楽譜の読み方

【覚えよう】音楽の強弱記号を解説|piu・meno・pocoなど

強弱記号
男の子
男の子
楽譜に書いてある強弱記号の意味を知りたいです。まとめて教えてください。
女の子
女の子
menoとかpiuとかつくときがあるよね。これはどうなるなるんだろう。あとfpはフォルテ?ピアノ?どっちなんだろう。

こんな疑問に答えます。

楽譜にはいろいろな記号が書かれていますが、その中でも強弱記号は数が多いですよね。そのため音楽づくりをしていく上での影響も大きいです。

この記事では以下のように強弱記号を分類して紹介します。

  • 基本的な強弱記号(p, mp, mf, fなど)
  • 次第に強弱が変わる記号(cresc., dim.など)
  • 急激に強弱を変える記号(accentoなど)
  • 強弱に関わる演奏法の記号(sotto voceなど)

どういった場面で登場するのか、どのように解釈すれば良いのか、10年以上の合唱経験も交えながら詳しく解説します。

この記事を読めば、ただ単に強弱の大小関係が分かるだけでなく、もう一段深い表現に繋げられるようになるはずです。

ぜひ最後までご覧ください。

基本的な強弱記号(p, mp, mf, fなど)

まずはじめに基本的な強弱記号(p, mp, mf, fなど)についてまとめます。

これらの記号は基本的に次に新しく強弱記号が登場するまで効果を発揮します。

強弱の大小関係まとめ(pppfff

記号読み方意味
fffフォルテ-フォルティッシモffより強く
ffフォルティッシモとても強く
fフォルテ強く
mfメッゾ フォルテやや強く
(真ん中ぐらい)
mpメッゾ ピアノやや弱く
pピアノ弱く
ppピアニッシモとても弱く
pppピアノ-ピアニッシモppより弱く

強弱記号を強い方から書き並べると以上のようになります。

これら以外にも、ppppffffなど、たくさん重ねた記号も使われます。

より細かい強弱を指定する記号

fpといっしょに使われ、より細かく強弱が指定されることがあります。

piu(ピウ/今までよりもっと~)とmeno(メノ/今までより控えめに~)

piuは記号の意味をより強調するために使われます。

例えばfと合わせて使われたとき(=piu f)は「今までよりもっと強く」という意味になります。

f系だけでなくp系の記号を強調することもでき、例えばpiu pは「今までよりもっと弱く」という意味になります。

一方でmenoは記号の意味をより弱める効果があります。

meno ffの意味を弱めるので「今までよりもっと弱く」という意味になります。

大小関係をまとめると次の通りです。

  • meno f < f < piu f
  • piu p < p < meno p
えすた@指揮者
えすた@指揮者
piu pは「pより強く」という意味ではないので注意しましょう。pの意味をより強調するので「もっと弱く」なります。

poco(ポーコ/少し)

pocoは少しという意味です。

例えばpoco fのように使われ、意味は「少し強く」となります。

大小関係は次のようになります。

  • poco f < f

次のような疑問が湧くと思います。

  • meno f、poco fmfはどれが強いの?
  • pppiu pはどちらが弱いの?

これらに関しては厳密に大小関係を決めるのは難しいです。音楽の流れ(文脈)によって意味合いが変わってくるからです。

そのため、どちらが強い・弱いと考えるよりは「作曲家はどうしてそのような表記をしたのか」を考えるのが重要となってきます。

例えばpoco fであれば「クライマックスではないものの、f的な豊かさを保ちながら歌って欲しい」という意図があるかもしれません。

piu pであれば、「直前のpよりも1段階落とし、繊細さをより強調して欲しい」という可能性が考えられます。

これがもしppならば、曲全体を通じたボトム(音量が最小)の部分の可能性もありますし、「極限の緊張感を持って」のような意図を感じ取ることもできると思います。

繰り返しになりますが、これらの解釈はあくまで音楽の流れがあってのものです。

「この記号は必ずこのように演奏する」と決まっているわけでは無いことを押さえておきましょう。

音楽の流れはアナリーゼを根拠として判断していくことになります。

次第に強弱が変わる記号(cresc., dim.など)

pfはその場で音量を変化させる記号でした。

次は時間をかけてだんだんと音量を変化させていく記号を紹介します。

次第に強弱が変わる記号まとめ

記号読み方意味
cresc.記号

cresc.

