この記事では合唱曲『絆』の練習のコツ・演奏のポイントを詳しくまとめています。
卒業式などにもぴったりの曲です。指導する際の参考にしていただければと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
もくじ
『絆』の練習番号
練習を始める前に次のように練習番号をつけておきましょう。
- 【A】9小節~ “さくらさく”
- 【B】17小節~ “ぼくらのであいは”
- 【C】25小節~ “きみとぼくの”
- 【D】43小節~ “きえることはない”
練習番号はどこから練習を始めるかを伝えるために役立つだけでなく、曲全体の構成を理解する助けとなります。
『絆』練習・演奏のポイント
【A】歌詩のまとまりを意識しよう
【A】の場面はソプラノ・アルト・男声の3パートがすべて同じ音を歌うユニゾン(unis.)です。つまり、全員がメロディーということになります。
音を取るのは比較的簡単なので、ここではそれに加えて歌詩のまとまりを意識して歌ってみましょう。
[歌詩のまとまり]
- “桜咲く あの日 希望と夢にあふれていた”
- “大切な仲間 この場所でめぐり逢えた”
これらの歌詩がひとつのフレーズとして聴こえるように、4小節単位でフレーズを捉えましょう。
特に、”桜咲く あの日”、”大切な仲間”は途切れ途切れにならないよう注意が必要です。
【B】3パートのハーモニーを感じよう
【B】からはソプラノ・アルト・男声がそれぞれ異なる音を歌ってハモります。
ここが【A】との大きな違いです。
ハモる際には他のパートにつられてしまうことを気にしがちですが、慣れてきたらぜひ自分以外のパートがどんな音を歌っているか、全体が合わさるとどんな響きになっているかを聴いて、感じてみてください。
お互いの声を聴きあうことは合唱でとても大切なこと。そうすることでハーモニーがどんどん良くなっていきます。
【C】盛り上げて歌いあげよう
【B】の後半からcresc.(クレッシェンド/だんだん大きく)があり、【C】からf(フォルテ/強く)の場面に入ります。
ここは曲の重心となる場面です。しっかり歌って盛り上げましょう。
1番の歌詞では”絆”という言葉が出てきます。曲のタイトルでもある重要な言葉ですので、しっかり伝えることを意識してみましょう。
【D】rit.で曲の締めくくりを表現しよう
繰り返しの後、Codaの場面に入ります。
ここは曲の締めくくりの場面。
ポイントはrit.(リタルダンド/だんだん遅く)の記号です。
上手くテンポを落としてエンディングを表現しましょう。
テンポを変化させるときには、思い思いのタイミングにならないように、お互いの声を聴き合いながらそろって遅くしていくことがポイントです。
指揮者がいる場合は、そちらも意識しましょう。
ポイントの振り返り
- 【A】歌詩のまとまりを意識しよう
- 【B】3パートのハーモニーを感じよう
- 【C】盛り上げて歌いあげよう
- 【D】rit.で曲の締めくくりを表現しよう
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