こんな悩みに答えます。
リップロールがなかなか上手くできないと「歌が上達しないかも…」という感じで悩むと思います。
ですが、個人的には「そこまで気にしなくても大丈夫じゃない?」と思ったりします。
なぜかと言うと実際の歌をリップロールで歌うわけではないからです。
リップロールの本質である脱力&喉に負担を掛けない声の出し方を身に着けることができていれば問題ありません。
この記事ではそのことについて詳しく解説します。
さらにリップロールがどうしてもできない人は、代わりにどうすれば良いかについても触れています。
ぜひ最後までご覧ください。
もくじ
「リップロールができない…」→別に大丈夫な理由
冒頭にも書きましたが、実際の曲をリップロールで歌う訳ではありません。
なのでリップロールができないからと言って必要以上に悩むことは無いと思います。
それよりも大事なのは次のポイントがしっかり押さえられていることです。
[リップロールのポイント]
- 息を途切れさせず送り続けられること
- 喉を脱力したまま声を出せること
これらの感覚が身についていれば、必ずしもリップロールができなくても良いんじゃないかなと思っています。
【悪い例】こんな感じでリップロールできないのはNG
ただし、リップロールができない原因が次のようなことだとNGです。
- 息の送りっぷりが足りない
- 唇・喉に力が入っている
息の送りっぷりが足りないとき→呼吸を見直そう
息の量が足りていないとリップロールがうまくできないことがあります。
そんなときは呼吸を見直してみる良い機会だと思います。
歌うときの基本は腹式呼吸です。
詳しくはこちらの記事で解説していますのであわせてご覧ください。
唇・喉に力が入っている→体をほぐしてリセットしよう
力が入っていると唇がうまく回転せず、リップロールができないことがあります。
体操などをして1度体をほぐし、リセットするとうまくいくかもしれません。
リップロールが全然できないときの対策
リップロールが全然できない人は、唇の厚さや骨格的なものなどが原因になっている場合もあります。
そういった理由でリップロールができない場合は前述の通り問題ありません。
ただ、完全にできないよりはできたほうが良い気もするので、次の紹介する方法を試してみてください。
- 息の初速を上げる
- ほっぺを指で軽く寄せる
息の初速を上げる
リップロールをできるようにするには息の送り方がコツです。
特に初速が大切。1番最初に吐き始めるときに瞬間的に強く吐き、唇を弾くようなイメージを持ちましょう。
この1発で唇が回ると、それ以降は安定してリップロールができるようになります。
ほっぺを指で軽く寄せる
唇~頬の肉が少ない人はリップロールしにくいかもしれません。
指でほっぺたを寄せるように軽く支えるとリップロールしやすくなります。
リップロールが長く続かないときの対策
「一瞬できるけど長く続かない…」という方もいると思います。
私の経験上、ほとんどの場合が無意識のうちに息の量が途中で減ってしまっていることが原因です。
リップロールを伸ばし始めてからの息の量をしっかりキープするように意識してみましょう。
キープするためには後半でむしろ息の量を増やすくらいの気持ちで吐いていく必要があります。
そして、しっかり吐くためにはしっかり吸うことが重要。繰り返しになりますが呼吸法の復習をしてみても良いと思います。
どうしてもリップロールができないとき→タングトリルを代わりにやる
上記の方法で解決しないときは、リップロールの代わりにタングトリルをやるという手もあると思います。
舌を震わせてでrrrrrと発音する方法です。いわゆる巻き舌のrの発音です。
息を流す点ではリップロールと同様の効果が期待できますが、タングトリルでは唇よりも舌の脱力に大きな効果があります。
舌の脱力も自然で伸びのある声を出すために重要なので、リップロールができる人も知っておいて損のない練習方法です。
まとめ:息の流れと脱力を押さえよう
まとめです。
「リップロールができない…」という人も次のポイントを押さえておけばOKだと思います。
- 息を途切れさせず送り出すこと
- 脱力したまま声を出すこと
これら2点はボイトレをやっていく上でいろいろ役に立つ感覚なのでぜひつかんでおいて欲しいと思います。
必要に応じて次の方法も試してみてください。練習方法のバリエーションをたくさんもっておくとスランプに陥ったときなどに試せます。
- 息の初速を上げる
- ほっぺを指で軽く寄せる
- タングトリルで代用
リップロールには少々コツがあります。もし悩みが深ければボイトレを活用してアドバイスをもらうのも1つの方法です。
壁を乗り越えるきっかけになると思います。