信長貴富

【混声四部】『きみ歌えよ』練習のポイントまとめ

『きみ歌えよ』の歌い方のポイントをまとめました。

基本的には私の合唱団のメンバー向けの内容となっていますが、もしも他の団の方がこのページを見つけてくださった場合にも、参考にしていただけるかと思います。

『混声合唱とピアノのための新しい歌[改訂版]』(作曲:信長貴富/カワイ出版)を参考に、本文中で歌詩などを引用する場合には「””」で示しています。

練習番号

練習番号を以下のようにつけました。

練習番号
  • 【A-1】…5小節~ “きみ”
  • 【A-2】…13小節~ “きみ”
  • 【B-1】…21小節~ “あの”
  • 【B-2】…25小節~ “うたえば”
  • 【B-3】…29小節~ “うその”
  • 【C-1】…35小節~ “きみ”
  • 【C-2】…43小節~ “きみ”
  • 【D-1】…51小節~ “バカ”
  • 【D-2】…55小節~ “うたえば”
  • 【D-3】…59小節~ “ベートーヴェン”
  • 【E】…61小節~ (間奏)
  • 【F】…70小節~ “きみ”
  • 【G-1】…78小節~ “こわれた”
  • 【G-2】…82小節~ “だれかが”
  • 【H】…89小節~ “U”

練習番号ごとのポイント

全体

はずむようなポップ・ジャジーなノリで。

4分音符、2分音符など長い音符でも、3連符を感じておく。

【A-1】…5小節~ “きみ”

男声の歌い出しで、聞いている人からすると注目ポイント。

み”のkは欲しいが、きつくならないよう。強さよりも長さを意識して入れる。

“きみ うた“のG音三連発は低くならないように。高め意識で。

5,7小節の”うたよ”はe母音の喉の天井高く。

なしい”、”らい”の言葉大事に。

【A-2】…13小節~ “きみ”

アルト&男声のユニゾンです。mpですが、割としっかりめに。特にアルトしっかりめに。

ソプラノはスラーのフレーズ感を意識して。

【B-1】…21小節~ “あの”

mfでワンランクアップ! 感が出ると良いです。

22,24小節などのアルト・ベースの動きは主張して。

【B-2】…25小節~ “うたえば”

メロディーのパートは、3回目の”うたえば”をより歌いに行く感じ。

【B-3】に入る直前、ピアノパートの動きを聴いて次に入る。

【B-3】…29小節~ “うその”

【A】【B】の山場になることを意識。

そ”のウ母音は響きを載せて。潰れるとイっぽくなる。

“でてこない”はそろったユニゾンで。

【C-1】…35小節~ “きみ”

基本的には【A】と同じように。

み”のk子音は丁寧に。

ずれる男声パートは小気味よいタイミングで。

39小節の男声”うれし”は大きくなりそうなので、少し抑えめに。主役は女声。

【C-2】…43小節~ “きみ”

ずれるテナーは、さっきよりもパート数が減るので、大きめに歌う。

47小節4拍目は、ソプラノとテナーのタテを意識して。

49~50小節はハーモニー大事。テノールが高く上がるとき、大きくなってもよいがソプラノの動きに寄り添わせて。

【D-1】…51小節~ “バカ”

男声カッコよく歌う。

男声→ソプラノ→アルトの”カ”三連発の入りを強調。タイミングよく。

【D-2】…55小節~ “うたえば”

主役アルト。

テノールは高くて難しい。ファルセット気味でも全然OK。頑張りすぎると逆にメロディーの絡みがごちゃつきそう。スマートに。

たえば”の入りの響きを意識して、掛け合いを小気味よく。

【D-3】…59小節~ “ベートーヴェン”

もだち“では、”と”は言葉の頭なので少し子音があるとくっきりする。

“さ”は詩のニュアンスを出すのに大事な間投助詞。ここに雰囲気が詰まっている。

ロングトーンに入ったときのピアノパートのコード(Dm)の切なさも感じて。

【E】…61小節~ (間奏)

【F】前、rit.していって次のテンポへ。

【F】…70小節~ “きみ”

パートソロ丁寧に。

メロディーの受け渡しも意識。

74~75小節のクレッシェンドは息遣い。急がないように注意。

その後accel.あります。

【G-1】…78小節~ “こわれた”

“こわれた”~”だきしめて”までクライマックスをつくる。

81小節のハーモニー(D)。

ページ変わるところはピアノパート聴いて、”だれかがいつか”に入る。

【G-2】…82小節~ “だれかが”

86小節のpiu forteでもう一度山を作る。

86~87小節にかけて、”いつか”のハーモニー、ソプラノのロングトーン(D音)、ピアノパートのコードの余韻を感じてから次に入る。

“みみすます”はriten.で、ゆっくりになります。大事な言葉。

【H】…89小節~ “U”

“U”のスラーと”ルルル”の表情の違い。

Meno mossoはオルゴールみたいなイメージ(を僕はしています)。