こんな疑問に答えます。
この記事では音楽の調のイメージ、印象、色について私の持っている感覚を共有したいと思います。
合唱曲の例も紹介するのでぜひ聞いてみてください。
調のイメージは作曲家によってもそれぞれだと思いますが、「この曲・この場面ではなぜこの調を選んだのだろう？」と考えることは曲の理解や演奏に役立ちます。
また、作曲をするときにどの調を選んだらよいかの参考にもなると思います。
より詳しく知りたい方はこちらの本をご覧ください。調のイメージについてもまとめられています。
音楽の調のイメージ【調号なし】
調号なし（ハ長調／イ短調）
長調・短調の主和音ハ長調のイメージ
非常にシンプルで純朴な明るいイメージです。
色としては白。
イ短調のイメージ
素朴な感じ、薄い茶色というか、木のぬくもり的なものを感じます。
音楽の調のイメージ【シャープ系】
シャープ１つの調（ト長調／ホ短調）
ト長調のイメージ
非常に快活で元気の良いイメージです。
色で言うと明るいオレンジ色を感じます。
曲の最高音のが「G」になることが多いですが、それがやや尖った印象です。
ホ短調のイメージ
素朴な感じ、厳格さも感じます。
シャープ2つの調（二長調／ロ短調）
二長調のイメージ
輝きのある、パワフルな明るさを感じます。
色で言うと明るく、濃いオレンジ色を感じます。
結構ギラギラした感じ。
ロ短調のイメージ
重厚で格調高い短調のイメージです。
シャープ3つの調（イ長調／嬰ヘ短調）
イ長調のイメージ
温かみのある赤、暖炉の火。ぬくもりを感じます。
嬰へ短調のイメージ
やはり格調高い、臙脂（えんじ）色のイメージがあります。
シャープ4つの調（ホ長調／嬰ハ短調）
ホ長調のイメージ
どっしりとした重厚感のある調で、ワインレッドのようなシックな感じがあります。
嬰ハ短調のイメージ
やや緊張感のある、複雑さを感じる短調です。
- 『考え中…』
シャープ5つの調（ロ長調／嬰ト短調）
ロ長調のイメージ
格調高い調、きらびやかな感じ、厳かなイメージです。
色は濃く、やや暗い紅色を感じます。
嬰ト短調のイメージ
より暗さ、深みのある紅色のイメージです。
- 『考え中…。』
シャープ6つの調（嬰ヘ長調／嬰二短調）
嬰ヘ長調のイメージ
幻想的でやや異世界感のある長調です。
嬰二短調のイメージ
行き着くところまで言った感じ、熟成された深い色合いを感じます。
- 『考え中…。』
シャープ7つの調（嬰ハ長調／嬰イ短調）
嬰ハ長調のイメージ
ここまで来るとあまりイメージがありません。
嬰イ短調のイメージ
長調と同じくです。
音楽の調のイメージ【フラット系】
フラット1つの調（ヘ長調／二短調）
ヘ長調のイメージ
純粋で明るい、ピュアな感じ、柔らかさ素直さ。
薄い黄色、レモン色のようなイメージです。
二短調のイメージ
土の匂い、懐かしさを感じる調です。
フラット2つの調（変ロ長調／ト短調）
変ロ長調のイメージ
空色、爽やかな明るさ。伸びやかさを感じます。
ト短調のイメージ
クール・冷静な短調のイメージ。
フラット3つの調（変ホ長調／ハ短調）
変ホ長調のイメージ
安定感のある、しっとりした、質の高い（密度の高い）、長調。
水色～青色を感じます。
ハ短調のイメージ
シンプルな短調で暗い。堂々とした短調。
フラット4つの調（変イ長調／ヘ短調）
変イ長調のイメージ
明るい調だが、夜、静寂のイメージ、平静。
ヘ短調のイメージ
暗く、闇深い印象です。深い紫色。
フラット5つの調（変ニ長調／変ロ短調）
変ニ長調のイメージ
複雑さ、神秘的な美しさを感じる調です。
曲によってはエメラルドグリーンのような輝き。全体的に深い緑っぽい印象があります。
変ロ短調のイメージ
深く、複雑な悲しみを持った調。
フラット6つの調（変ト長調／変ホ短調）
変ト長調のイメージ
やや異世界、浮遊感のある長調。
変ホ短調のイメージ
手の届かない、遠い場所にある感情を感じます。
フラット7つの調（変ハ長調／変イ短調）
変ハ長調のイメージ
ここまで来るとあまりイメージがありません。
変イ短調のイメージ
長調と同じくです。
まとめ：調のイメージ一覧
調号なしの調のイメージ
| 長調のイメージ | 調号 | 短調のイメージ |
| シンプル、純白 |  | 素朴、薄い茶色 |
シャープ系の調のイメージ
| 長調のイメージ | 調号 | 短調のイメージ |
| 快活、元気、明るいオレンジ色 |  | やや厳格な印象 |
| 輝きのある長調、濃いオレンジ色 |  | 重厚で格調高い |
| 暖炉の温かみ、赤さ |  | 格調高い、臙脂色 |
| 重厚感のある、ワインレッド |  | 緊張感のある、複雑さを感じる短調 |
| 格調高い調、きらびやかな感じ、厳かなイメージ |  | 色は濃く、やや暗い紅色 |
| 幻想的でやや異世界感 | | 行き着くところまで言った感じ、熟成された深い色合い |
| ？ |  | ？ |
フラット系の調のイメージ
| 長調のイメージ | 調号 | 短調のイメージ |
| 純粋で明るい、ピュアな感じ、柔らかさ素直さ、レモン色 |  | 土の匂い、懐かしさを感じる |
| 空色、爽やかな明るさ、伸びやかさ |  | クール、冷静な |
| 安定感のある、しっとりした、質の高い、青色 |  | シンプルな短調で暗い。堂々とした |
| 明るい調だが、夜、静寂のイメージ、平静 |  | 暗く、闇深い印象。深い紫色 |
| 複雑さ、神秘的な美しさ、エメラルドグリーンのような輝き、全体的に深い緑 |  | 深く、複雑な悲しみ |
| やや異世界、浮遊感 |  | 手の届かない、遠い場所にある感情 |
| ？ |  | ？ |
今回の記事はあくまで私の主観でまとめたものですので、正解というものではありません。
より一般的なイメージについてはこちらの本をご参照いただければと思います。
その他、楽譜の読み方については【まとめ】音楽の調・調性を詳しく解説｜基礎～応用まで分かる記事をご覧ください。
