こんにちは!
今回は谷川俊太郎作詩・三善晃作曲、《五つの願い》より『若さのイメージ』について解説していきたいと思います!
曲調や難易度、曲の魅力・鑑賞のポイント、演奏・練習のポイントなどついて深堀りしていきます。
この曲を知らなかった人、これから聴いてみたい人、これから歌ってみたい人のお役に立てば幸いです。
それではどうぞ!
もくじ
『若さのイメージ』ってどんな曲?
まずは『若さのイメージ』という曲について、「この曲知らない!」「初めて知った!」という人のために、作詩者・作曲者、難易度、曲調についてざっくりと紹介します。
作詩は谷川俊太郎、作曲は三善晃
『若さのイメージ』は全5曲からなる混声合唱組曲《五つの願い》の4曲目。
作詩は谷川俊太郎、作曲は三善晃になります。
難易度は…中級
『子どもは……』の難易度は、中級程度です。
演奏時間は1分強と短い曲ですが、テンポが速い中で難しい音や跳躍をこなさなければいけません。
曲調は…突っ走るような疾走感! スリリングな曲
『若さのイメージ』は突っ走るような疾走感の曲です。
楽譜に書かれているテンポは二分音符=92。かなりの快速です。
若気の至りというか、勢い突っ走ってる感じ。
この速さの中で次々と展開する和声が非常にスリリングです。
『若さのイメージ』の魅力について語る!
続いては『子どもは……』という曲を、「聴いたことある!」「これから聴く!」という人に向けて、曲の魅力や鑑賞のポイントについて語っていきたいと思います。
男声ユニゾンによる迫力ののメロディー
曲の冒頭は男声のユニゾンによる迫力のメロディーです。
若さゆえの無鉄砲さを喚起する、思い切りのよいフレーズです。
突然のE-dur!
男声のメロディーの後、女声が合流します。
その直後、突如鳴り響くE-durの和音がとても印象的で新鮮です。
それまではヘ長調(F-dur)の進行で、なんの前触れもなかったので本当に唐突な感じ。
強烈なインパクトがありますね。
内声のブルーなアンサンブル
序盤のまとまりが終わったところ、アルトとテノールが歌う後奏的なフレーズがあります。
この部分は一瞬ブルーなサウンドで、ちょっとイカしてますよね。
暑苦しいだけじゃないのがこの曲の良さでもあります。
掃射のような和声の連打
”傷、傷、傷”の3連打。
リズムが立っているだけでなく、そこに付されている和音も面白いですね。
Am → A♭7 → Am/G
特にA♭7でガラッと色が変わります。
突然のE-dur!再び
かなりカオスな響きの”くちぶえ”ゾーンの後、またもや突然のE-dur!です。
sub.(スビト/急に)的なffで歌われ、ここもインパクト抜群。
fffまで盛り上げてフィナーレ!
曲の最後はriten.しながら強烈なクレッシェンド。
fffまでグァーっと盛り上げてフィナーレです。
『若さのイメージ』(谷川俊太郎/三善晃)
それではまとめです!
《五つの願い》より『若さのイメージ』でした。
突っ走るような疾走感に乗せて、機銃掃射のように和音が繰り出される非常にスリリングな曲でした。
テンポとリズムだけに気を取られがちですが、多彩な和音を聴き逃さないようにしましょう。
時折見せるブルーでイカしたサウンドにも注目です。
今回はここまで。お読みいただきありがとうございました!