こんな疑問に答えます。
合唱をやっている方で「ハミングが苦手…」という方は多いと思います。
響かなかったり高い音が出なかったりしますよね。
この記事ではハミングの正しい歌い方とコツを解説しました。
上手くいかないときの対処法まで掘り下げましたので上達のヒントになるはずです。
ハミングが上手くできると響きのある声も手に入りますので、ぜひ最後までご覧ください。
ハミングの表記・種類についてはこちらの記事(]【B.F./B.O.】合唱のハミングの表記と種類【読み方・歌い方を解説】)をご覧ください。[/jin-iconbox10
もくじ
【3ステップで上達】ハミングの歌い方とコツ
まずはハミングの歌い方とコツをまとめて解説します。
次の3ステップです。
- 唇は軽く閉じる
- しっかり息を送る
- 響きのポイントを意識して集める
ステップ1.唇は軽く閉じる
ハミングをするときは唇は閉じましょう。
閉じることでハミング特有の柔らかな響きが生まれます。
ただし、閉じると言ってもギューッと力を入れる必要はありません。
顎や喉に余計な力が入って発声に悪影響を及ぼします。
唇はあくまで軽く閉じましょう。
ハミングは音量が出にくいので「ここはハミングだけど大きく歌いたいから口を開けて」という指示をされることがありますが、これはNGです。
楽譜にハミングの指示が書かれていたら、作曲家は口を閉じたときの響きをイメージしています。
これを勝手に変えてしまうのは、歌詩を変えたり音を変えたりすることと同様に良くないのでやめましょう。
ステップ2.しっかり息を送る
ハミングで歌うときは普段よりしっかり目に息を送ることを意識しましょう。
口を閉じているため息が通りにくいからですね。
この意識が無いと開いた母音(ア、オなど)に比べて声が響かず、急に音量が小さくなったように感じられてしまいます。
ステップ3.響きのポイントを意識して集める
ハミングでは響きを鼻に集めるイメージを持ちましょう。
上手くできているかどうかは鼻を指で触ってみるとよく分かります。
ビリビリ振動が感じられるはずです。
鼻で確認できたら次は次のポイントでも響きを確かめてみます。
- 眉間(眉毛の間)
- おでこ(髪の毛の生え際)
- 頭頂部(頭のてっぺん)
できてくるとこれらのポイントでも響き(振動)を感じることができます。
頭全体が響く感じになるのが最終的な目標です。
ハミングが上手くいかないときの対処法
ここからはハミングが上手くいかないときの対処法を解説します。
- 響かないとき
- 高音が出にくいとき
- 鼻づまりのとき
響かないとき【口の中で響かせようとしているかも】
ハミングが上手く響かせられないときの原因として、「口の中で響かせようとしている」という可能性があります。
響きのポイントは口の中でなく鼻に持って行くのが肝心です。
鼻の奥の方には鼻腔(びくう)と言って広い空間があり、ここで響きが作られています。
また、口の中で響かせようとすると喉を使った発声になってしまいがちです。
高音が出にくいとき【完全に裏声にする】
「ハミングだと高い音が歌えないな…」ということがあると思います。
ハミングで高音を出すのは難しいです。
こんなときは完全に裏声に切り替えてしまうのも1つの方法です。
「裏声だと音量も出せないし、、うすい音色になってしまうけど大丈夫?」と心配になるかもしれませんが、ほとんどの場合は問題ありません。
曲の中でハミングで高音が要求される場合、音量はpでオブリガート的な役割となっていることが多いからです。
作曲かも高音でハミングだと歌いにくいということは分かっているので、そのように考慮されていることが多いんですね。
鼻づまりのとき【軽く口を開ける(一時的な対策)】
「鼻づまりでハミングができない!」ということもあると思います。
こういったときは口を開けて歌うのも1つの手です。
こうした練習でも自分の音やハモりの感覚をつかむことができます。
ただし、これは一時的な対策だと考えてください。
ハミングは本来口を閉じて発音するの正しいです。
本番ではコンディション整え、口を閉じたハミングができるようにしておきましょう。
まとめ:【3ステップで上達】ハミングの歌い方とコツ
3ステップを振り返っておきます。
- 唇は軽く閉じる
- しっかり息を送る
- 響きのポイントを意識して集める
ハミングが上達すると、他の母音でも響きのある声で歌うことができるようになります。こちらの記事(【4ステップで解説】響きのある声づくりのコツ【ホール全体に届ける】)も合わせてご覧ください。