全休符は下向きにくっついていますよね。これを「垂れ下がっているから重い、だから長い」という風に考えると覚えられます。

2分休符はそれとくらべて軽い(=短い)ので、線の上に乗っていると考えましょう。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
「重い=長い」と覚えましょう。

まとめ:いろいろな楽譜を見て、聴いてみるのが上達への道

基本的な音符・休符を紹介しました。

これだけ覚えていれば基本的な部分はOKです。

ただし、リズムにはいろいろなパターン・組み合わせがありますので、実践ではまだまだ戸惑うことが多いと思います。

それはそれで貴重な経験ですので、いろいろな楽譜を見たり聴いてみたりしてパターンを覚えていくのが良いと思います。

今回の音符に加え、付点やタイという記号を用いることでさらにいろいろな長さを表すことができるようになります。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

付点音符
【楽譜の読み方】付点音符の意味【長さの計算方法とリズムの取り方】 こんな疑問に答えます。 付点がつくともともとの音符の長さの1.5倍になります。 この記事では長さの計算方法を譜例を使...
タイの意味
【楽譜の読み方】タイの意味と弾き方を解説【スラ―との違い・必要性】 こんな疑問に答えます。 タイは楽譜を読んでいるときにかなり良く出てくる記号です。弾き方・歌い方に関わるのでスラスラ...

楽譜の読み方全般に関しては【詳説】楽譜の読み方完全ガイド【初心者~上級者まで必見】でまとめていますので、あわせてご覧ください。

楽譜の読み方完全ガイド
【詳説】楽譜の読み方完全ガイド【初心者~上級者まで必見】 こんな悩みに答えます。 初心者の方にとって、楽譜を読めるようにするというのはとても大変ですよね。 この記事ではそんな...
最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が「良いね!」と思ったらtwitterなどで広めていただけるとうれしいです。