歌い方・発声

【譜面あり】リップロールとは? やり方・コツを解説|脱力に効果抜群

リップロール
  • 「リップロールってなんだろう」
  • 「やり方は? どんな効果があるの?」
  • 「やってみたけどうまくできないな…」

こんな悩みに答えます。

こんにちは、えすたです。合唱歴10年以上、合唱指揮者は5年以上やっています。

リップロールはボイストレーニングや合唱の発声練習でよく取り入れられる方法です。

「なんとなく名前は聞いたことあるけど、詳しくは分からないな…」

という方も多いのではないでしょうか。

リップロールは発声で非常に大切な「脱力」「ブレス」の感覚を掴むのにとても有効な練習法です。

この記事を読んでリップロールをマスターすれば、合唱・歌声の上達にきっと役立ちます。

ぜひ最後までご覧ください。

リップロールのやり方とコツ【イメージはプロペラ】

まずはリップロールのやり方を説明します。

リップロールのやり方
  1. 唇を軽く閉じる
  2. 息を送る
  3. 唇を「prrrr(プルルルル)」と震わせて発音する
プロペラのように唇を高速回転させるようなイメージです!

リップロールをする際には以下のことに気をつけてみてください。

  • 唇は軽く閉じる(力を入れて固く閉じない)
  • 息を送るスピードを早めに
  • 音程(ピッチ)はアバウトでOK
できないときの対処法は記事の後半で解説しています。

リップロールの練習方法【3つのステップで解説】

ここからはリップロールの練習方法を3つのステップで解説します。

  1. 声を出さずに(=無声音で)伸ばす
  2. 単音で伸ばす
  3. 音階をつける
実際にやってみましょう!

1.声を出さずに(無声音で)伸ばす

リップロール(無声)×印の音符は無声音を表します。

はじめは音程をつけない(=無声音の)リップロールを練習してみましょう。

音の高さは気にせず、まずは唇の力を抜いて息を送る感覚を掴みましょう。

リップロールをあまりやったことのない人はここから始めてみるのがおすすめです。

2.単音で伸ばす

リップロール(有声)同じ音で伸ばしてみましょう。

無声音でのリップロールに慣れてきたら次は音程をつけます。

出しやすい音の高さで伸ばしてみましょう。

これができたら次は高い音や低い音で試してみてください。

音程付きでリップロールをするのに慣れましょう!

一定の高さでロングトーンを行います。

3.音階をつける

リップロール(音階))

最後に発声練習で行うような音階でリップロールを行います。

なるべく音同士を滑らかに繋げられるようにチャレンジしてみてください。

休符でブレスをしっかりとるのもポイントです!

リップロールの効果【正しい歌い方に繋がる】

リップロールを行うと次のような効果が得られます。

  1. 口・顎・舌の脱力ができる
  2. 息をしっかり送るトレーニングになる
  3. 息から声へ変換するイメージが掴める
もう少し詳しく解説します!

1.口・顎・舌の脱力ができる

発声において「脱力(体の力を抜くこと)」というのはとても大切です。

「脱力」することが自然で良く響く声に繋がるからです。逆に力が入っていると、高い声が出なかったり、ハモりにくい声になってしまいます。

力が入ってしまいやすい体の部位として、

  • 肩回り
  • 首回り

が挙げられます。

リップロールはこの中でも特に「口・顎・舌」の脱力に効果的です。

「プルプルプル」と行う過程で筋肉の緊張が解けるんですね。

2.息をしっかり送るトレーニングになる

リップロールはブレス(息)のトレーニングにもなります

やり方のコツでも触れましたが、リップロールはブレスをしっかり送らないとうまくできません。

そのためリップロールによって「息をたっぷりと送る」感覚を養うことができます。

ブレスは

  • 豊かな音量・響きを作る
  • 長いフレーズを歌い切る

ための基礎となるのでとても重要です。

リップロールでブレスを鍛えましょう

3.息から声へ変換するイメージが掴める

ブレスができたら今度はそれを声に変えていきます。

ここでもリップロールが威力を発揮します。

リップロールを行う時は

  • 息をしっかり流す

ことと

  • 喉に負担を掛けず声を出す

ことを自然に両立している状態です。

この感覚は実際に歌を歌う時にも非常に大切です。

つまり、リップロールで感覚を掴めばそれが正しい歌い方に直結するということになります。

リップロールで感覚を掴み、それをそのまま歌声でも発揮しましょう!

