こんな疑問に答えます。
コンクール前日に考えるべきは「本番でベストパフォーマンスをするためにコンディションを高めていくこと」です。
前日だけでなく、当日の朝~本番直前も大切になってきますので合わせて解説したいと思います。
コンクールが近づいてくると、緊張したり不安になったりしますよね。
でも大丈夫です。この記事を読んで実践すれば、本番でも必ず力を発揮できるはずです。
もくじ
【3つ】合唱コンクール前日にやっておくべきこと
まずは合唱コンクール前日にやっておくべきことを解説します。
次の3つはマストです。
- 暗譜(演奏曲を覚えているか)の確認
- ステージの流れの確認
- ステージ衣装の確認
1.暗譜(演奏曲を覚えているか)の確認
前日の練習では暗譜、つまり今まで練習してきた曲をしっかり覚えられているかを確認しましょう。
具体的には次のようなことをチェックします。
特に、「3.今まで練習してきた内容」のチェックは大切です。
【今まで練習してきた内容の例】
- ここは音が難しいから注意しよう
- ここは歌詩が伝わりにくいから子音を立てよう
- ここはpだから小さく歌おう
このように練習してきたことがたくさんあると思います。
今までの努力を無駄にしないためにも、しっかり確認しておきましょう。
1点注意です。
今までの練習内容のチェックをしていると「この部分、まだ作り込みが甘いな…」という部分が見つかるかもしれません。
ただ、前日になってそういった点にこだわり過ぎるのはちょっと危険です。
- 覚えることが増えて戸惑う
- 練習したものの上手くいかず不安になる
このような理由で、本番当日に懸念を残す可能性があるからです。
というわけで、前日は「これまでやってきた内容のチェック」に専念するのが良いと思います。
2.ステージの流れの確認
本番ステージでの流れは確認しておいた方が良いでしょう。
1例を挙げてみます。
- 入場
- 指揮者の礼、振り始める
- 演奏する
- 指揮者振り終わる、礼
- 退場
1回だけではマスターできないので、2~3回は練習しておく方が良いと思います。
ちょっと面倒くさいようですが、本番では意外と慌てますのでそうならないように練習しておきましょう。
3.ステージ衣装の確認
ステージ衣装についても確認しておきましょう。
このチェックが甘いと、当日になってから次のように慌ててしまいます。
- 靴下は白?黒?
- 革靴?スニーカーでも良いの?
このあたりは学校によっても変わると思いますが、みんながバラバラというのは避けた方が良いでしょう。
【3つ】合唱コンクール当日の心掛け
ここからは合唱コンクール当日の心掛けについて解説します。
考えるべきことは「本番でコンディションがピークになるよう持って行くこと」です。
ポイントは次の3つです。
- 十分なウォーミングアップをする
- 練習しすぎない
- 余裕を持って過ごす
1.十分なウォーミングアップをする
本番で1番良い声が出せるようにウォーミングアップを十分に行っておきましょう。
特にブレスの練習をしっかりしておくことが大切です。
本番は緊張します。緊張するとどうしても呼吸は浅くなりがちです。
呼吸が浅くなるというのは声を出す上では致命的なハンデになりますので、少しでも良いブレスを取れるように準備しておきましょう。
私の場合、リップロールで1曲分歌ってみることをよくやります。
ブレスと脱力を同時に行うことができるのでおすすめです。
2.練習しすぎない
本番当日にもリハーサルの時間があると思います。
ここでは根を詰めて練習しすぎないのがポイントです。
その理由は「本番で1番の集中力を発揮するため」です。
集中力というのは1日を過ごす中で消耗していくものです。
練習に力を入れすぎると本番で気が抜けてしまう、ということにもなりかねません。
仮にやるとしても、集中して全曲を通すのは1回程度に抑えましょう。
3.余裕を持って過ごす
当日はどうしても気が焦ってしまいますが、実は本番までには意外と時間がたっぷりがあることも多いです。
