音取り・譜読み

【基礎から理解】音楽の調の完全解説|分かりやすい見分け方・覚え方

調の完全解説
男の子
男の子
調ってなんだか難しいしよく分からないな。意味とか覚え方を教えてください。
女の子
女の子
耳コピがしたいんですけど、調はどうやって見分けたら良いですか?
えすた@指揮者
えすた@指揮者
基礎的な部分から分かりやすく解説します。

調の考え方は楽典の中でも分かりにくく、つまずいてしまう人も多い部分です。

この記事では「そもそも調とは?」「何のためにあるの?」と言う部分から丁寧に説明しました。

その他に、

  • 覚えるための語呂合わせ
  • 耳コピをしたときに調を決める手順

も解説しています。

この記事を読んで調についてマスターしましょう!

【基礎知識】調=「スタート地点+階段」

男の子
男の子
「ハ長調」とか色々あるのは知ってるんですけど…。そもそも調って何ですか?

という方に向けて基礎から説明したいと思います。

このトピックを読めば調(調性)の根本から理解できます。

例題:ドレミファソラシドを作るには?

まず始めに例題をやってみましょう。

内容を読み進める上で理解の助けになるはずです。

こちらの楽譜を弾いてみてください。

ハ長調のドレミファソラシドミファソラシド普通の「ドレミファソラシド」


「ドレミファソラシド」ですね。

次はこちらの楽譜をどうぞ。

ソラシドレミファソ「ドレミファソラシド」に似てるけどちょっと違う。

「ドレミファソラシド」に近い感じですが、「?」をつけたところに違和感があると思います。

こちらはどうでしょう。

ト長調のドレミファソラシド「ドレミファソラシド」っぽく聞こえる。

「ドレミファソラシド」に聞こえたのではないでしょうか。

これはつまり、「ファ」にシャープをつけることで、「ソ」の音から「ドレミファソラシド」の階段がスタートできるということです。

このとき、「ファ」には常にシャープをつけておきたいのでこのように書きます。

ト長調のドレミファソラシド(調号)「ソ」から始めた「ドレミファソラシド」

このような記号を調号と言います。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
これがト音記号の近くにシャープやフラットをつける理由です。
  • ト音記号やヘ音記号の近くにつけるシャープ・フラットのことを調号と言う
  • 調号を使うと「ド」以外の音から「ドレミファソラシド」をスタートできる
えすた@指揮者
えすた@指揮者
調号はト音記号だけでなくヘ音記号にもつきます。

【参考】【図解】ヘ音記号の読み方を分かりやすく解説|コツをつかめば簡単!

調はスタート地点+階段を決める

先の例のように「スタート地点」と「音の階段」を決めるのが調の考え方です。

それぞれ呼び名がついています。

  • 「スタート地点」…主音(しゅおん)
  • 「音の階段」…音階(おんかい)

言い換えれば、調を決めるということは「どこから始めて、どのように音を並べるのかを決める」ということになります。

調を表すためにつけられるのが先ほど出てきた調号です。

先ほどの例では「ファ」にあらかじめシャープをつけることで「ソから始まる音階」を指定することができたという訳です。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
音階には種類があります。次はそれを見てみましょう。

音階には「長」と「短」がある

「ドレミファソラシド」という音階を聞くと明るい印象を受けると思います。

ハ長調のドレミファソラシドミファソラシド「ドレミファソラシド」…明るい音階

反対に暗い音階もあります。聞いてみましょう。

イ短調のラシドレミファソラ「ラシドレミファソラ」…暗い音階

明るい音階、暗い音階にはそれぞれ名前がついています。

  • 長音階=明るい音階(ドレミファソラシド)
  • 短音階=暗い音階(ラシドレミファソラ)

これらの2種類の音階を覚えましょう。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
短音階は「ラシドレミファソラ」になります。

