合唱の基礎知識

【まとめ】合唱の練習方法|流れと目的を解説!【初心者でも安心】

合唱練習の流れ・方法
  • 「合唱部・合唱団に入ったらどんなことをするんだろう?」
  • 「練習の流れを知っておきたい」
  • 「練習の方法や行う目的も学びたいな」

こんな方に向けた記事です。

こんにちは。高校ではパートリーダー、大学以降は指揮者を務めているえすたです。

この記事で分かること
  • 合唱部・合唱団での練習の流れ
  • 練習の目的と内容
  • よくあるパターン

この記事を読むと、

「合唱部や合唱団では普段どんな練習をしているんだろう?」

といった疑問が解消でき、

初心者の方でも不安なく練習に参加できるようになる

と思います。

では行ってみましょう!

すでに合唱をしている方や、中学・高校で合唱コンクールに向けて練習をする方も役立つ内容です!

合唱の練習:全体の流れ

まずは大まかな流れを紹介しておきたいと思います。

合唱の練習は次のようなステップに分けて行われます。

  1. 体操
  2. 発声練習
  3. 基礎練習
  4. パート練習
  5. 全体練習(アンサンブル)
合唱部・団によっては「これはやる、これはやらない」というものもあると思います。この記事の最後のよくあるパターンを紹介します。

合唱の練習 ステップ1.体操

ここからは練習の各段階を少し詳しく紹介したいと思います。

最初は体操です。合唱の練習の最初に体操をする団体は結構多いです。

詳細はこちらの記事(【合唱で役立つ】発声練習前の体操・筋トレメニュー【動画あり】)で解説していますので、合わせてご覧ください。

体操・筋トレメニュー
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体操をする目的

体操をする目的としては次の3つが考えられます。

  1. 全身のウォーミングアップ
  2. 脱力
  3. 筋トレ
合唱は声を使った音楽ですが、声を出すためには脱力(力を抜くこと)が大事だと言われています。

体操の内容

体操のステップでは、次のようなことがよく行われます。

  • 胸・背中まわりのストレッチ
  • 肩・首まわりのストレッチ
  • 顔(表情筋)のストレッチ
他にもいろいろな内容が考えられます。

合唱の練習 ステップ2.発声練習

続いては声に関する練習です。このステップはほとんどの団体で行われています。

発声練習をする目的

目的としては次の3つがあると考えています。

  1. ブレス(息)のトレーニング
  2. 声起こし(声のウォーミングアップ)
  3. 声づくり(良い声を作るためのトレーニング)

声づくりの部分についてもう少し具体的に説明すると、

  • 高音を出せるようになる
  • レガート(なめらかに)に歌えるようになる
  • 跳躍音程(飛ぶ音)をクリアできるようになる

といったことがゴールとして挙げられます。

発声練習の内容

発声練習でよく行う内容についてざっくり紹介します。

  • ブレス(s子音)
  • リップロール・タングトリル
  • ピアノに合わせて声を出す(ア・イ・ウ・エ・オ)

リップロール・タングトリルについてはこちらの記事(【譜面あり】リップロールとは? やり方・コツを解説|脱力に効果抜群)にて解説しています。

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合唱の練習 ステップ3.基礎練習

基礎練習という呼び方はあまり一般的ではないですが、最近はこの練習に力を入れている団体も増えているように思います。

発声練習の延長・一部として行っている団体が多いです。

基礎練習をする目的

基礎練習をする目的は、合唱で必要な様々な技術・テクニックを練習し、身につけることです。

合唱の技術というと相当多岐にわたるのですが、特に重要なものとして

  • 声の質を合わせる
  • ピッチを合わせる
  • ハーモニーを作る(ハモる)

が挙げられます。

基礎練習の内容

このような技術を身につけるために行われている練習といえば、

  • カノン(同じ旋律を追いかけて歌う)
  • 階名唱(=移動ド)
  • カデンツ(決まった和音の進行を歌う)

などが代表的です。

ここは難しければ読み飛ばしていただいても大丈夫です。

ちなみに前回の記事で登場したこの楽譜は、カデンツの練習で使われるものに少々手を加えたものです。(div.を足しました。)

カデンツの楽譜カデンツの楽譜

合唱の練習 ステップ4.パート練習

体操・発声・基礎練習の後はパート練習を行うことが多いです。

自分の担当するパートに別れて練習を行います。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
パートリーダーの人が練習を仕切ってくれます。
合唱のパートのことを詳しく知りたい方はこちらの記事(【まとめ】合唱パートの種類を編成別に解説|合唱の基礎知識を学ぼう)をご参照ください。

