ボイトレ

【歌唱力爆上げ】ミックスボイスの出し方・練習法【3ステップで解説】

ミックスボイスの練習法
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男の子
男の子
ミックスボイスを出せるようになりたい…。でもそもそもミックスボイスって何?どうやったら出せるんだろう。練習法も知りたいです。

こんな疑問に答えます。

ミックスボイスというのは、簡単に言えば表声(地声)と裏声の両方をほどよくブレンドした声の出し方です。

ミックスボイスを習得すると広い音域を楽に出せるようになりますし、音が大きく飛ぶような難しいフレーズも自在に歌いこなすことができるようになります。

要するに歌唱力が大幅アップします。

この記事ではそんなミックスボイスのメリットと具体的な練習法について解説します。

ぜひ最後までご覧ください。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
私自身はこの方法でかなり歌が上達しました。
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ミックスボイスとは?【表声と裏声のブレンド】

最初に説明したとおり、ミックスボイスとは表声(地声)と裏声をほど良くブレンドした声の出し方です。

このブレンドの割合によって声の性質を自由自在にコントロールできるのが特徴です。

  • 表声(多)・裏声(少)→力強い、音量(大)、ピッチコントロールはしにくい
  • 表声(少)・裏声(多)→柔らかい、音量(小)、ピッチコントロールがしやすい

こんな感じです。

「この割合がベスト!」というものではなく、曲や場面で使い分けることが肝心です。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
表声(地声)とブレンドするのが裏声との違いです。

合唱界隈では割と有名なこちらの本ではヴォーチェ・ディ・フィンテ(中間の声)としてミックスボイスが紹介されています。

ミックスボイスのメリット【声のコントロールがしやすい】

ミックスボイスの良いところは声のコントロールが非常にしやすいことです。

具体的には次の通り。

  • ピッチのコントロール(高い・低い)
  • 音量のコントロール(大きい・小さい)
  • 音色のコントロール(固い・柔らかいなど)
  • 跳躍(音が飛ぶフレーズ)のクリア
  • ビブラートのコントロール

要するに歌唱力がめちゃくちゃ上がると捉えてもらってOKです。

ミックスボイスのデメリット【習得が難しい】

ミックスボイスを使って歌うことのデメリットはそんなに無いと思います。

いろいろな声を使い分けられるようになるからですね。

ただし習得が難しいことはデメリットとして挙げられるかもしれません。

そこで次からは私がどんなふうにミックスボイスを練習したのかを紹介したいと思います。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
再現性の高い方法だと思います。

ミックスボイスの出し方・練習法【3ステップ】

ミックスボイスの練習法は次の3ステップです。

  1. 裏声だけを練習する
  2. 表声(地声)だけを練習する
  3. 裏声と表声を行き来する練習をする

コツや注意点を詳しく解説していきます。

ステップ1. 裏声だけを練習する

まずは裏声だけを練習します。

コツは次の通り。

  • 裏声は「ホー」「フー」が出しやすい。
  • 息モレさせる(スカスカした感じ)
  • 地声っぽいザラザラ感がないように

表声(地声)が混ざっていない、純粋な裏声で発声するのがポイントです。

「裏声が出せない…」という方はこちら【簡単3ステップ】裏声が出せない原因と練習法【ピアノ無しでOK】もご覧ください。

ステップ2. 表声(地声)だけを練習する

今度は反対に表声(地声)だけを練習します。

表声は裏声と対になる言葉で、地声と思ってもらってOKです。

表声のコツは以下の通り。

  • 「ガー」「ゲー」が出しやすい
  • 息モレさせない
  • やや汚い(ガラガラした感じ)になるかも

イメージとしては普段通りに話すような声で、息モレを完全に無くすのが重要です。

合唱経験者の場合、表声のつもりが息モレのある声になってしまっていることが多いです。思い切ってパンチのある声を出しましょう。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
ここまでの練習では「純粋な裏声」「純粋な表声」になるべく近づけるのが大切。しっかり感覚をつかみましょう。

ステップ3. 裏声と表声を行き来する練習をする

裏声・表声の両方が分けてできるようになったら次は表声と裏声を行ったり来たりする練習をします。

レベル別に2つのやり方を紹介します。

レベル1. 同じ音で伸ばしながらブレンドをコントロールする

手順は次の通り。

  1. 最初は裏声でロングトーン(伸ばす)
  2. 少しずつ表声っぽくしていく(息モレをなくす。音量は上がる)
  3. 表声に近い裏声、裏声に近い表声などバランスをいろいろ試す

