声の出し方・発声

【歌い方の基本】脱力のコツはウォームアップにあり|合唱初心者向け

合唱・脱力・コツ
女の子
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合唱初心者です。声を出すときには脱力が大事と聞きました。でもイマイチ感覚が分かりません。コツや練習方法を教えてください。

こんな疑問に答えます。

脱力、つまり体の力を抜くコツは次の2つです。

  1. ウォームアップをしっかりと行うこと
  2. 力が入りやすいタイミングを知っておくこと

脱力は無理のない自然な発声を行うために重要なことです。

脱力の感覚をきちんと身につけておけば合唱の上達スピードが格段にアップします。

脱力と言うと「力が抜けて無になっている」のような印象を受けますが、リラックスしている・余計な力みが無いくらいのイメージです。

脱力のコツはウォームアップにあり

脱力するためのコツはしっかりとウォームアップを行っておくことです。

ウォームアップをすることで身体が温まってほぐれます。そうすることで余分な力が抜けるんですね。

逆に体が冷えていると全身の筋肉がこわばり、それが歌っている最中に力みとして表れます。

ウォームアップは次の3つに分けて考えることができます。

  1. 全身のウォームアップ
  2. 首回り・顔面・舌・唇のウォームアップ
  3. 喉(声)のウォームアップ

イメージとしては全身→顔・首→喉と、だんだん声を出す部位に近づいていく感じです。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
続いては部位別のウォームアップ方法を解説していきます。

1.全身のウォームアップ

声を出すというのは実は全身を使う運動です。

全身のウォームアップをすることで全身の血流を促進し、神経も活性化することができます。

これが発声にも良い影響をもたらします。

発声(特に呼吸)と関係の深い部位の例を挙げてみます。

  • 肩回り
  • 胸回り
  • 肩甲骨回り
  • お腹
  • 背中

次から具体的な内容を紹介しますが、これらの部位は特に念入りに行うと良いと思います。

ラジオ体操

誰もが知っているので取り入れやすい方法です。

お手軽に全身動かせます。

きんにくTVを利用【おすすめ】

もう少ししっかり動かしたい場合はこちらの動画を利用すると良いと思います。

特筆すべきは先ほど関係が深いと紹介したこれらの部位をしっかり動かせること。

  • 肩回り
  • 胸回り
  • 肩甲骨回り
  • お腹
  • 背中

タブレットなど利用すればみんなで見ながらできます。

座ってやる場合はこちらの動画が良いです。リモート練習でも使えますね。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
練習を仕切る手間もなくなるので非常におすすめです。

首回り・顔面・舌・唇のウォームアップ

発声器官に近く、重要度の高い部位です。

全身をほぐす時間は無くても、ここはやっておきたいところです。

首回りをほぐす

次のような方法が一般的です。

  • ゆっくりまわす
  • 片方ずつに倒す

顔面をほぐす

顔面の筋肉は表情や音色に関わります。

ここのウォームアップが不十分だと響きが乗りにくかったり、音色が暗くなるなどのデメリットがあります。

練習法の1例を挙げてみます。

  1. 顔面のパーツを全部中心(鼻)にギューッと集める
  2. 一気に開放する(大口を開けた顔)
  3. 繰り返す
えすた@指揮者
えすた@指揮者
他にもいろいろあると思います!

舌・唇をほぐす

舌や唇は言葉(母音・子音)に深く関わる部分です。

  • 唇…リップロール
  • 舌…タングトリル

これらの方法は効果が高くおすすめです。

喉(声)のウォームアップ

ここまで行ったら最後に喉(声)のウォームアップです。

いわゆる声出し、声起こしです。3つ紹介します。

  1. あくびで声出し
  2. 裏声で歌う
  3. エリック兄さんのボイトレ動画

これらの他にリップロープ・タングトリルも声起こしの効果があるのでおすすめです。

1.あくびで声出し

音程はつけず、あくびのようなイメージで

  • 「アアー」
  • 「オオー」

などと声を出す方法です。

喉を自然に開くイメージもつかみやすい方法です。

2.裏声で歌う

裏声で高い音を歌うことで音の高さをコントロールする筋肉(輪状甲状筋)を使うことができます。

3.エリック兄さんのボイトレ動画【おすすめ】

こちらの動画の通りやる方法です。

ポイントは次の2つ。

  • 顎をガクガク動かさない
  • 無理のない音域で行う

この練習をすることで自然に息モレのない表声の練習が行えます。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
効果はてきめんで、おすすめです。

力が入りやすい5つのタイミング

続いては力が入ってしまいやすいタイミングを5つ紹介します。

これらを知っておけば力みを避けることができますし、「力が入っているな」と自分で気づいて修正することもできます。

  1. 長めの休憩直後
  2. 音を取ったばかり
  3. お互いに聴き合えていない
  4. 音量が大きい
  5. 高い音を無理に出そうとしている

1.長めの休憩直後

長い休憩の後、体が冷えてくることもあります。

前に説明した通り、体が冷えると力みに繋がりやすいです。

そんなときはもう1度ウォームアップをしましょう。

2.音を取ったばかり

音を取ったばかりのときというのは、次の2つの理由で力が入りやすくなります。

  • 次に歌う音をイメージしきれない
  • 新しい曲に身体が慣れていない
えすた@指揮者
えすた@指揮者
音を取ったばかりのときは注意が必要です。

3.お互いに聴き合えていない

お互いに聴き合えていないと声(ピッチ・音色)が合いません。

声が合わないと歌いにくいので、それが力み・無理な発声に繋がります。

逆に声がよく合っていると、お互いの声が共鳴することでむしろ楽に歌えます。

4.音量が大きい

曲を練習しているとfff、アクセントなどが要求されることがあります。

こういった箇所でやみくもに大きな声を出そうとすると力んでしまい、喉を傷めることにも繋がります。

しっかり歌うことは重要ですが、もっと重要なのは声をよく合わせて「合唱団全体で大きな音量を作ること」です。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
特に初心者のうちは無理は禁物です。
自然に大きな声を出せるようになる方法はこちらの記事(【声量アップ】大きな声で歌うコツと速攻で効く練習法【実績あり】)で解説しています。

5.高い音を無理に出そうとしている

音量と同じく、曲によってはすごく高い音が要求されることもあります。

そういった音にトライする、攻めていく気持ちも重要ですが、やはり無理は禁物です。

練習を積み、徐々に出せるようにしていきましょう。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
難しい曲を練習するときにはウォームアップをしっかり行っておきましょう。

まとめ:脱力のコツはウォームアップにあり

脱力するためにはウォームアップがとても大事です。

十分体がほぐれていれば、力も入りにくいですし喉を傷めるリスクも減らせます。

ウォームアップは次の3パートに分けて入念に行いましょう。

  1. 全身のウォームアップ
  2. 首回り・顔面・舌・唇のウォームアップ
  3. 喉(声)のウォームアップ

その他の練習方法についてはこちらの記事(【まとめ】合唱の練習方法|流れと目的を解説!【初心者でも安心】)にてまとめています。

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