松井孝夫

合唱曲『マイバラード』歌い方のコツを指揮者が解説【気持ちを込めて歌おう】

マイバラード歌い方のコツ
男の子
男の子
『マイバラード』をうまく歌いたい! コツやポイントを教えてください。

こんな方に向けた記事です。

合唱において、上質な演奏をするにはきちんとポイントを押さえて練習することがとても大切です。ですが合唱に関するしっかりとした知識を持っている人は多くありません。

この記事では合唱曲『マイバラード』の歌い方のコツについて、合唱歴10年以上、合唱指揮者歴10年以上の筆者が、どこよりも詳しく解説します。

この記事を読みながら練習に取り組めば、確実にワンランク上の演奏を目指すことができるはずです。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
「間違いない」ポイントをまとめました。
教育芸術社「混声合唱曲集クラス用 キミウタ」に収録されている楽譜を参考にし、本文中で歌詩などを引用する場合には「””」で示しています。

『マイバラード』パート練習のコツ

まずはパート練習を行いましょう。

パート練習では次のようなことを意識してみてください。

  • 自信を持って歌えるようにしっかり音を取る
  • 音の長さやリズムを守れるようにする
  • パート内で声を良く揃える

『マイバラード』の全体練習(アンサンブル)のコツ

ここからは『マイバラード』の全体練習(アンサンブル)のコツについて解説していきます。

闇雲に何度も繰り返すのではなく、ポイントを押さえて練習することで効率的にレベルアップしていけます。

次の練習番号に従って解説していきます。あらかじめ楽譜に書き込んでおくと練習がはかどります。

『マイバラード』の練習番号
  • 【冒頭】1小節~
  • 【A】7小節~
  • 【B】15小節~
  • 【C】23小節~
  • 【D】27小節~
  • 【E】36小節~

事前に練習番号を書き込んでおくのは重要で、曲の構成を把握することに繋がります。

【練習番号A】ユニゾンでは全員の声を合わせよう

7小節目から【練習番号A】としました。ここから合唱の歌い出しです。

【A】のフレーズはすべてユニゾンとなっていることが大きな特徴です。

ユニゾンの箇所で大切なのは音をしっかりと揃えることです。

  • ピッチ(音の高さ)
  • 音色(声の質)
  • リズム

これらの要素に気をつけながら、全員で音を揃える意識を持ちましょう。ソプラノの人はアルト・男声パートの人の声をしっかり聴き合いながら歌います。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
お互いの声を聴き合うのは合唱の基本です。

【練習番号B】2声・3声のハーモニーを意識しよう

15小節目から【練習番号B】としました。【A】と似ていますが違いもあります。

  • 【A】…ユニゾン
  • 【B】…ハモりとユニゾンの両方がある

つまり、『マイバラード』ではじめてハモる部分が出てくるということです。

どこでハモっていて、どこでユニゾンなのか注意深く分析してみましょう。

具体例を挙げると次にようになっています。

”みんなでうたおう”

  • 女声(ソプラノ+アルト)…メロディー
  • 男声…ハモり

”おおきな こえ”

  • 全パートメロディー=ユニゾン

”を だして”

  • 女声…メロディー
  • 男声…ハモり

さらに【B】最後のフレーズは次のようになっています。

”うたおうよ”

  • ソプラノ…メロディー
  • アルト…ハモり
  • 男声…ハモり

女声も分かれますので、合計3パート(3声)のハモりとなっています。

このようにどこがハモりでどこがユニゾンか知っておくと、音楽にメリハリが生まれます。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
「ユニゾン」「ハモり」など書き込んでおくのも良いと思います。

【練習番号C】2拍3連のリズムを生かして盛り上げよう

23小節目から【練習番号C】としました。f(フォルテ/強く)の記号があり、盛り上がる場面です。

ポイントは2拍3連(見た目が4分音符の3連符)です。『マイバラード』の中でも特に印象的でカッコ良いフレーズとなっています。

”(リズムにのって)”と書かれています。リズムを目立たせて、固めのタッチで歌うというアイディアも面白いかもしれません。

  • ”こころ”の”こ”
  • ”もえる”の”も”
  • ”うたが”の”う”

など、単語の頭をしっかり目に歌うと、「ノリ」と「言葉を伝えること」を両立できると思います。

いろいろな表現が考えられる部分なのであくまで1つのアイディアとして受け取っていただけると幸いです。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
自分たちの納得できる表現を探しましょう!

注意するべきことは2拍3連はリズムが非常にばらつきやすいということです。

ソプラノ・アルト・男声だけでなく、ピアノパートも同じリズムとなっていることが分かると思います。こういった箇所を「タテがそろっている」と言います。

【C】のような熱い場面で気持ちが入ってくると、個々人が思いおもいのリズムで歌ってしまいがち。ですがそうすると合唱全体がバラバラになってしまいます。

熱く歌う場面でも、リズムを合わせる意識は忘れないようにしましょう。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
リズムを合わせるときも「お互い聴き合うこと」が重要です。

【練習番号D】なめらかな歌い方に切り替えよう

27小節目から【練習番号D】としました。

音量はfのままですが、【C】の熱さ・リズム感とは打って変わって伸びやかなメロディーになります。

”(広がりを持って)”とも書かれていますね。

なのでここでは歌い方をガラリと変えてみると印象的な音楽となります。

  • 【C】…リズムを目立たせる
  • 【D】…レガート(なめらかに)歌い上げる

このように変化させると聞いている人に対しても良いアピールとなるはずです。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
fの音量をキープしつつ、歌い方に変化をつけましょう!

【練習番号E】気持ちを込めたユニゾン&ハーモニー

37小節目のLento(レント/遅く)から【練習番号E】としました。曲を締めくくる大事な場面となっています。

”とどけあいのメッセージ”【2つのポイント】

このフレーズでは次の2点を押さえましょう。

  1. 音量はmf(メゾフォルテ/少し強く)
  2. ユニゾンであること

これらのことから、「サビのように大きく盛り上がるわけでは無いけれど、メロディーや歌詩に全員が一体となった力強さが欲しい」という風に作曲家の意図を読み取ることができます。

ユニゾンに関しては、この記事の前半で説明したことと同じになりますが、全員がお互いの音を良く聴き合って、音を研ぎ澄ませるようにそろえていくことが大切です。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
「この部分は特に大事!」というときにはユニゾンが使われることが多いです。気持ちを乗せて歌いましょう。

”Hum.”のハーモニー【よく聴き合おう】

”Hum.”はハミングなので口を閉じて発音します。

あたたかなハーモニーをイメージして歌いましょう。

ハモりのコツとしては次の3点を意識してみてください。

  1. パート内で音をそろえる
  2. お互いの声を良く聴き合う
  3. ピアノパートの音と馴染ませる

実はピアノパートもソプラノ・アルト・男声と同じ音を鳴らしています。それを手掛かりにして音を出すことでうまくハモれるようになると思います。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
「自分のパート」「自分以外のパート」「ピアノパート」へ意識を広げていきましょう。

まとめ:『マイバラード』歌い方のコツ【気持ちを込めて歌おう】

最後に練習のポイントをまとめておきます。

『マイバラード』歌い方のコツ
  • 【練習番号A】ユニゾンでは全員の声を合わせよう
  • 【練習番号B】2声・3声のハーモニーを意識しよう
  • 【練習番号C】2拍3連のリズムを生かして盛り上げよう
  • 【練習番号D】なめらかな歌い方に切り替えよう
  • 【練習番号E】気持ちを込めたユニゾン&ハモり
えすた@指揮者
えすた@指揮者
練習頑張りましょう!