同じ音を伸ばしながら表声と裏声のバランスを変えていく練習です。

裏声⇔表声の切り替えで音色が急激に変わらないよう、なるべく滑らかに変化させると効果的な練習になります。

レベル2. 裏声と表声の音域を行き来する

次に音域が幅広いフレーズを練習します。

このとき表声と裏声の境目となる音域(ブレイクなどと呼びます)を挟むととても練習になります

ブレイクをまたぐときに表声と裏声の切り替えが滑らかに繋がるように意識して練習してみてください。

これがかなり難しいのですが、何度も取り組むと輪状甲状筋(ピッチをコントロールする喉の筋肉)が鍛えられ、ミックスボイスが上達します。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
音が飛ぶフレーズを歌うときに裏声と表声の切り替えを滑らかに行えるよう意識してみてください。

よりハイレベルを目指したい人向けの練習法

「もっと練習したい!」という方に向けです。

かなりハイレベルを目指せると思います。

CDを活用する

私の場合はこちらの著者(弓場徹先生)のCDを練習しまくっていました。

※私が使っていたのはちょっと古い本なので新しいものを紹介しています。

使い方は簡単で、CDの声を聴いてそれをマネするだけ。この記事で説明したミックスボイスのエッセンスをガッツリ習得できます。

いろいろなフレーズを練習できるのもメリットで、1人で練習しているとなかなかできないことです。

伴奏もついているので1人でも結構楽しく練習できます。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
マジでこればっかりやってました。

個人ボイトレを活用する

1人で練習したものの、「ちゃんとできてるか不安…」「イマイチ感覚がつかめない」という方はボイトレを活用してみるのも有効な選択肢になると思います。

客観的なアドバイスを受けることで、自分では気づかなかったクセや改善点を知ることができるからです。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
私自身は4年間くらいボイトレ経験がありますが、レッスンを受けるとやはりヒントがたくさん得られます。

「なかなか上手くならないな…」という人でも、ちょっとしたコツを教えてもらうことで一気に壁を乗り越えられる可能性があります。これもボイトレを受けるメリットですね。

無料体験をやっている教室は多いので、とりあえず試してみるのが良いと思います。

上達のきっかけをつかめると思います。

好きな曲・練習している曲を歌う

かなり熟練してきたら好きな曲を歌ってみましょう。

多くのポピュラー音楽ではサビやサビの手前で、メロディーの音域が一気に高く部分があります。

盛り上がる一方で、歌うときにはここがハードルとなりますよね。

そこでこれまで練習してきたミックスボイスを試してみましょう。

ミックスボイスに関する悩み・疑問

練習していると悩みや疑問が出てくると思います。

分かる範囲で回答します。ただし、自身なんでも分かる訳ではないのと、最適な答えは人によっても異なると思いますので、ボイトレなどで質問するのがベターだと思います。

安定しない

輪状甲状筋の鍛えっぷりが不足しているのかも。

喉を傷めない程度に練習を継続しましょう。

輪状甲状筋を鍛えるには裏声の練習が最適です。

芯がない・細い・小さい

声に芯がない、迫力がない、薄すぎるなどの場合は表声(地声)のブレンドが足りていないことが多いです。

「力を抜いてきれいに出そう」「音を外さないようにしよう」という意識が強すぎると起こります。

一度、表声だけを出す練習をしっかり行って感覚をつかむとよいと思います。

表声のバランスを増やすと確かにピッチコントロールが難しくなります(下がりやすくなる)が、そのギリギリのポイントを攻めるのが上達への道です。

息が続かない・息モレする

これも先ほどと同じく、裏声が多すぎるパターンのことが多いです。

裏声は息モレがある声の出し方だからですね。

表声のバランスを高めることで改善すると思います。

がなってしまう・ガラガラ・鋭すぎる

逆に表声のバランスが多すぎるとこのような症状になることが多いです。

先ほどとは逆に裏声のバランスを増やすことで解決できます。

繋がらない

表声(地声)と裏声が上手く繋がらないという悩みがあると思います。

そうですよね、ここが一番難しいところです。

正直言って、コツコツ練習することしか私には答えがないです。ごめんなさい(汗)。

ただ、次のようにすると少しはやりやすいと思います。

  • ゆっくり練習する
  • グリッサンド(サイレンのように音と音を繋いで歌う)
  • リップロールで歌う

まとめ:ミックスボイスは表声と裏声のブレンド

ミックスボイスは表声と裏声のブレンドです。

練習法は次の3ステップでした。

  1. 裏声だけを練習する
  2. 表声(地声)だけを練習する
  3. 裏声と表声を行き来する練習をする

まずは表声と裏声を別々に練習し、それぞれの感覚をしっかり身に着けるのが大切です。

ミックスボイスができると声を自在にコントロールでき、歌唱力が大幅にアップしますのでぜひチャレンジしてみてください。

覚えておいて欲しいのは表声と裏声のブレンドは「これが正解!」というものはないということ。

歌う曲の雰囲気や自分が表現したいものに合わせて変えていく必要があるん「ですね。

ミックスボイスのコツや表現に関することは実際にボイトレを受けてアドバイスをもらうのが上達への近道です。

人によっては一気に効果を得られる可能性もあります。

上達を祈っております!

最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が「良いね!」と思ったらtwitterなどで広めていただけるとうれしいです。