Twitterで一日1曲合唱曲を紹介するハッシュタグ、「#えすた本日の一曲」をやっています。
この記事ではその中からイチオシの演奏を選んで紹介します。
今回は2月分。それではどうぞ!
- 浅き春に寄せて(詩:立原道造/曲:信長貴富)
- さびしいと思ってしまう・やさしさは愛じゃない(詩:谷川俊太郎/曲:三善晃)
- たましいのスケジュール(詩:覚和歌子/曲:横山潤子)
- きみ(詩:谷川俊太郎/曲:鈴木輝昭)
- かっぱ(詩:谷川俊太郎/曲:新実徳英)
もくじ
浅き春に寄せて(詩:立原道造/曲:信長貴富)by 信州大学混声合唱団さん
https://twitter.com/esuta_chorus/status/1356204767299555335?s=20
無伴奏混声合唱曲集《四つのソネット》より。
陰鬱さをはらんだヴォカリーズから曲は始まります。
メロディーはパルランド的に、淡々と語るように進みます。
一方で和音を構成するヴォカリーズが主人公の心情を豊かに描写します。
声が素晴らしく、大変充実したサウンドです。
さびしいと思ってしまう・やさしさは愛じゃない(詩:谷川俊太郎/曲三善晃)by THE GOUGE
https://twitter.com/esuta_chorus/status/1358010819707949056?s=20
コンクールの音源ということで、2曲セットです。
相当ハイクオリティの演奏。
詩句の一つ一つ、ハーモニーの一つ一つに対して、明確な意図と練習の積み重ねを感じます。
私は『さびしいと思ってしまう』のねっとりとした暗さが特に好きです。
たましいのスケジュール(詩:覚和歌子/曲:横山潤子 )by 東京外国語大学混声合唱団コール・ソレイユさん
https://twitter.com/esuta_chorus/status/1359823681971646464?s=20
ピアノの響き、ヴォカリーズの和音がとても良いです。
幻想的な、ほの暗いの海の雰囲気が目に浮かぶようですね。
中間部のいわばサビ的な部分がこの曲、あるいは組曲《たましいのスケジュール》全体を通じたメッセージとなっています。
この曲の詩をときどき思い出しては、じーんと感じ入るのでした。
きみ(詩:谷川俊太郎/曲:鈴木輝昭)by 札幌市立北野台中学校さん
https://twitter.com/esuta_chorus/status/1362011443374157825?s=20
中学生とは思えない大人びた発声、かつ日本語の処理が素晴らしく、以前から何度も聞いている曲です。
中盤が特に聞きどころで、熱にうなされながら見る夢、それがリアルに目の前に迫ります。
歌詩がショッキングなのでしばしばネタ曲扱いをされている気もしますが、個人的には名曲だと思います。
かっぱ(詩:谷川俊太郎/曲:新実徳英)by 関西学院グリークラブさん
https://twitter.com/esuta_chorus/status/1363084026928533508?s=20
非常に中毒性の高い曲&演奏。
ツイートにもありますが、この不協和音のハーモニーが何とも言えずクセになります。
そしてめちゃくちゃ鳴るハミングからの「オオー!!!」ですね。
この部分だけでもリピートしたくなります。
【2021年02月】「#えすた本日の一曲」
今月は以上になります。
ご覧いただきありがとうございました。