こんな疑問に答えます。
合唱の練習として体を動かす理由は大きく次の2つです。
- 全身のウォーミングアップ
- 発声に関わる筋力のトレーニング(筋トレ)
この記事では発声練習の前に行う具体的な体操・筋トレメニューを解説します。
体操をしっかり行うと次のようなメリットが得られます。
- 脱力がしっかりできる
- 声の調子がアップする
もくじ
【2つ】発声練習で体操を行う目的
冒頭でも書きましたが、発声練習で体操をする目的としては次の2つがあると考えています。
- 全身のウォーミングアップ
- 発声に関わる筋力のトレーニング(筋トレ)
目的1.全身のウォーミングアップ
声を出すとき、実は全身を使って行っています。
口や喉だけで歌っているわけではなく、お腹や背中、首や肩周りも関わっているんですね。
これらを温め活性化させるのが「全身のウォーミングアップ」の意味合いです。
目的2.発声に関わる筋力のトレーニング(筋トレ)
声を出すときには体を使います。
体を使うということは、筋肉を使うということです。
歌に関わる筋肉をトレーニングすることも目的として含めて考えています。
体操(ウォーミングアップ)のメニュー
ここからは具体的な体操のメニューを紹介していきます。
まずはウォーミングアップを目的とするものから。
次の3つのパートに分けて行います。
- 全身を動かす
- 顔(表情筋)を動かす
- 舌を動かす
1.全身を動かす
こちらの動画がおすすめです。
合唱に特化したものではありませんが、そのまま取り入れても良いのではないかと思います。
これをやるだけで全身くまなく動かせますし、確実に全身温まります。
2.顔(表情筋)を動かす
歌うときには顔(表情筋)も使います。
顔の筋肉が良く使えると次のようなメリットがあります。
- 表情が明るくなる
- 良く響く、ハモる声になる
- 言葉が良く伝わる
メニューの例を挙げますので取り入れてみてください。
【顔のパーツを動かすメニュー】
- パーツを全部真ん中に寄せる
- 全部右に寄せる
- 全部左に寄せる
- 全部上に寄せる
- 全部下に寄せる
- 再び全部真ん中に寄せる
- 最後に思いきり笑顔を作る
こうすることで表情筋が動き、表情がほぐれます。
3.舌を動かす
歌うときや言葉を発するときには舌の働きが重要です。
舌の動きが硬かったり力が入っていたりすると、声に悪い影響を及ぼします。
【舌を動かすメニュー】
- 舌を歯と歯茎の間に入れてぐるぐるまわす
- 右回り・左回りに20秒ずつくらい行う
体操(筋トレ)のメニュー
続いては筋トレのメニューの紹介です。
合唱での筋トレというと「腹筋」のイメージがあるかと思いまが、私はそれも含めて3つの種類に分けて考えています。
- 姿勢を支える筋肉(腹筋・背筋など)
- 呼吸をするための筋肉(横隔膜など)
- 声・音程を作る筋肉(内喉頭筋など)
2.はブレス、3.は発声練習にて鍛えられる筋肉です。
ここでは「1.姿勢を支える筋肉」のトレーニング方法を紹介します。
歌う際には姿勢が非常に大切。この姿勢を保つ筋肉のトレーニングです。
姿勢を支える筋肉(腹筋・背筋)を鍛えるメニュー
これも「ザ・きんにくTV」の動画を使うのがおすすめです。
立ったままできる腹筋・背筋のトレーニングとなっています。
この動画の全部のメニューをやっていただいても良いですが、合唱に特化する場合には腹筋・背筋の種目を取り入れるのが良いでしょう。
筋トレの際には「今どこの筋肉を使っているのか」を意識しましょう。
筋トレが趣味の方はよくご存じかと思いますが、これによってトレーニングの効果がより一層高まります。
まとめ:目的を意識して体を動かそう
最後に、体操・筋トレで重要なポイントをまとめておきます。
- 体操の目的はウォーミングアップと筋トレ
- 胸、背中、肩、首、顔、舌は重点的に
- 姿勢を支える筋肉は腹筋・背筋
体操の後は以下のように続きます。
- ブレス…呼吸に関するトレーニング
- 発声練習…声に関するトレーニング
発声の基本についてはこちらの記事(【超基本】声の出し方・発声のコツ|上達に繋がるポイント8選【合唱人向け】)で解説しています。
歌い方全般のコツをはこちらの記事(【合唱初心者必見】歌い方・発声のコツを総まとめ【上達スピード向上】)でまとめてますので合わせてご利用ください。