信長貴富

《ガルシア・ロルカ詩集》(詩:G.ロルカ/曲:信長貴富)を解説します!

「《ガルシア・ロルカ詩集》ってどんな曲集?」

そんな疑問にお答えします!

《ガルシア・ロルカ詩集》の概要

正式には無伴奏混声合唱のための《ガルシア・ロルカ詩集》

パナソニック合唱団による委嘱作品となっています。

実力のある団による初演が念頭にあってか、かなり要求水準(特に物量的に)の高い作品です。

《ガルシア・ロルカ詩集》の概要
  • 作詩者:G.ロルカ/訳詩者:長谷川四郎
  • 初演:パナソニック合唱団(2009年9月)
  • 全曲の演奏時間:約22分
  • 編成:無伴奏
  • 言語:日本語(一部スペイン語)
  • 難易度:上級
  • レパートリー:演奏会、コンクールなどに

《ガルシア・ロルカ詩集》の収録曲

収録曲は全部で6曲。それぞれの曲に異なる技法が用いられ、鮮やかに音像を描き出しています。作曲法的な観点から見てもかなり面白い作品です。

《ガルシア・ロルカ詩集》の収録曲
  1. 『ギター』
  2. 『水よ お前はどこへいく?』
  3. 『泣き声』
  4. 『おとむらいの鐘の音』
  5. 『傷口の最後の詩』(詩:J.コクトー、G.ロルカ)
  6. 『さらば』
5.『傷口の最後の詩』以外はロルカによるテキストとなっています。

《ガルシア・ロルカ詩集》の特徴

特に注目すべきは

  • 1.『ギター』
  • 4.『おとむらいの鐘の音』
  • 5.『傷口の最後の詩』

の3曲ではないかと思います。

これらの曲ではdivisiを多用し(1パートが3~4つに分かれる)、声部を器楽的に扱い、テキストを断片的なパーツのように用いることによって視覚的なサウンドを作り出すことに成功しています。

力のある大合唱団(40人以上~のイメージ)でないと歌いこなすのは難しいですが、かなり演奏効果の高い作品となっていると思います。