音楽理論

【作り方と響き】オーギュメントコード(aug/♯5/増三和音)【第5音がおいしい】

オーギュメントコード
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女の子
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オーギュメントってどんな和音ですか?構成音とかどんな響きがするかを知りたいです。

オーギュメントは♯5(シャープファイブ)や増三和音(ぞうさんわおん)とも言い、長三和音から第5音を半音高めたコードです。

緊張感のある独特の響きですが、意外にも登場頻度が高いので知っておくとお得です。

この記事ではオーギュメントの構成音や響き、使い方について解説しました。

これらを知っておくと実際に歌ったり作曲したいときに役立ちます。

ぜひ最後までご覧ください。

音を使って解説します。音量注意です。
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オーギュメントの作り方と特徴【第5音を半音上げる】

和音(Caug)の説明


  • 根音…「ド」
  • 第3音…長3度
  • 第5音…増5度

オーギュメントは長三和音(メイジャートライアド)の第5音を半音高くすると作れます。

こうすると根音と第5音の音程が増5度となります。これがオーギュメントコードの特徴です。そのため増三和音とも呼ばれます。

また隣り合う音どうしの音程は長3度の積み重ねになっていることも分かりますね。

記号で書くときはCaug(シー・オーギュメント)またはC(♯5)(シー・シャープファイブ)と書きます。後者の方が第5音を高くするという意味が分かりやすいですね。

響きは結構ショッキングな感じ。緊急事態感があります。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
オーギュメントは第5音が特徴です。

オーギュメントコードの使い方【第5音が繋がる】

単体で聴くと結構違和感のある響きですが、コードを繋いでみると聴き覚えのある感じになります。

和音進行(C→Caug→AmonC)

和音の1番上の音(ソプラノライン)に注目です。

半音ずつ上がっていくことで、自然な繋がりとなっています。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
この半音進行はメロディーだけでなく内声に組み込まれていることも多いです。

4つ目の音(第7音)を追加した場合

オーギュメントコードに第7音を追加した場合はどうなるか紹介しておきたいと思います。

基本的なセブンスコードに関しては【基本は4種類】セブンスコードの作り方と響き【7度の音を追加】をご覧ください。

短7度を追加した場合【セブンス・シャープファイブ】

  • 根音…「ド」
  • 第7音…短7度

オーギュメントに短7度の音をつけ加えた和音です。

記号としてはaugを使っても良いのですが、ややごちゃごちゃするので(♯5)を使うことにします。そうするとC7(♯5)(シーセブンス・シャープファイブ)ですね。

C7と比べて第5音を半音高くした和音ということになります。

響きとしては緊張感がありつつ、結構濁った感じがあります。

構成音の「ソ♯」と「シ♭」は五線譜上は3度ですが、実際はぶつかる音で、これが濁りの原因ですね。

「ソ♯」「シ♭」の音程は減3度。短3度よりさらに半音狭いです。

長7度を追加した場合【メイジャーセブンス・シャープファイブ】

和音(CΔ7♯5)の説明

  • 根音…「ド」
  • 第7音…長7度

オーギュメントに長7度の音をつけ加えた和音です。

記号で書くとCΔ7(♯5)(シーメイジャーセブンス・シャープファイブ)となります。

CΔ7と比べて第5音を半音高くした和音ということが分かります。

すべて長3度で音を積み重ねた和音なので、かなりギラギラした響きです。根音「ド」と第7音「シ」のぶつかり方もなかなかハードとなっています。

まとめ:オーギュメントコードは第5音が美味しい

まとめです。

オーギュメントコードは長三和音(メイジャートライアド)と比べたとき、第5音が半音高くなっていることが特徴でした。

響きとしては結構ショッキングな、緊張感のある響きです。

ただし、うまく和音を繋いでやることで声部にスムーズな動きが生まれます。

意外と登場頻度の高い和音なので、普段から意識しておくと発見できるかもしれません。

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