リップロール・タングトリルとの違い【唇か舌か】

  • 「タングトリルも聞いたことがあるな。リップロールとの違いは何?」

という方もいらっしゃるかと思います。

タングトリルのやり方は以下の通りです。

タングトリルのやり方
  • 舌を「rrr」と震わせて発声する

リップロールは唇を震わせましたが、タングトリルでは舌が主になります。

リップロール・タングトリルはどちらも脱力の感覚が掴めることが大きなメリットです。

  • リップロール…唇の脱力
  • タングトリル…舌の脱力

にそれぞれ効果的です。

唇・舌の脱力はどちらもとても大事なことですので、練習では両方取り入れるとより良いでしょう。

リップロールができないときの原因と対処法

  • 「リップロールをやってみたけどうまくできないな…」

という悩みにお答えします。

全くできないとき

全くできない場合には、まずはこちらのコツをしっかりと意識して行ってみてください。

  • 唇は軽く閉じる(力を入れて固く閉じない)
  • 息を送るスピードを早めに

唇の脱力が十分でないと、うまく震わせることができません。

また、息の量が足りていないとできないことがあります。

リップロールを始める前になるべくたっぷりと息を吸って、しっかりと息を送るイメージでやってみてください。

それでもできない場合は手の補助を試してみてください。

手の補助

指で両方の頬っぺたを軽く押さえ、寄せるようにする

これでリップロールができるようになることが多いですよ。

身体的な理由が原因のとき

唇の厚さなど身体的な理由でできない場合も考えられます。

このような場合には無理にできるようになろうと思わなくてもOKだと私は考えています。

  • 脱力のイメージ
  • 息をしっかり送ること

の2点ができていれば問題ありません。

どうしてもできないときは無理しなくてもOKです!

続かない・長くできないとき

続かない・長くできないという場合には、息を送る量が足りていないことが原因かもしれません。

先ほどと同じく、リップロールを始める前のブレスをより深く取るように意識してみてください。

また、フレーズの後半では無意識のうちにブレスの流量が落ちてしまっていることがよくあります。

歌い出す前に計算して、フレーズの始まりから終わりまで一定の息の量で流せるように練習しましょう。

ブレスが命!です。

高音が歌えないとき

高音が歌えない場合ですが、これは練習していくうちにだんだんと出せるようになってきます。

なので今歌えないからと言ってそれほど気にすることはありません。

むしろ大切なのは

  • 脱力が徹底できていること

です。高音を出そうとして力まないようにしてください。

何度も同じことを言っていますが「脱力」はそれだけ大事です!

裏声になるとき

裏声になること自体は問題ではありません。

むしろ高音域を上手に出せるようになるには裏声で歌えることも必要です。

裏声に関して気をつけて欲しいことは、

  • 裏声と表声の行き来がスムーズにできること

です。

  • 裏声(高音)→表声(低音)
  • 表声(低音)→裏声(高音)

と行き来する際に、声の質が急激に変わらないように意識して練習してみてください。

リップロールでこれができると、実際の歌声も高音・低音がスムーズに行き来できるようになります。

ミックスボイスの練習になります!

かゆいとき

たしかに、かゆいときもあります。

これは慣れだと思います(笑)。

いろいろなやり方を試しているとかゆくないやり方が見つかるかもしれません。

リップロールはどんなときにやれば良い?【ブレスの後、声出しの前】

リップロールは次の2つのタイミングで行うのが効果的です。

  1. ブレス練習の後、声出しの前
  2. 体に力が入ってきたなと感じたとき

1.ブレス練習の後、声出しの前

リップロールはブレスと声の繋ぎの練習として取り入れるのが一番効果的です。

このタイミングで行うことで、脱力しながら息から声へ自然に繋げることができると考えているからです。

2.体に力が入ってきたなと感じたとき

曲を練習していて、

  • 「顎に力が入ってきたな」
  • 「ブレスをさぼってきたな」
  • 「喉が疲れてきたな」

というときに行うのもおすすめです。

体の状態を一旦リセットするような効果が得られます。

まとめ:リップロールとは?【脱力、そして息から声へ】

最後にまとめです!

この記事で分かること
  • やり方…唇を「プルプル」とプロペラのように震わせて発声する
  • 効果…脱力・ブレスの強化・息から声へのイメージづくりができる
  • タイミング…ブレス練習と声出しの間で行うと効果的

でした。

リップロールは発声の基礎となる

  • 脱力
  • ブレス
  • ブレスから声へ

という要素が同時に訓練できるお得な練習法です。

知らなかった方、あまりやったことのない方はぜひ日々の練習に取り入れてみてください。

ABOUT ME
えすた
合唱歴10年以上のアマチュア合唱指揮者です。 合唱団運営などもやっております。