こんな疑問に答えます。
「ボイトレを受けてはいるものの今一つ効果が得られない…」そんな思いを持っている人は多いと思います。
せっかくボイトレを受けているのに無駄にしてしまっている人は多いです。原因は次の3つ。当てはまらないかチェックしてみてください。
- 「こんなふうに歌いたい!」がない
- 自主練不足
- トレーナーとの相性が良くない
この記事ではこれら3つについてもう少し深掘りし、対処法も紹介したいと思います。
「これからボイトレ受けてみたいけど意味あるのかな…」という人の参考にもなると思います。
この記事の内容を実践することでボイトレの効果をさらに高められます。
もくじ
ボイトレを無駄にする原因1. 「こんなふうに歌いたい!」がない
「こうなりたい!」というビジョンがないと効果が半減
ボイトレを通して将来的に「こうなりたい!」というビジョンがないと効果は半減してしまいます。
これがない状態というのは、目的地が分からないのにやみくもに走り回っているのと同じ。
将来自分がなりたい姿というのがあってはじめて、そこに至るまでの課題やそれを乗り越えるのに必要な練習法が分かってきます。
課題は具体化・細分化したほうが良い
ボイトレに限らず、いろいろなスポーツや勉強でもそうなのですが、目標を明確にしておくことは非常に大切です。
できるだけ具体的に将来の自分をイメージしましょう。
[目標の例]
- こんな声が出したい
- この曲を上手く歌いたい
- もっと高い声を出したい
- 声量をアップさせたい
などなど…
目標を立てるコツはできるだけ細かくする(細分化する)こと。
例えば「高い声を出したい」だけでなく、「半年後にはこの音が出せる」「1年後にはこの音が出せる」などのようにすると良いと思います。
小さなステップを踏むことで自信にもなりますし、どれくらい自分が上手くなったかが目に見えやすくなります。
100%トレーナー頼りだと失敗する
ボイストレーナーはもちろん頼りになる存在ですが、丸投げしてしまうと上達は望めません。
「とりあえずボイトレに行ったら改善点を指摘してもらえる」と思っていたらそれはNGです。
そうではなく「こうなりたい!」「ここで困っている」というように自分の課題を積極的にぶつけるようにしましょう。
そうしたほうがトレーナーの立場からしてもレッスンがしやすいですし、質も高まります。
また、自分自身どんなことに気を付けたら良いのかが明確になり集中力が高まると思います。
「こんなふうに歌いたい!」を見つけるには
「そう言われても、なんとなく上手くなりたいと思うだけで具体的な目標が分かりません」という方もいると思います。
そんなときにおすすめの方法が、そもそも上手くなりたいと思ったきっかけを洗い出すことです。
「誰しもボイトレを受けてみようかな…」と思ったきっかけがあると思います。
例えば「歌い手の○○さんにあこがれて…」というなら、その歌声が大きな目標となります。
さらに○○さんの声のどんなところに魅力を感じたのか、それを細かく自分で言葉にしてみましょう。
それが先ほど言った細分化された目標になります。
ボイトレを無駄にする原因2. 自主練不足
ボイトレを受けただけでは上達しにくい
ボイトレを受けるだけでは上達しません。
なぜなら歌の上達にははっきり言って時間が掛かるからです。
ボイトレのレッスンというのは通常30分~1時間程度。これだけでは練習量が絶対的に不足してしまうんですね。
本気で上達したいななら、それ以上の時間をかけて自主練することが必要です。
自主練でやるべきこと
- ボイトレのレッスン内容の復習
- 自分の課題の明確化
- 歌いこみ(定着のための練習)
これらのことを自主練で取り組むと良いと思います。
ボイトレのレッスン内容の復習
ボイトレのレッスンではさまざまなアドバイスを受けると思いますが、その場では消化しきれないことも多いと思います。
そこで自主練にて復習・練習することが必要になります。
自分の課題の明確化
自主練で自分の声に向き合うことで、乗り越えるべき課題を明確にすることができます。
課題が明確だとレッスンの効果を高められるというのは先ほど説明した通り。
「ここが上手くいかないな…」というポイントを自分なりに言葉にしておき、これもメモしておくと次回のレッスンで役立つはずです。
歌いこみ(定着のための反復練習)
上達するにはシンプルに練習量も必要です。
1度できるようになっても、しばらくするとすぐに元に戻ってしまいます。
習ったことを自分の体にしみ込ませるためにしっかり反復練習を行いましょう。
野球における素振り、バスケにおけるシュート練習と同じですね。
当然間違ったやり方で繰り返して、変な癖がついてしまっては元も子もないので、定期的にレッスンに通ってフィードバックをもらうと良いと思います。
自主練では録音も有効