明るい音階と同じように、短音階(暗い音階)も別の音からスタートさせることができます。

ホ短調のラシドレミファソラ「ミ」から始めた「ラシドレミファソラ」

えすた@指揮者
えすた@指揮者
スタート地点を変えるときには調号を使います。

興味がある人向けの内容です。

実は短音階には次の3つがあります。

  • 自然短音階
  • 和声短音階
  • 旋律短音階

また、長音階・短音階以外にも教会旋法民族的な音階(日本の音階など)も存在します。

ここまでの例で扱ったのは自然短音階です。

調の名前のつけ方

例えば「ハ長調」のような言い方を聞いたことがあると思います。これが調の呼び方です。

この名前の意味するところは何でしょうか。分解して考えます。

まず「ハ」と言うのは「ドレミファソラシ」のうちの「ド」の音のことです。

これはつまり、「ド」が主音、スタート地点だよと言うことです。

次に「長」は長音階のこと。明るい音階のことでしたね。

まとめるとこうなります。

  • ハ長調…ハ音(=ド)スタートの明るい音階

このことから、この楽譜の調はハ長調だったということが分かりました。

ハ長調のドレミファソラシドミファソラシド「ハ長調」=「ド」から始まる明るい音階
えすた@指揮者
えすた@指揮者
調の名前は主音と音階を表します。

「ハ」は日本語です。「ハニホヘトイロ」というのを聞いたことがあると思います。

一方で普段よく使う「ドレミファソラシ」はイタリア語です。

日本語とイタリア語(その他)の変換表をまとめておきます。

調の名前をつけるときには必要です。

イタリア語ドレミファソラシド
日本語ハニホヘトイロハ
ドイツ語CDEFGAHC
英語CDEFGABC
えすた@指揮者
えすた@指揮者
上級者になるとドイツ語を良く使うようになります。

ここまで4種類の調を見たり聞いたりしてきました。

  1. 「ド」スタートの明るい音階
  2. 「ソ」スタートの明るい音階
  3. 「ラ」スタートの暗い音階
  4. 「ミ」スタートの暗い音階

慣れるためにそれぞれ名前を付けてみましょう。

1.「ド」スタートの明るい音階

ハ長調のドレミファソラシドミファソラシド

先ほど見たように「ハ長調」です。

ハ音(=ド)から始まる長音階です。

2.「ソ」スタートの明るい音階

ト長調のドレミファソラシド(調号)

これは「ソ」からはじまる明るい音階です。

日本語とイタリア語の対応表と見ると、

  • 「ソ(イタリア語)」=「ト(日本語)」

なので「ト長調」となります。

3.「ラ」スタートの暗い音階

イ短調のラシドレミファソラ

スタートの音は「ラ(イタリア語)」=「イ(日本語)」。暗い音階は短音階と言うのでした。

まとめると「イ短調」となります。

4.「ミ」スタートの暗い音階

ホ短調のラシドレミファソラ

「ミ(イタリア語)」=「ホ(日本語)」なので「ホ短調」となります。

一つの調号で長調・短調の両方が表せる

先の問題に取り組むと気づくことがあると思います。

  • ハ長調/イ短調→♯・♭なし
  • ト長調/ホ短調→♯が1個

つまり、1種類の調号で長調・短調の両方が表せるということです。

シャープがついたら長調、フラットがついたら短調と思っている人も多いですが、それは誤解です。

シャープでも短調(先ほどの例、ホ短調)のこともありますし、フラットでも長調のことがあります。

【基礎知識】ここまでのまとめ

ここまでの内容をいったんまとめておきましょう。

  • 調は「スタート地点(主音)」+「音の階段(音階)」を決める
  • 明るい「長音階」・暗い「短音階」
  • 「ドレミファソラシ(イタリア語)」=「ハニホヘトイロ(日本語)」
  • 一つの調号で長調・短調の両方が表せる

さて、ここまで問題ではスタート地点(=主音)が分かりやすいように並べていましたが、実際の曲ではそうなっていません。

主音・音階をどうやって見分けるかは次のトピックで解説します。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
見分け方を学びましょう!

【楽譜から判定】音楽の調の見分け方

ここからは色々な調をどのように見分けるかという話に移ります。

方法を2つ紹介します。

  1. 語呂合わせを使う
  2. 階名で考える

初心者の方には「1.語呂合わせを使う」のほうが分かりやすいのでおすすめです。

このトピックの最後に「耳で聞かずに長調・短調を判断する方法」を解説しています。やや難しいですがチャレンジしてみてください。

見分け方1.語呂合わせを使う

まずは語呂合わせを使う方法を紹介します。

流れは次の通りです。

  1. 語呂で長調の主音を見つける
  2. 耳で長調か短調を判断する→長調ならOK
  3. 短調の場合:3度下の音が主音
えすた@指揮者
えすた@指揮者
具体例を使って詳しく説明します。

