信長貴富編曲、「7つの子ども歌」より『ずいずいずっころばし』混声版のポイントと練習の記録をまとめています。
団員向けの記事です。検索などでたどり着いた方にも参考になるかも。
もくじ
練習の記録と指揮者の感想
2023/12/23(初回)
全体の譜読みしました。
次回から詰めます。
2024/01/08(2回目,全体4回目)
各場面で強弱だけでなく歌い方をガラッと変えたい。表現力がカギ。
練習・演奏にあたってのキーワード
イメージを持ってもらうために書き出しておきます。
- リズム(母音・子音)
- アレンジへの理解、共感
- 表情、思い切り
- 強弱とニュアンス
- テンポ感、拍子
- アーティキュレーション
- ハーモニー(3度系、4度系)
練習番号
- 【A】1~ “ずいずいずっころばし”
- 【B】10~ “おっとさんが”
- 【C】15~ “井戸のまわりで”
- 【D】21~ “ずいずいずっころばし”
- 【E】25~ “トッピンシャン”
- 【F】34~ “ずいずいずっころばし”
- 【G】38~ “ぬけたら”
- 【H】45~ “おっとさんが”
- 【I】50~ “井戸のまわりで”
ちょっと細かいですが、練習のしやすさで分けました。
場面ごとのポイント
練習番号ごとに説明します。
【A】
1小節~
誤解を恐れずに言えば、騒がしく・賑やかに。そんなテンポ感、リズム感で。
ユニゾン、オクターブユニゾンよく揃えて。
5小節
女声の”ぬけたら”はちょっとおちゃめなニュアンスあると思います。
7~8小節
クレッシェンドのズレとメロディー以外のパートの音型で波、立体感を作る。
レガート系で。
【B】
10小節
細かい音符を軽妙に、喋る感じ。
12~14小節
クラシカルな、レガートな表情。
和声感じて。
【C】
15~19小節
4度堆積の和音です。
クレッシェンドはみなぎって。
【D】
22~23小節
テナーの音正確に。半音をレガートに。
女声のレッジェーロ的なタッチと対比して。
24小節
F7的な和音
【E】
25小節~
男声の音正確に。
男声女声のフレーズのキャラクター、拍子の違いを際立たせたい。
26小節
女声はさり気なく入る感じ。次第に存在感を増していく。
32~33小節
アルトが良いです◎
【F】
34小節~
オクターブユニゾンしっかり。
アルト・ベースはハーモニーとリズムと、あとアルトのライン重要。
ガンガン歌ってほしい。が和音も大事。
【G】
37~38小節
男声のフレーズは『海神』(木下牧子)の”おれたちはかってなおもいを”を彷彿とさせる。
sonoramente(朗々と歌い上げて)で!!!
40小節~
怪しげなニュアンスで。
男声の音が離れているハーモニーが大切。10度の音程。
女声はベースの音から数えて7度のハーモニー。
全音音階的。
【H】
45小節~
ワクワク感、ソワソワ感。
【I】
50小節
4度堆積の和音を印象的に。
52小節
riten.はテンポだけでなく歌い方でも見せる。ちょっとやらしく大げさに、大きく揺らして。
54小節
ラストのaccel.は聞いている人をハラハラさせるぐらいアゲていって。