信長貴富

混声合唱とピアノのための《初心のうた》【信長貴富】を紹介・解説!

「《初心のうた》ってどんな曲?」

と言う方に向けて紹介いたします!

《初心のうた》の概要

組曲のタイトルにもなっている第1曲の『初心のうた』は、もともと混声三部合唱の作品です。雑誌『教育音楽[中学・高校版]』(音楽之友社)のために書かれました。

それをエオリアン・コールの委嘱のもと混声四部合唱にし、他の4曲を加えて完成したのが《初心のうた》です。

この組曲に収められている『とむらいのあとは』は全日本合唱コンクールの課題曲にもなったことがあります。

作曲家・信長貴富が世に広く知られていくきっかけとなった作品なのではないか、と私は思っています。

《初心のうた》の概要
  • 作詩者:木島始
  • 初演:エオリアン・コール(2002年6月)
  • 全曲の演奏時間:約20分
  • 編成:ピアノ付き、無伴奏
  • 難易度:初~中級
  • レパートリー:合唱祭、演奏会などに

《初心のうた》の収録曲

全5曲。3曲目『とむらいのあとは』のみが無伴奏、その他の作品はピアノパートがつきます。

《初心のうた》の収録曲
  1. 『初心のうた』
  2. 『自由さのため』
  3. 『とむらいのあとは』
  4. 『でなおすうた』
  5. 『泉のうた』

《初心のうた》の特徴

旋律が明快に示されており、決して難解な作品ではありません。

しかしテキストとして使われている木島始の詩には、社会に対する非常に厳しい、鋭い視線が感じられます。

当然音楽もそれに応じたものとなっっており、ずっしりと歌いごたえのある作品となっています。