ステップ1.語呂で長調の主音を見つける

こちらの例を見てみましょう。

♯2個の調
ロ短調の例題

調号を見ただけでは長調なのか短調なのかは判断できません。

そこでまずは長調であると仮定して話を進めます。

使う語呂合わせがこちら。

  • トニイホロヘ

これを使うことによって長調の場合の主音が一瞬で分かります。

シャープの数123456
フラットの数654321
長調の主音

シャープ・フラットの数を数えます。今回はシャープが2つです。

なのでこの表から主音は「ニ」と分かります。

ただし、あくまで長調と仮定した場合であることに注意してください。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
シャープ・フラットは最大7つまでつく可能性がありますが、ほとんど登場しないので気にしなくても大丈夫です。

ステップ2.耳で長調か短調を判断する

次に長調か短調かを判断します。

メロディーやハーモニーを聞いて明るければ長調、暗ければ短調です。

もし長調であれば、主音=「二」であることが分かっていますよね。なのでその場合の答えは「ニ長調」となります。

では実際に聞いてみましょう。

今回はと言うと…、暗いメロディーに聞こえます。これは短調ですね。

短調の場合はもう1ステップ必要になります。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
聞いてみて長調なら「ニ長調」で決定です。暗い印象を受けたらもう一工夫必要です。

ステップ3.短調の場合:3度下の音が主音

今回の例題は短調であることが分かりました。

この場合、長調の主音の3度下が短調の主音となります。

男の子
男の子
3度ってなんですか?

と言う疑問にお答えます。

一つ飛ばしが3度

3度というのは五線譜上で一つ音を飛ばした音になります。

  • 音符が線の上にある → 一つ下の線が3度下
  • 音符が線の間にある → 一つ下の間が3度下

3度と言う言葉は覚えなくても大丈夫です。「短調なら下に一つ飛ばした音」と覚えましょう。

イタリア語
日本語
(短調の主音)

(長調の主音)

こうなるので「二」の3度下の音は「ロ」です。

よって先ほどの譜例は「ロ」が主音の「短調」なので「ロ短調」となります。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
これで調が見分けられました!

ちなみに、語呂合わせの短調バージョンを作るとこうなります。

  • ホロヘハトニ

今回はシャープが2つなので主音が「ロ」と分かりますね。

ですがあまり語呂が良くなく、覚えにくいので私は使いません。

慣れれば「長調の主音の3度下」を使う方が早く見分けられます。

せっかくなのでもう少し深堀りしておきましょう。楽譜を再掲します。

♯2個の調
ロ短調の例題

この調の主音は「ロ」でしたが、それはつまり「シ」の音ですよね。

このメロディーの最後の音を見ると「シ」の音になっています。

このように曲の終わりの音は主音であることが多いので、このことを使って調を見分けることも可能です。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
調を見分けるときの手掛かりになります。

一つの調号で長調・短調の両方が表されることは繰り返し説明してきました。

このような長調・短調の関係を互いに平行調と呼びます。

  • ハ長調⇔イ短調(♯♭0個)
  • ト長調⇔ホ短調(♯1個)
  • 二長調⇔ロ短調(♯2個)
  • などなど…

先ほどの調の判定方法では、平行調の主音は互いに3度ずれていることを使っています。

【語呂合わせ】練習問題(♭1個の調)

語呂合わせを使って練習問題を解いてみましょう。

♭1個の調
ニ短調の例題

手順を振り返ります。

  1. 語呂で長調の主音を見つける
  2. 耳で長調か短調を判断する→長調ならOK
  3. 短調の場合:3度下の音が主音

まずは長調であると仮定して主音を探します。今回はフラットが1つです。

シャープの数123456
フラットの数654321
長調の主音
えすた@指揮者
えすた@指揮者
フラットの場合はトニイホロヘを逆から読みます。

これで長調ならば「ヘ長調」だと分かります。

続いて長調・短調を判断します。聞いてみましょう。

暗い感じがしますので短調です。

最後に、長調の3度下を考えます。

イタリア語ファ
日本語
(短調の主音)

(長調の主音)

というわけで今回の練習問題は「ニ短調」であることが分かりました。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
曲の最後の音も「二」=「レ」の音になっていますね。このことから見分けることも可能です。

