練習の進め方

【理由とNG例】端の人は自信とアンサンブル力が必須【合唱の並び方】

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女の子
女の子
合唱の並び方を考えています。端やパートの境目にはどんな人にいてもらうのが良いですか?

こんな疑問に答えます。

結論は以下の通りです。

  • 端…自信を持って歌える人
  • パート際…アンサンブル力が高い人

このような並び方にすることで全体の安心感・安定感が向上します。

この記事ではその理由と、逆にこれはイマイチというNGパターンも解説します。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
10年以上の合唱経験、5年以上の指揮者経験をもとに書きました。

ぜひ最後までご覧ください。合唱の並び方マスターに1歩近づけるはずです。

「上手に歌える人はどこに並んでもらおう?」という疑問ついてはこちらの記事(【合唱の並び方】上手い人のベストなポジション|練習段階によって変えよう)で解説しています。

端には自信を持って歌える人【3つの理由と悪い例】

パート・並び方・舞台の端

まずは並んだときの全体の端にはどんな人に並んでもらうべきかです。

結論は「自信を持って正確な音程で歌える人」となります。

理由は次の3つです。それぞれ解説していきます。

  1. 端は周りの声が聴きにくい
  2. パート全体への影響力が大きい
  3. 意外と目立つ
えすた@指揮者
えすた@指揮者
「これはイマイチ」というパターンも紹介します。
並び方(オーダー)によっては状況が変わります。こちらの記事(【7選】合唱パートの並び方(オーダー)を工夫しよう|メリット・デメリットも解説)も参考にされてみてください。

理由1.端は周りの声が聴きにくい

端の人は片側に人がいないので、そちら側からは声が聞こえてきません。

そうするとかなり不安になるんですね。

なので端の人はたとえ不安になっても、自分の歌うべき音をしっかり歌い切れるような人にいてもらうのが望ましいです。

理由2.パート全体への影響力が大きい

端っこだと全体への影響力が小さくなりそうと思うかもしれませんが、実はそうでもありません。

なぜなら内側の人は端で歌っている人の声を頼りにしているからです。

なので、端の人が正確に歌ってくれると安心感パート全体の安心感に繋がるのです。

端の人が歌ってくれないと、その1つ隣の人が今度は端になってしまいます。

理由3.意外と目立つ

端の人というのは意外と注目を集めます。

そこで自信が無さそうに歌っていると目立ってしまうんですね。

逆にそこで自信満々に歌っていれば、見た目的にも好印象です。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
見た目が良いと演奏も上手そうに見えるという隠れた効果もあります。

(イマイチな例)音程が悪い人は後列の端っこに隠す

男の子
男の子
う~ん、ちゃんと歌えていない人がいるな。端っこにいてもらおうかな…。

本番の直前で一人ひとりの上達度にバラつきがあるとこんな考えをしたくなりますよね。

ただ、できれば避けた方が良いと思います。最後の非常手段にしましょう。

むしろ逆に前列やパートの真ん中に並んでもらい、周りの音を聴きながら歌ってもらう方が良いと思います。

こちらの記事(【合唱の並び方】上手い人のベストなポジション|練習段階によって変えよう)で詳しく書いているのであわせてご覧ください。

合唱・並び方・上手い人
【合唱の並び方】上手い人のベストなポジション|練習段階によって変えよう こんな疑問に答えます。 結論は「練習段階によって変える」です。 次のようになります。 本番まで時間があ...

パートの境目にはアンサンブル力のある人【3つの条件と悪い例】

パート・並び方・パート際

パートとパートの境目のことをパート際とよく呼びます。

ここにはアンサンブル力の高い人に並んでもらうのが良いと思います。

アンサンブル力が高いことの条件として次の3つを挙げたいと思います。

  1. 自分の音を見失わないで歌える
  2. 他のパートの音を聴きながらハモれる
  3. 合わせやすい音色で歌える
えすた@指揮者
えすた@指揮者
今回も「イマイチ」パターンを紹介します。

条件1.自分の音を見失わないで歌える

パート際では隣の人が自分とは別の音を歌っています。

そのため自分の音を見失ってしまう可能性があります。

パート際の人が釣られてしまうと、反対側にいる自分と同じパートの人が戸惑ってしまいます。

そうするとその人も自分の音を見失ってしまう恐れがあります。こうなるともはやパート全体が不安定になってしまいます。

練習の時は大丈夫でも、本番では分からなくなってしまう、ということもありますので、実力が確かな人にいてもらうと安心です。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
連鎖的に不安が伝わっていきます。

条件2.他のパートの音を聴きながらハモれる

合唱ではハーモニーがとても大切です。

そのためには別のパートの人の声を聴きながら歌う必要があります。

自分の音を確実に歌うことは最低限必要ですが、それだけでは不十分ということです。

パート際に「聴きながらハモれる人」がいると豊かなハーモニーが生み出せます。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
歌いつつ、聴きつつできる人はアンサンブル力が高いです。
ハーモニーを作り方のコツについてはこちらの記事(【合唱のコツ】きれいなハーモニーの作り方【3つの練習法を紹介】)で詳しく解説しています。

条件3.合わせやすい音色で歌える

合わせやすい音色(おんしょく/声の質)で歌えることも条件です。

自分は周りの声を聴きながら歌っているつもりでも、周りの人にとって合わせにくい声になっていると良いアンサンブルはできません。

「自分だけ気持ちよく歌えれば良い」ではなく、メンバー全体で良い音を鳴らそうという意識が大切です。

自信を持って歌うことと独りよがりになることは別物ですので注意しましょう。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
自分が合わせられるだけでなく、周りの人からも合わせやすい声で歌えるとグッド。

(イマイチな例)声が大きな人で壁をつくる

男の子
男の子
他のパートと合わせると釣られちゃうな。パート際で大きな声で歌ってもらって壁を作るのはどうだろう。

こんな気持ちも分かります。全体で合わせると自分の音が分からなくなってしまいますよね。

ただ、これは合唱の魅力的なハーモニーを自ら半減させてしまうのでイマイチです。

要するにこれは「パート同士の声が混ざりにくくしよう」ということだからですね。

むしろ逆で、お互いの声をよく聴き合いうことが良い演奏に繋がります。

音を取ったばかりの時期は難しいと思います。

ですが練習を積み重ねていくことでだんだんとできるようになってくるはず。

ぜひトライしてみてください。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
中学・高校の校内コンクールでここまでやり込むのは難しいかもしれませんが、頑張りましょう。

まとめ:端の人は自信とアンサンブル力が大切

まとめです。端とパート際には次のような人に並んでもらいましょう。

  • 端…自信を持って歌える人
  • パート際…アンサンブル力が高い人

もちろん「メンバー全員が自信もアンサンブル力もある」というのがベストな状態です。

そんな状態を目指して練習を積み重ねていきましょう。

具体的にはまずパート練習をしっかり行うのが大事です。

コツはこちらの記事(【5ステップ】質の高いパート練習の進め方|PL経験者のノウハウ公開)で詳しく解説しているので参考にされてみてください。

並び方全般に関してはこちら(【まとめ】合唱の並び方を完全マスター【本番前には必ずチェック】)の記事をご覧ください。

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