信長貴富編曲、「7つの子ども歌」より『通りゃんせ』混声版のポイントと練習の記録をまとめています。
団員向けの記事です。検索などでたどり着いた方にも参考になるかも。
練習の記録と指揮者の感想
2023/11/03(初回)
初回でした。
全体の音取り、譜読み。
ざっと通してなんとなくまとまるところまで持っていく。
全体的にテンポがもったりしてしまう。横の流れをもう少し。
男声3部になるところはやや課題。
次回は音をもう一度さらった後に、もう少し流しながら歌う練習します。
2023/11/05(2回目)
全体の音をさらう。
テンポ感がちょっと持ったりしすぎていたので修正、共有。
中間部【C】のポリフォニー部分かなり確認。
雰囲気かなりできてきました。
逆に音とか声とか基本的なところが詰めきれていないので、今後の課題。
練習番号
- 【A】1~ “通りゃんせ”
- 【B】15~ “行きはよいよい”
- 【C】22~ “通りゃんせ”
- 【D】32~ “この子のななつの”
- 【E】36~ “行きはよいよい”
- 【F】39~ “通りゃんせ”
細かめに分けました。
大きく分けるなら次の感じです。
- 前半…【A】【B】
- 中盤…【C】【D】
- 後半…【E】【F】
各場面の説明は後述します。
場面ごとのポイント
練習番号ごとに説明します。
【A】
最初2小節、ユニゾン。
ソロのところ、B.F.の人たちはバックコーラス的な雰囲気で、よくハモって。
11~14小節、歌詩パートとB.F.はテンポ感を共有して。あまりモタモタしない。
【B】
“いきはよいよいかえりは”まで男声ユニゾン。
“こわ”はオールユニゾン、”い”でハモる。H-dur。
“こわいながらも”は【E】と違ってrit.しないので注意。a母音が開きすぎて緊張感が抜けてしまうので、そうならないように。
【C】
この場面の要素をまとめると以下の通り。
- テンポ上がって流れる
- ポリフォニー的(掛け合い)
- 半音進行、
- 浮遊した音進行(着地しない)
これらから、モヤ~っとした空気の中で、複数の旋律が浮かび上がって、また消えていく…的な画が意図されているものと思います。
新しく入るメロディーは少しはっきりと出てください。
【D】
sub.pからクレッシェンドですが、発声、ピッチが悪くなりがちなので注意。
クレッシェンドは出し惜しみで後半に。
クレッシェンドにともなってテンポが落ちないように注意。
【E】
しばらくユニゾン。充実して。
“こわいながらも”はrit.します。1拍パウゼ(休み)があるので注意。
【F】
テンポが戻りますが、遅くなりすぎず。
ソプラノの”通りゃんせ 通りゃんせ”は切れないほうがよいです。