見分け方2.階名で考える

もう一つの方法を紹介します。こちらは「階名」の考え方にある程度慣れている方向けの方法です。

  1. 耳で長調か短調を判断する
  2. シャープ系なら「シ」、フラット系なら「ファ」を見つける
  3. 長調なら「ド」、短調なら「ラ」が主音

こちらの例題を考えてみましょう。

♭3個の調
変ホ長調の例題

ステップ1.耳で長調か短調を判断する

まずはメロディーを聞いて長調か短調かを判断します。

明るい感じなので長調と判断できます。

ステップ2.シャープ系なら「シ」、フラット系なら「ファ」を見つける

ここが階名で考えるで考える場合のポイントです。こうなります。

  • シャープ系の調 → 右端の♯が「シ(階名)」
  • フラット系の調 → 右端の♭が「ファ(階名)」

えすた@指揮者
えすた@指揮者
シャープの「」、ラットの「ファ」と覚えましょう。
右端の♭が「ファ」

今回の場合ですと、右端のフラットは「ラ」についていますので「♭ラ」=「ファ(階名)」になります。

ステップ3.長調なら「ド」、短調なら「ラ」が主音

今回は長調でした。「ド(階名)」を探します。「ドレミファソラシド」のスタート地点です。

対応表を作ると分かりやすいです。

階名
(♭3個)
ファ
音名♭ミファ♭ラ♭シ

このことから主音は「♭ミ」であることが分かります。

なので今回の問題の調は「変ホ長調」となります。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
「♭ミ」を日本語で言うと「変ホ」です。「変(へん)」がつきます。

【階名で考える】練習問題(♯4個の調)

練習問題をやってみましょう。

♯4個の練習
嬰ハ短調の例題

手順を確認しておきます。

  1. 耳で長調か短調を判断する
  2. シャープ系なら「シ」、フラット系なら「ファ」を見つける
  3. 長調なら「ド」、短調なら「ラ」が主音

まずは曲を聞いてみて長調 or 短調を判断しましょう。

暗い印象ですね。短調です。

次のステップです。今回はシャープ系の調ですので「シ」の音を見つけます。

右端の♯が「シ」

今回は、右端のシャープが「レ」についていますので、「♯レ」=「シ(階名)」となります。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
ャープの「」でした。

最後に今回は短調だったので、「ラ(階名)」を探します。「ラシドレミファソラ」のスタート地点です。

対応表を作っています。慣れれば無しでもOKです。

階名
(♯4個)
ファ
音名♯ド♯レ♯ファ♯ソ

ここから主音は「♯ド」であることが分かります。

答えは「嬰ハ短調」となります。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
「♯ド」を日本語で言うと「嬰ハ」。「嬰(えい)」がつきます。

【やや難】耳で聞かずに長調・短調を判断する方法

女の子
女の子
耳で聞かずに楽譜の情報だけで長調・短調を見分けられないの?

という疑問にもお答えします。

もう少し知識がある人向けになります。次の3つの方法を解説します。

  1. メロディーの終わりの音で判断
  2. 終わりの和音(の根音)で判断
  3. 導音で判断

方法1.メロディーの終わりの音で判断

メロディーの終わりは主音となっていることが多いので、これを利用します。

以前やった問題に再挑戦してみましょう。

♭1個の調
ニ短調の例題

フラットが1つの調ですので、語呂合わせ「トニイホロヘ」よりこの2つのどちらかとなります。

  • ヘ長調
  • ニ短調(ヘ長調の3度下)

ここでメロディーの最後の音を見ますと、「レ」=「二」の音ですね。

「二」が主音であると考えると「ニ短調」と分かります。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
メロディーの終わりの音が主音ではないこともあるので注意が必要です。

方法2.終わりの和音(の根音)で判断

和音を伴っているときに使える方法です。

先ほどのメロディーに和音がついていた場合を考えましょう。

例題(和音あり)
ニ短調の例題(和音あり)

最後の和音に注目します。「レ・ファ・ラ」となっていますね。これはコードネームで言えばDm(ディー・マイナー)、短調の和音です。

短調の和音で終わっているので曲の調も短調と分かります。

また、メロディーの場合と違い最後の和音の根音はほぼ必ず主音になります。今回は「レ」=「二」ですね。

以上から「ニ短調」であると判断できます。

男の子
男の子
「根音」って何ですか?
えすた@指揮者
えすた@指揮者
和音の一番下の音と考えればOKです。

方法3.導音で判断

やや専門的になりますが、導音にシャープがついているかどうかでも判断できます。

シャープがついていたら短調です。

今回は「♯ド」が導音。よって短調と判断できます。

ニ短調の例題(導音)

【聞いた音から判定】音楽の調の見分け方

女の子
女の子
耳コピや作曲しているとき、調を調べるにはどうすれば良いですか?