自主練では自分の声を録音して聞いてみることも有効です。
歌っているときに自分が聞いている声と、周りに響いている声はかなり違います。
よくある勘違いが「自分では上手く歌えているつもり、でも実際は…」というパターン。
録音してみると「思ってたよりかなり微妙だな…」ということはほぼ確実に起こります。
自分の声を聞くのは結構精神的にキツイのですが、そうやって自分の声と向き合うことで新たな課題の発見につながります。
自主練によってトレーナーの力量を引き出す
「自主練で上手くなれるならボイトレいらないんじゃね?」という意見もあると思いますが、これには反対です。
むしろ自主練をしっかり行うことでトレーナーの本来の力量を引き出し、よりハイレベルなレッスンを受けることに繋がると私は思っています。
イメージとしては次のような感じ。
- 自分がレベル1の状態で受ける→レベル2~3のレッスンをしてくれる
- 自主練によってレベル5になってから受ける→レベル6~7のレッスンをしてくれる
ボイストレーナーは教えるプロ。レッスンを受ける人の力量に応じて最適な内容にしてくれます。
ゲームに例えると、自分がレベルアップすることで新たなダンジョンが解放されるようなイメージです。
しっかり自主練していないと毎回同じような所で引っ掛かり、前回と同じ内容のレッスンになってしまうこともあります。それはもったいないですよね。
自主練によってアドバイスをしっかり消化しておけば、次回のレッスンではさらにハイレベルなレッスンを受けることができるようになる、ということです。
ボイトレ教室を選ぶときは自主練部屋が使えるところを選ぶ
以上の理由から自主練は上達するためにマストです。
ボイトレスクールには空き教室を自主練部屋として使えるところも多いので、選ぶときは重視した方が良いと思います。
ボイトレを無駄にする原因3. トレーナーとの相性が良くない
相性は試してみないと分からない
トレーナーとの相性はボイトレの成否を分ける非常に重要なファクターです。
…なのですが、これに関しては自分の努力ではどうしようもない面もあり、割と運に左右されてしまいます。
実際に試してみないと分からないんですね。
相性のミスマッチというリスクを減らすにはトレーナーを毎回の変えられる教室を選ぶことが必要です。
トレーナーを選ぶときのチェック事項
トレーナーを選ぶときは以下の点を必ずチェックしておきましょう。
- フィーリング【最重要】
- 得意ジャンル
- 自分の目指す歌声とマッチしているか
フィーリング【最重要】
曖昧で申し訳ありませんが、最重要です。
- 教えるときの言葉遣い
- 雰囲気
- レッスンの分かりやすさ
具体的にはこのあたりかと思います。
得意ジャンル
トレーナーによって得意ジャンルが異なります。
- ポップス
- ミュージカル
- クラシック的な声楽
自分がどんな音楽を目指すかによってトレーナーを選びましょう。
トレーナーの得意ジャンルは経歴(どんな学校で学んできたか、どんな活動をしてきているか)を見てみると参考になります。
例えばバンドで活動していた経験あり、ということならポップスが得意な可能性もありますし、音楽大学の声楽コース出身ならクラシック系が得意かも…など推測できます。
自分の目指す歌声とマッチしているか
自分の目指すイメージがある程度固まっていると、トレーナーとの相性を判断する軸として使えます。
「あ、この人の歌い方で歌えるようになりたい!」となったらチャンスで、体の使い方とかをそっくりそのまま真似すれば近づいていけますよね。
※ただし、自分が本来持っている声の特性との相性もありますので、その点は注意です。
相性を見極めるコツ
相性を見極めるコツは「どんなふうに歌えるようになりたいか?」という自分の課題をぶつけてみること。
それに対するレスポンスである程度相性が把握できると思います。
そこで受けたアドバイスがしっくりくる場合は相性が良い可能性が高いと分かりますよね。
トレーナーの変更ができるかどうかは非常に大切
相性を試してみて「別の人に教わりたいな…」と思ったときにトレーナーが変更できるかどうかは非常に重要です。
ボイトレ教室を選ぶときの基準にしてみてください。
まとめ:ボイトレの効果が引き出せていないのは自分に原因があるかも
まとめです。
まずは自分自身が改善できることがないか確認してみましょう。惰性でボイトレに通ってしまうのはもったいないのでぜひ自分自身を振り返ってみてください。
- 「こんなふうに歌いたい!」がない
- 自主練不足
特に自主練は上達していく上で非常に大切です。
トレーナーとの相性の問題もポイントでした。
ボイトレを選ぶ際にはトレーナーの得意ジャンルをチェックしたり、いろいろなトレーナーによるレッスンを試してみてください。
上達をお祈りしております!