普段勉強や仕事の合間をぬって練習しているのに対し、コンクール当日はコンクールのために1日空けていますよね。
そのため本番が午後だったりすると存外に時間が余るのではないかと想像しています。
こういった時間を「あ~やばいやばい」と思いながら過ごしてると疲れてしまいます。
のんびり、余裕を持って構えましょう。
と思うかもしれませんが、大丈夫です。
本番直前になったら絶対に緊張してきます。そうなってから思いっきり緊張すればOKです。
【3つ】合唱コンクール本番直前の心掛け
最後に合唱コンクール本番直前にしておくべき心掛けについて解説します。
ポイントは次の3つです。
- 今までやってきたことを信じる
- 本番を思いっきり楽しむ
- 緊張・プレッシャーを受け入れる
舞台裏での移動中や、袖で前の団体の演奏を聞いているときに思い出してみてください。
本番でのパフォーマンスを1段高めることができるはずです。
1.今までやってきたことを信じる
ポイント1つ目は「今までやってきたことを信じる」です。
これまで本番に向けていろいろなことを練習してきたと思います。
それを信じて、余さずステージ上で出しましょう。
スポーツなどで、負けた選手が「自分のプレーができなかった」と言うのを聞いたことがあると思います。
音楽でも同じことが起こります。
- ステージの雰囲気に圧倒されて力を発揮できない
- 緊張して消極的になってしまう
こうなると良い結果に繋がりません。
むしろ逆に、1回り大げさに表現するくらいのつもりで本番に臨みましょう。
- 「ここは熱く歌おう」と決めたなら思い切り気持ちを込める
- 「ここは小さく歌おう」と決めたなら思い切って声をひそめる
音楽の内容はクラスや団体によって様々だと思いますが、いずれにせよこれまでやってきたことをステージ上で表現し、客席に伝えるのが大切です。
伝わらなければ意味がありませんからね。
また「勝てるかな、他の団体はどうかな…」と外に思いを馳せるのではなく、あくまで自分たちの音楽に集中するのが大事です。
自分たちの音楽に集中できれば結果は後からついてきます。
2.本番を思いっきり楽しむ
本番は緊張します。でも楽しい、そのことも知っておいて欲しいです。
- 会場の熱気
- 1回きりの高揚感・フロー感
- 歌い終わった後の充実感
こういったさまざまな感情が相まって楽しさに変わります。
楽しむことで、それが良いパフォーマンス・演奏にも繋がります。
3.緊張・プレッシャーを受け入れる
最後に緊張対策をお伝えします。
それは緊張・プレッシャーを力づくで跳ねのけようとするのではなく、自分から受け入れるということです。
自分が緊張してしまっていることを認識すると言っても良いかもしれません。
「あ~緊張する~」って声に出してしてみましょう。これが結構効果的です
本番直前はどう頑張っても緊張します。それならば思いっきり緊張してしまえば良いと思います。
さらに、逆に緊張を利用することも可能です。
プレッシャーに追い込まれているからこそ出せる集中力というのもあるからです。
本番では練習以上のものは出せないと言います。それも正しいです。
ですが時に練習以上のものが発揮できることもあります。勢いとか、一生懸命さとか、ここ一番の集中力などです。
いわゆる本番マジックです。
これは経験上ガチであります。(もちろん、しっかり練習を積み重ねていればという前提はあります。)
まとめ:ベストパフォーマンスのために
コンクール前日~当日~直前でやっておくべきこと・心掛けをまとめます。
【前日にやるべきこと】
- 暗譜(演奏曲を覚えているか)の確認
- ステージの流れの確認
- ステージ衣装の確認
【当日の心掛け】
- 十分なウォーミングアップをする
- 練習しすぎない
- 余裕を持って過ごす
【直前の心掛け】
- 今までやってきたことを信じる
- 本番を思いっきり楽しむ
- 緊張・プレッシャーを受け入れる
これらを押さえておけば練習の成果を発揮して、良い結果にも繋がると思います。
コンクールの攻略法はこちらの記事(【まとめ】合唱コンクール完全攻略ロードマップ|3ステップで解説)でまとめています。