一例としてピアノやキーボードで音を探して調を見分ける方法をお伝えします。

  1. ピアノなどでメロディーの音を探す
  2. 楽譜に書く(慣れてきたら飛ばしてもOK)
  3. ♯・♭がつく音と印象から調を判断
えすた@指揮者
えすた@指揮者
具体例で説明します。ちょっと難しいです。

ステップ1.ピアノなどでメロディーの音を探す

まずはピアノやキーボードを使って音を探します。

こんなメロディーになったとしましょう。

ステップ2.楽譜に書く(慣れてきたら飛ばしてもOK)

次に楽譜に書き起こします。

変ロ短調の例題

こんな風になりました。

シャープ・フラットのどちらを使うか迷うと思います。こちらの記事(【5つの基準】シャープ・フラットの使い分け・考え方|結論は経験を積むこと)を合わせてご覧ください。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
慣れてくればこのステップは飛ばしても大丈夫です。

ステップ3.♯・♭がつく音と印象から調を判断

次にフラットがいくつなのかを判断します。

このときシャープ・フラットがつく順番を利用します。

フラットの場合は「シミラレソドファ」です。

この語呂合わせについてはこちらの記事(【楽譜の読み方】シャープ・フラット・ナチュラルの意味|詳しく図解)を合わせてご覧ください。

先ほど書き起こした楽譜では

  • 「ソ」には♭がつく
  • 「ド」には♭がつかない

となっているので「シミラレソ」まではフラットがつくことが分かります。

よって♭が5個つく調と分かります。

聞いた印象は暗い感じなので短調ですね。

フラットが5つの短調は「変ロ短調」となります。

例題の答え
変ロ短調の答え
男の子
男の子
「♮ラ」はどうやって見分けるんですか?

調を判定するときには、シャープ・フラットが調号なのか臨時記号なのかを判断するのが非常に重要です。

これを見分けるには耳で聞いたときの感覚が一番の手掛かりになります。

  • 調の中に収まる音
  • 調からはみ出した音

を聞き分けましょう。

階名唱の感覚が磨磨かれると、問題のメロディーを聞くだけで「♮ラ」が「変ロ短調」の導音となっていることも見抜けます。

【調の一覧】24個の長調/短調

最後に調の一覧を載せておきます。

えすた@指揮者
えすた@指揮者
復習も兼ねて見てみましょう!

シャープ系の調一覧

♯の数調号長調/短調
0なしハ長調/イ短調
1シャープ1ト長調/ホ短調
2シャープ2ニ長調/ロ短調
3シャープ3イ長調/嬰ヘ短調
4シャープ4ホ長調/嬰ハ短調
5シャープ6ロ長調/嬰ト短調
6シャープ6嬰ヘ長調/嬰ホ短調
7シャープ7嬰ハ長調/嬰イ短調
えすた@指揮者
えすた@指揮者
長調の主音はシャープが増える順番に「トニイホロヘ」です。短調はその3度下となります。

フラット系の調一覧

♭の数調号長調/短調
0なしハ長調/イ短調
1フラット1ヘ長調/ニ短調
2フラット2変ロ長調/ト短調
3フラット3変ホ長調/ハ短調
4フラット4変イ長調/ヘ短調
5フラット5変ニ長調/変ロ短調
6フラット6変ト長調/変ホ短調
7フラット7変ハ長調/変イ短調
えすた@指揮者
えすた@指揮者
長調の主音はフラットが増える順番に「トニイホロヘの逆」です。短調はその3度下となります。

まとめ:【基礎から理解】音楽の調の完全解説

まとめです。ポイントを振り返っておきましょう!

まとめ
  • 調=「スタート地点+階段」
  • 明るい「長音階」・暗い「短音階」
  • 一つの調号で長調・短調の両方が表せる
  • 長調の主音は「トニイホロヘ」
  • 右端のャープが「シ」、右端のラットが「ァ」

調のこと分かると音楽の理解度が格段に深まります。

引き続き学んでいきましょう!

ABOUT ME
えすた
合唱歴10年以上のアマチュア合唱指揮者です。 合唱団運営などもやっております。