クレッシェンドだんだん強く
decresc.記号デクレッシェンドだんだん弱く
dim.ディミヌエンドだんだん弱く
(デクレッシェンドと同じ)

デクレッシェンドは字でdecrescendoと書くこともありますが、登場頻度は高くありません。

クレッシェンド、デクレッシェンドは松葉の記号(<>)で書くこともできますし、cresc.dim.のように字で表すこともできます。

作曲者はこの両者を意図的に書き分けていることが多いです。

あくまで一例ですが次のように想像することもできます。

  • 記号で書いたとき…音量そのものの強弱
  • 字で書いたとき…音量の強弱に内面(気持ち)の変化も伴う

前者は一般的な強弱のことです。

後者は、例えばcresc.ならば「だんだん大きくしていくことに加え、気持ちも熱く盛り上げていって欲しい」という意図がある可能性があります。

速度変化を伴う強弱記号(allarg., smorz.など)

強弱に加えて速度変化を伴う記号もあります。

記号読み方意味
allarg.アラルガンドだんだん強くしながら遅く
(曲を大きく盛り上げる場面でよく使われる。)
morendoモレンド
(死んでいくように、がもともとの意味)
だんだん弱くしながら遅く
(曲の終わりでよく使われる。)
smorz.スモルツァンド
(消えていくように、がもともとの意味)
だんだん弱くしながら遅く
(曲の終わりでよく使われる。)
perdendosiペルデンドシ
(消えていくように、がもともとの意味)
だんだん弱くしながら遅く
(曲の終わりでよく使われる。)

これらの他に、強弱記号とテンポを変化させる記号を合わせて使って表すこともできます。

  • cresc. ed accel.(クレッシェンド+アッチェレランド)
  • dim. e rall.(ディミヌエンド+ラレンタンド)

cresc.などに意味を付け足す記号

cresc.dim.などにさらに意味を付け足す記号を2つ紹介します。

  • poco a poco(ポーコ・ア・ポーコ/少しずつ)
  • molto(モルト/よりいっそう)

例えばpoco a poco dim.と書いた場合には少しずつ音量を小さくしていきます。dim.とだけ書いた場合に比べて、じわじわと小さくしていく必要があります。

molto cresc.と書かれていた場合、クレッシェンドの音量変化をより大きくつけます。例えばpからfまで急激に大きくする場合などに使われます。

急激に強弱を変える記号(accentoなど)

急激に音量を変化させる記号をまとめます。

記号読み方意味
アクセントアクセントその音を強く
山型アクセント(山型)アクセント普通のアクセントより強く
sf

sfz

スフォルツァンドその音を特に強く
fpフォルテピアノ強く、その後すぐに弱く
sub.pスービト ピアノすぐに弱く
sub.fスービト フォルテすぐに強く
えすた@指揮者
えすた@指揮者
sub.は「すぐに」という意味ですね。
こちらの記事(テヌートの意味とは?| 歌い方・振り方・他の記号との違いを解説!)を合わせてご覧いただくと理解が深まると思います。

強弱に関わる演奏法の記号(sotto voceなど)

演奏法を指定し、結果として音量に影響するような記号もあります。

合唱でよく使われるものを紹介します。

記号読み方意味
sotto voceソット・ヴォーチェやわらかな声で、(ひそめて)
mezza voceメッザ・ヴォーチェ半分の声で
えすた@指揮者
えすた@指揮者
sotto voceは良く見かけます。

まとめ:強弱+「どう表現するか」が重要

今回は強弱に関する記号をまとめて解説しました。

強弱の意味を覚えるだけならそれほど難しくありませんが、よりレベルの高い演奏を目指す場合には「どう表現するか」まで考えられると良いと思います。

fが書いてあるから強く歌えばよいんだな」というだけにとどまらず、

  • 「このfは曲の中でどういう位置づけだろう?」
  • 「どんなイメージのfで歌おう?」

などと考えてみてください。

楽譜の読み方に関しては【詳説】楽譜の読み方完全ガイド【初心者~上級者まで必見】でまとめていますので、あわせてご覧ください。

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