パート分けから

まだ自分のパートが決まっていない場合はパートと分けをする必要があります。

やり方などについてはこちらの記事(【3つのポイント】合唱のパート分け方法を解説|「ド~レ」が決め手)をご覧ください。

合唱のパート分け方法
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パート練習の目的と内容

パート練習の目的と内容をまとめて紹介します。次のようなものが挙げられます。

  • 音取り・譜読み
  • パート内で音を合わせる
  • 細かい内容の確認・練習

音取り・譜読みというのは、新しい曲歌えるようになるための練習です。楽譜に書かれている内容に従って練習していきます。

詳しくはこちらの記事(【5ステップ】質の高いパート練習の進め方|PL経験者のノウハウ公開)で解説しています。

パート練習の進め方
【5ステップ】質の高いパート練習の進め方|PL経験者のノウハウ公開この記事では、パート練習をどのように進めたらよいか分からないという方に向けて、5つのステップ解説しています。パート練習でのチェックするべき項目や、パートリーダーとしての心がけに関してもまとめていますので、中級者以上の方にとっても有益だと思います。質の高いパート練習を行いたい方はご覧ください。...

合唱の練習 ステップ5.全体練習(アンサンブル)

パート練習が終わったら、再びメンバーが合流して全体で練習を行います。

パートが揃うことで、どんな音楽が生まれるのかと、とてもワクワクする時間です。

全体練習のことをアンサンブルと呼ぶ場合もあります。フランス語で合唱・合奏などの意味です。

全体練習(アンサンブル)の目的と内容

全体練習では次のようなことを行います。

  • 全体で合わせて響きを確認する
  • ハーモニーなどの練習
  • 細かい音楽作り
場合によっては他のパートの声やメロディーを初めて聴くことになるかもしれませんね。

合唱の練習:必要に応じて行われるもの

以上は合唱の練習としては日々ルーティーン的に行われるものです。

それに対しこれから紹介するものは、普段は行わず必要に応じて実施されるものになります。

パート分け

新入部員・団員を迎えたとき、最初の練習で行うのがパート分けです。

「どのパートに入るか?」ということがここで決まります。

パート分けの基準は、歌いやすい音域や声の質、既存メンバーのバランスなどによって判断します。

ハリーポッターの組み分け帽子みたいな感じです(たぶん)。

ボイトレ(ボイストレーニング)

普段行っている発声練習に加え、特別なレッスンが行われることもあります。それがボイトレ(ボイストレーニング)です。

声楽家の先生、ボイストレーナーの先生をお呼びして指導をしてもらいます。

団によっては指揮者が声楽家のことも。

合唱練習の流れ:よくあるパターンを紹介

さて、ここまで合唱で行う練習を一通り紹介してきました。

ところで、最初に合唱部・団によっては「これはやる、これはやらない」こともあると述べましね。

そんなわけで、ここでは練習の流れのうち、よくある王道パターンを2つ紹介します。

多くの団体でこれから紹介するどちらかのパターンが当てはまるのではないかと思います。

王道パターン1.学生団で多い

よくある練習内容の流れその1は、

  1. 体操・発声練習
  2. パート練習
  3. 全体練習(アンサンブル)

のパターンです。

体操と発声練習をまとめて行い、その後パート練習→アンサンブルという流れです。

中学・高校・大学など学生中心の団体ではパート練習が組み込まれることが多いです。

王道パターン2.一般団(ハイレベル)で多い

もう一つのパターンがこちら。

  1. 発声練習
  2. 全体練習(アンサンブル)

一般団(社会人中心の団)ではパート練習が省略されることが比較的多い気がします。

曲をとりあえず歌えるようにする段階(音取り)は個人での練習に委ねられているということですね。

合唱初心者の方はパート練習を行っている団体を選ぶのがおすすめです。

まとめ:合唱の練習方法|流れと目的を解説

それではまとめです。

合唱部や合唱団で普段行っている練習の目的や内容をざっと紹介しました。

まずは全体的な流れを抑えておきましょう。

合唱の練習の流れ
  1. 体操
  2. 発声練習
  3. 基礎練習
  4. パート練習
  5. 全体練習(アンサンブル)

どの団体においてもこれらの内容をベースとした練習メニューになっています。

これを押さえておけば、はじめて合唱の練習に参加する際にも戸惑うことはないのではないかと思います。

それではまた次回!

ABOUT ME
えすた
合唱歴10年以上のアマチュア合唱指揮者です。 合唱団運営などもやっております。